丼メニューや京風うどんを提供する「なか卯」は、「いくら・あわび丼」を8月6日からスタート。スタンダードは1200円で、あわびが倍のった「いくら・W(ダブル)あわび丼」は1600円。
なか卯では今年4月から“豪快盛シリーズ”として「いくら丼 豪快盛」「うな丼 豪快盛」などたっぷりの具材を大胆に盛り付けたメニューを連発してきました。なか卯、ワイルドだぞと心の中で喝采を送っていたところ、今回はまた別軸で豪快。新しく打ち出す“贅沢シリーズ”として、いくらとあわびを相盛りにしたとのこと。
“あわび”というと割烹や高級中華で扱う特別な食材というイメージがあったので、なか卯の丼メニューとして登場するとは驚き!
「いくら・Wあわび丼」を食べてみた
気になって実際に買ってきました。「いくら・あわび丼」は、店内飲食はもちろん、テイクアウトにも対応します。牛丼や親子丼ならともかく海鮮も持ち帰りできるとは少し意外でしたので、あえてテイクアウトで利用してみましたよ。
思い切って「いくら・Wあわび丼」をチョイス。1600円。
うれしいことに、何もお願いせずとも保冷剤をつけてくれました。この暑さなので持ち帰りには多少不安がありましたが、保冷剤とは気が利いていますね。
丼容器は二層構造で、具材とご飯の間は中敷きで仕切られています。アツアツのご飯に直接海鮮をのせないセパレートタイプ。
小袋でだし醤油と本わさびをつけてくれました。私は刺身でも海鮮丼でもわさびをたっぷり使うのでうれしいです。
ごはんには刻み海苔がかかっていました。なおごはんは酢飯ではなくふつうの白米ですよ。
中敷きを斜めにしていくら、あわびをサラサラとご飯の上に盛り付け。どうしてもあわびのカタチが崩れてしまいますが、自分で食べるのならばご愛敬でしょう。
キラキラに光るイクラと、凛とした白さが際立つアワビ。彦摩呂さんではないですが「海の宝石箱や~」と思わず言いたくなっちゃう!
いくらは大粒プチプチ食感。一口食べるごとにプチッ、トロ~ン、プチッ、トロ~ンと濃厚な旨味が口の中に溢れます。
そして、あわび! 私はこれまでの人生であわびをたくさん食べてきたわけではないので深くは語れないですが、コリッとした心地よい歯触りに得も言えぬ感動。
使用しているあわびは「蝦夷あわび」。あわびというとギュッギュッと身質がかためのものもありますよね(加工によっても異なるのかも)。なか卯のあわびはかたいわけではなく、コリッと歯に当たるのですがマッシュルームのようにスッと入って噛みやすく、いくら、ごはんともよくなじみました。磯の風味は淡泊でしたが上品ということでしょう。
同じ貝類であっても、あわびは、つぶ貝やミル貝、バイ貝などとは当然のことながらまったくちがう。あわびの食感はあわびならでは。思い返すと、あわびを最後に食べたのは数年前の法事での会食の席だったな~、など記憶が蘇ってきました。間が少しあくほど、ちょっとお高くて食べる機会があまりなかったあわび。そんなあわびを、ガツガツとかっこむように食べられるなんて!
ちょっと高いけど自分への労いにどうでしょう
ごちそうさまでした。食べ終わったあとはイクラの旨みの余韻に浸れます。ムフフ……。
「いくら・Wあわび丼」は1600円と、他のメニューであれば2、3食注文できる価格ですが納得の一品。スタンダードな「いくら・あわび丼」は1200円。チェーン店で手軽に注文できつつも豪華体験ができますよ。暑い夏を戦い抜く自分への労いメニューとしていかがでしょう。
ナベコ
酒好きライター、編集者。カンパイからすべてが始まるはず。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に出演するなど酒活動しつつ食トレンドを追っています。♪アスキーグルメでおいしい情報配信中♪
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