CPUがボトルネックになっている「Microsoft Flight Simulator 2020」
直近の超重量級ゲームと言えば、「Microsoft Flight Simulator 2020」がRTX 3090 FEでどうなるか気になるところだ。画質は「ULTRA」とし、ランディングチャレンジの「シドニー」を開始し、一定の地点まで到達する間のフレームレートを「CapFrameX」で測定した。測定時は外部カメラ視点に切り替えている。
フルHDやWQHDでは、どのGPUも平均フレームレートが頭打ちになったが、開発者向け機能を有効にして状況を観察すると、ほとんどの時間で「Main Thread」がボトルネックになっている。つまり、CPUの処理が間に合っていないのだ。だが、4KになるとGPU側にボトルネックが移り、ここでGPUの性能差が出てくる。
そして、8KになるとVRAM使用量が15GBを超えるシーンが多発するため、10GBしか持たないRTX 3080 FEでは画面が固まってしまい計測不能になった。ただし、VRAMを24GB備えるRTX 3090 FEでも8K時は平均15fps程度まで下がるので、Ampereの超ハイエンドをもってしても最高画質設定でプレイアブルにはならないのが残念だ。
平均フレームレートの比率を見るこのグラフでも、RTX 3080 FEはVRAMを著しく消費する状況では無力であることが示されている。
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