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ゲーミングノートPCの高スペックは欲しいがデザインは普通がいい人に最適!

2560×1600ドットと縦に長い液晶で動画や画像編集もしやすい、i9-11900HとRTX 3060でスペックも高性能なMSI「Creator Z16 A11U」

2021年08月24日 11時00分更新

文● 石川ひさよし 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 Creator Z16 A11Uがとくにクリエイティブ用途向けである点を感じさせるのが液晶パネルのスペックだ。PCでは16:9アスペクト比(フルHDなら1920×1080ドット)が標準的だが、Creator Z16 A11Uでは16:10、つまり通常よりも縦解像度を増しつつ、高精細な2560×1600ドットとしている。このアスペクト比と解像度がとくに効果的と感じたのが映像編集や写真補正だ。映像編集ではタイムラインに用いる領域をより広くとることができ、写真補正もデジタル一眼レフカメラの3:2のアスペクト比に近づくため、画面を有効に利用することができる。

液晶パネルのアスペクトは16:10。2560×1600ドットの高解像度だ

複数の映像ソースを用いる映像編集では16:9の液晶パネルよりもタイムラインの把握が向上する

画像編集では一眼レフのアスペクト比に近いので画面一杯に拡大できる

ディスプレイは180°まで開くことができる。マルチタッチにも対応しており、たとえば映像の最終打ち合わせを行なう際、このディスプレイ開度やマルチタッチが作業を効率化してくれる

 リフレッシュレートは120Hzと一般的なパネルよりも高い。ゲーミングノートPCでは競技性が高いタイトルを楽しむモデルで採用例が多く見られるが、クリエイター向けノートPCではめずらしいかもしれない。ただし、昨今では120fpsの映像を取り扱う機会も増えている。また、高いリフレッシュレートによってデスクトップ操作におけるマウスの動作などもスムーズなものになるので、思ったとおりの操作を行なえる点でメリットになる。

リフレッシュレートが120Hzのクリエイター向けノートPCはまだめずらしいだろう

 そしてこのパネルは当然だが出荷時点でカラーキャリブレーション済みだ。そのほかCalMan認証を取得し、DCI-P3相当の広色域で色差を表わすΔEが2以下といったカラーマネジメントの点でもクリエイターニーズを満たしている。インストール済みの「True Color」ソフトウェアを用いれば、X-RiteやCalManに対応したキャリブレータを利用したキャリブレーションにも対応している。

「True Color」ソフトウェアではキャリブレーションのほかプロファイル管理、調整などが一元管理できる

キャリブレーションも各種デバイスに対応

App Syncでアプリケーションのプロファイルを同期できる

 クリエイティブ用途ではインターフェースも重要になる。スリムなCreator Z16 A11Uではある程度の選択と集中が求められ、HDMI出力は非搭載だが、Thunderbolt 4がこの代わりとなる。Thunderbolt 4は40Gbpsの高速データ転送に対応していることに加え、DisplayPort Alternate Modeをサポートしており、USB Type-C接続の外部ディスプレイや、Type-C→HDMI/DisplayPort変換ケーブルを用いれば一般的な外部ディスプレイに映像を出力することができる。これに加え、USB 3.2 Gen2 Type-A×2やmicroSDカードリーダー、オーディオコンボジャックを備えている。端子数こそ少ないが十分にカバー可能だ。

microSDカードリーダーとオーディオコンボジャックのほかは、USB Type-A×2、USB Type-C×2と少ないが、Type-AはUSB 3.2 Gen2(10Gbps)、Type-CはThunderbolt 4(40Gbps)と高速だ

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