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4K有機EL&Core i7-10875H+RTX 2060搭載、写真・動画編集に最適な「DAIV 5N-OLED」をレビュー

2020年09月09日 11時00分更新

文● 周防克弥 編集● ジサトラハッチ
提供: マウスコンピューター

Adobeソフトでパフォーマンスチェック
現像速度は一世代目のハイエンドデスクトップPC並み!

 ベンチマークテストで搭載されているパーツの性能確認もできたので、実際に普段使用しているアプリを使って使用感を確認してみた。

●Adobe Photoshop バージョン21.2.2で検証
 Adobe「Photoshop」は、基本的にCPUがメインで動作し、一部のフィルターでOpenCLを利用する場合に、GPUのアクセラレーションが機能する。比較的新しく実装されている「ぼかしギャラリー」や「スマートシャープ」ではGPUの効果は大きくなるので、これらの使用頻度が高いなら、それなりのGPUが搭載されたPCを選ぶべきだろう。DAIV 5N-OLEDに搭載されているGeForce RTX 2060なら、Photoshopでの作業は余裕でこなせる性能を持っている。

拡大して細部をチェックしているだけだが、GPUは内蔵も含め負荷がかかっている。内蔵GPUのほうが高負荷になっているが、RTX 2060が機能していることで、CPUへの負荷が大幅に減っていると思われる

新しめのフィルター「ぼかしギャラリー」では、GPUの有無が作業性に大きく影響する。プレビューの反映が速く、パラメーターの動きに合わせてすぐに描画されるので、集中力を途切れさせることなく作業できる

●Adobe Photoshop Lightroom Classic バージョン9.4で検証
 Lightroom ClassicもPhotoshop同様、GPUへの依存度は少なめだが、CPU内蔵GPUのみのPCとは全く作業性が変わる。Lightroom Classicは現像が目的のアプリではあるが、画像のセレクトを行なう場合にも利用することが多い。大量の画像をチェックしながら選ぶ作業は、描画が遅れるだけで作業効率が落ちてしまうため、dGPU無しのPCでは正直やっていられない。

拡大して細部をチェックするだけでもCPU、内蔵GPU、dGPU全てにそれなりに負荷がかかっている。細部チェックを行なうときは、画面の書き換え速度が重要だが、RTX 2060ならドラッグ操作に遅れることなくついてくる

RAWデータからPSD16bit形式への書き出しはかなり早い。ストレージの書き込み待ちは発生せず、CPUの性能を引き出せている

 Lightroom Classicの主な仕事はRAWデータから写真を生成することだ。いわゆる現像処理と呼ばれる作業で、色味や彩度、明るさやコントラストを調整して画像として書き出す。今回は2400万画素のデジカメで撮影したRAWデータ500枚を、PSD16bit形式とJPEG(最高画質)形式で書き出し、処理時間を測定してみた。結果はPSD16bit形式への書き出し時間が約6分38秒、JPEGへの書き出し時間が約6分27秒になった。これはかなり速い書き出し速度で、一世代目のハイエンドデスクトップPCに匹敵する。

●DaVinci Resolve バージョン16.2.6で検証
 多機能で利用者も結構多いフリーの動画編集ソフト「DaVinci Resolve」でのパフォーマンスも検証する。編集のプレビューや書き出し時にGPUによるハードウェアアクセラレーションが機能するので、ノートPCであっても高性能なCPUとGPUを搭載しているDAIV 5N-OLEDならかなり快適に動作する。

編集時のトランジションや色、明るさ補正のプレビューでGPUは大きく貢献する。内蔵GPUと分散処理しているようで、CPUの負荷は低く、動作は快適だ

書き出し時にGPUのハードウェアアクセラレーションが機能しているようで、内蔵グラフィックの支援機能とともに、処理が分散されているのが確認できる

 テストでは、デジカメで撮影した約30秒の動画をつなげて約10分の動画を作成し、書き出し時間を測る。4Kの素材からは4Kの動画を、フルHDの素材からフルHDの動画を作成し、それぞれをDaVinci ResolveにプリセットされているYouTube用の設定で書き出した。書き出し時にファイル形式をMP4に変更している以外は補正なども行わず、ただつないだだけの動画になっている。

 4K動画の書き出しには約11分02秒、フルHDの動画には約4分39秒で処理が完了した。4Kだと、若干長くはなっているが、再生時間とほぼ同時間で処理できていると見ていいだろう。負荷の高い4K動画書き出しは、メモリーを増やせば改善される可能性もある。フルHDサイズの動画は、再生時間の半分以下で処理できているので、こちらはかなり速い。

 DAIV 5N-OLEDは、モバイル可能なノートPCではあるが、8コア/16スレッドで動作するCore i7-10875Hに、GeForce RTX 2060が組み合わされたことで、あらゆる作業を快適に行なえる。4K表示が可能で高色域に対応した有機ELパネルの採用で、見て楽しむことはもちろん、クリエティブ作業の確認でも大活躍できそうだ。Thunderbolt 3に対応しているほか、ストレージを3基乗せられるなど、カスタマイズのしがいもあり、さまざまなコンテンツ制作に使える高性能なワークステーションといえる。

(提供:マウスコンピューター)

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