週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

シャオミ「Redmi Note 9S」は2万円台なのに高性能すぎるSIMフリースマホ

2020年06月20日 12時00分更新

カメラ性能は良好だが、近づくと気になる点もある

 続いてカメラ性能となるが、背面の4眼カメラは決してオーバースペックではなく、使っているうちに4眼があってよかった感じることができるシーンが多い。

カメラは4眼

 たとえば超広角。もう少し広い範囲を写したいというときは、画面のピンチアウトでそのまま超広角になる。通常は画角は79度だが、超広角にすると800万画素に下がるものの画角は119度まで広がる。

 そして深度センサーは「ぼけ」の演出に有効だ。例えばポートレートモードで撮影すれば、中心的な被写体以外はぼかして被写体をより強調した写真になる。中心にあるもの人物に限ったことではなく、中心部分にあるものなら別の物でも対応する。

 一方のマクロは500万画素と画素数は小さくなるが、2センチまで近寄れる。切手サイズくらいのものをアップで撮ることができる。

カメラ部分がかなり出っ張っている

 画質という点ではノーマルのカメラにはかなわないため、花のアップをきれいに撮影したいというのには向かないかもしれないが、小さいものを撮りたいという要望にはかなう。例えば、メガネがないときに非常に細かい文字や物を確認したいというのなら、一度Xiaomi Redmi Note 9Sで撮影して6.67型の液晶画面で拡大表示するという応用もできる。

 4眼それぞれを活用するシーンは意外に多く、かなり実用的な4眼カメラに仕上がってると言えよう。

 反対に気になったのはノーマルカメラの近接撮影。2cmまで寄れなくても、よりきれいな画質で撮りたいというのならノーマルカメラで撮影する方法もある。5cmほどならしっかりピントも合う。しかし、問題はレンズ性能。被写体に近づくと画像の周辺が流れる現象が発生する。

 たとえば、牛丼の写真では、中心に卵を据えるが周辺のネギは精細感がなく画像が周辺に流れるようにぼけている。

 同様に電子部品の山のアップでも、マクロレンズで撮影した写真は周辺流れがないが、ノーマルのレンズでは流れている。ノーマルのカメラは他のカメラよりも画素数も多く発色もきれいだが、場合によってはマクロレンズを選んでおいたほうがより鮮明な写真を撮ることができる。

 それでは、以下の作例をご覧いただきたい。

標準で撮影

同じ場所で超広角レンズで撮影。画面の広さがわかる

ポートレートモードで中心の被写体以外をぼかした

通常モードなら後方はぼけない

マクロレンズで定規を撮影、このサイズまでピントが合って撮影可能。手前側の目盛りは0.5mm

マクロレンズで電子部品を撮影

標準で牛丼を撮影。色味などは良好だが周囲が流れてるように解像度が甘くなる

前述の電子部品も標準カメラでは周囲がぼける

【まとめ】全部入りではないが、これで2万円台なら文句なし

 Xiaomi Redmi Note 9Sは機能が全部入りではないものの、アプリの利用やウェブサイトの閲覧などではかなり快適に利用できるスマートフォンだ。しかも電池の持ちもいい。前述のカメラのように細かい点で至らないところもあるが、2万円台のスマホの常識がかなり変わったと言えよう。

 防水やFeliCaが絶対に必要というのなら選択肢から外れるが、そうでもなければ、非常にコストパフォーマンスの高い一台で、快適に使えながらコストを抑えたいという希望があれば、現時点で最初に検討する機種と言えるだろう。

  Redmi Note 9S
ディスプレー 6.67型液晶(20:9)
画面解像度 1080×2400ドット
サイズ 76.68×165.75×8.8mm
重量 209g
CPU Snapdragon 720G
2.3GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 4 or 6GB
内蔵ストレージ 64 or 128GB
外部ストレージ microSDXC(最大512GB)
OS  MIUI 11(Android 10)
対応バンド LTE:1/2/3/4/5/7/8/18/19
/20/26/28/38/40/41
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
DSDS ○(DSDV)
VoLTE ○(ドコモ、au、SB、楽天)
カメラ アウト:48メガ(標準、F1.7)
+8メガ(超広角)
+5メガ(マクロ)
+2メガ(深度測定)
/イン:16メガ(F2.48)
バッテリー容量 5020mAh(18W充電対応)
生体認証 ○(指紋)
SIM形状 nanoSIM×2
USB端子 Type-C
カラバリ Interstellar Grey、Aurora Blue、Glacier White
 

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事