週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

未経験者を含めた人材育成に挑む、テラスカイ・テクノロジーズ

2030年には国内で約59万人のにおよぶIT人材不足、一方でSalesforce技術者の雇用は20万人に伸びるという予測も

2021年05月06日 09時00分更新

今回のひとこと

「安定的な成長ではなく、安定的な高成長を目指す。創業以来、ベンチャーの模範たる売上成長を描けていると自負している。だが、利益を出すことが主眼ではない。いまは、将来の大きな利益を取りに行くことを狙う」

(テラスカイの佐藤秀哉社長)

売上は初めて100億円を突破

 テラスカイが発表した2021年2月期(2020年3~2021年2月)通期決算は、売上高は前年比19.8%増の111億4000万円、営業利益は7.5%増の7億7900万円、経常利益は2.5%増の7億8000万円、当期純利益は179.2%増の24億5900万円と、コロナ禍においても好調な業績を達成した。

 テラスカイの佐藤秀哉社長は、「コロナ禍においては、DXに関する引き合いが多く、予想以上の結果になっている。過去7年間で売上げは10倍になり、初めて100億円を突破した。2006年の創業以来、ベンチャーの模範たる売上成長を描けていると自負している」と胸を張る。そして、「安定的な成長ではなく、安定的な高成長を目指す」と語る。

 テラスカイは、クラウドシステムの構築、導入支援および保守を行うソリューション事業と、自社クラウドサービスの開発、販売および保守を行う製品事業で構成。大手企業を中心に、金融、保険、医療、サービスといった様々な業界において、4800件以上のプロジェクトを推進。「日本のコンサルティングパートナーではトップクラスの導入実績数を誇っている」という。

 過去2年間に渡り、トヨタ自動車向け大規模プロジェクトに取り組んだことで、初期導入費用の売上げが増加し、その反動を受けた2021年2月期における製品事業の売上高は7.1%減、営業利益は41.2%減となっているが、「これは製品導入という、一時的なものが影響しており、製品事業におけるサブスクリプションによるストック型ビジネスの売上高は11億円の規模にまで拡大。前年比25%増の成長を遂げている」とする。また、主力のソリューション事業は売上高が25.8%増、営業利益は28.7%増と、大幅な伸びをみせている。

 ストック型ビジネス、リカーリング型ビジネスの成長が、全社の大きな成長を支えており、ここに佐藤社長が語る「安定的」という言葉の意味がある。

 同社の特徴は、Salesforce認定技術者が多数在籍し、Salesforce MVPが3人いるほか、認定テクニカルアーキテクトは、国内13人の認定者のうち6人が同社に在籍。技術系最上位資格者数では国内でナンバーワンである点だ。「お客様からの指名によって、複雑で難しいプロジェクトや、大規模プロジェクトを手掛けるケースが多い」とする。

 また、ここ数年は、Amazon Web Service(AWS)やMicrosoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)などにも事業を拡大。「Salesforce に加えて、AWS、Google、GCPの4大プラットフォームに対応する体制を整えている。昨今では、SAPのクラウド移行に関するビジネスも増加している」という。

 クラウド別では、Salesforceが前年の69%から64%へと構成比が減少する一方で、AWSが31%から36%に上昇している。「Salesforceも伸びているが、AWSがより成長している」という。

 グループ全体での人員は605人。グループ内には、エンジニア派遣会社や量子コンピューティングを手掛ける企業、CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)もある。ちなみに、同社には、お笑い芸人の厚切りジェイソン氏が在籍していることでも知られる。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう