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国内唯一のNAND型フラッシュメモリー開発メーカー、キオクシアのSSDをレビュー!

国内初参入のキオクシア製SSD「EXCERIA PLUS SSD」「EXCERIA SSD」「EXCERIA SATA SSD」の実力を検証

EXCERIA PLUS SSDはハイエンドに恥じない性能を発揮
EXCERIA SSDはコスパが高く体感速度も良好

 それでは早速、EXCERIA PLUS SSDシリーズの1TBモデル、EXCERIA SSDシリーズの1TBモデル、EXCERIA SATA SSDシリーズの480GBモデル、それぞれの性能をベンチマーク結果から見ていく。

 検証ではド定番のベンチマークソフト「CrystalDiskMark 7.0.0h」と、実際のアプリケーションの体感速度を測れる「PCMark10」のFull System Drive Benchmarkテストを用いた。また、EXCERIA PLUS SSDシリーズとEXCERIA SSDシリーズについては、「TxBench Ver0.96b」を使用して5分間のシーケンシャルライトを行ない、速度と温度の推移もチェックした。

検証環境
CPU Intel「Core i5-9600K」(6C/6T、3.7~4.6GHz)
マザーボード ASUS「PRIME Z390-A」(Intel Z390)
メモリー Samsung「PC4-2133P-UA1-10」(DDR4-2133、8GB×2)
グラフィックス CPU内蔵
ストレージ システムドライブ:CFD「S6TNHG6Q」(SATA SSD、256GB)、データドライブ:キオクシア「EXCERIA PLUS SSD SSD-CK1.0N3P/N」(NVMe M.2 SSD、1TB)、キオクシア「EXCERIA SSD SSD-CK1.0N3/N」(NVMe M.2 SSD、1TB)、キオクシア「EXCERIA SATA SSD SSD-CK480S/N」(SATA SSD、480GB)
電源ユニット 玄人志向「KRPW-PT600W/92+」(80 PLUS PLATINUM、600W)
OS Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」(May 2020 Update)

EXCERIA PLUS SSD(1TBモデル)のCrystalDiskMarkの結果

 まずはEXCERIA PLUS SSDのCrystalDiskMarkの結果から見ていこう。シーケンシャルリードは3406.62MB/s、シーケンシャルライトは3141.26MB/sと、ほぼ公称値通りの速度だった。また、この速度はPCI Express 3.0×4のインターフェース速度の限界付近に達しており、ハイエンド向けの名に恥じない性能を実現していると言って良いだろう。

EXCERIA SSD(1TBモデル)のCrystalDiskMarkの結果

 メインストリーム向けのEXCERIA SSDのCrystalDiskMarkの結果は、シーケンシャルリードが1762.62MB/s、シーケンシャルライトは1517.08MB/sを記録。こちらもほぼ公称値通りだ。最新のNVMe SSDでは4chコントローラーでも2000MB/sを超える速度を実現している製品も登場してきているが、本製品はそれらと比較すると若干遅めと言った感じだ。ただし、4chコントローラーを採用したNVMe SSDの最大速度は、現状EXCERIA SSDと同程度ぐらいの製品が多く、それらと比較すればEXCERIA SSDが取り立てて遅いわけではない。

EXCERIA SATA SSD(480GBモデル)のCrystalDiskMarkの結果

 エントリー向けのEXCERIA SATA SSDはシーケンシャルリードが550.65MB/s、シーケンシャルライトが517.21MB/sと、書き込みが若干公称速度よりも遅かったが、読み出しに関してはほぼ公称通り。SATA SSDはすでにインターフェースの限界まで速度が向上しているので、一般的な速度と言えるだろう。

 次にPCMark 10の結果を見てみよう。

EXCERIA PLUS SSD(1TBモデル)のPCMark 10の結果

 EXCERIA PLUS SSDの総合スコアーは1886、転送速度は305.45MB/s、平均アクセスタイムが90μsであった。このスコアーはPCI Express 3.0×4対応製品の中では最速クラスに位置しており、さすがハイエンドラインという性能だ。

EXCERIA SSD(1TBモデル)のPCMark 10の結果

 EXCERIA SSDは総合スコアーが1698、転送速度が275.09MB/s、平均アクセスタイムが100μsとEXCERIA PLUS SSDに肉薄する性能を発揮していることを特筆しておきたい。最大性能こそ上位モデルのEXCERIA PLUS SSDより低いが、この性能差なら同じ1TBモデルで1万円安いEXCERIA SSDはかなりお買い得感が高い。

EXCERIA SATA SSD(480GBモデル)のPCMark 10の結果

 エントリークラスのEXCERIA SATA SSDは総合スコアーが676、転送速度が114.40MB/s、平均アクセスタイムが262μs。上位のNVMe M.2 SSD製品と比べると見劣りするが、SATA SSDならこんなものだろう。

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