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MacBook Air 2020版のベンチマーク比較テスト

新MacBook Airは買い!? 性能をデュアルコア、クアッドコア、MacBook Proとも比較

2020年04月14日 09時00分更新

Core i3とCore i5、どちらのAirを選ぶべきか?

 何度も言うように、Airの標準モデルとしては、「1.1GHzデュアルコアCore i3プロセッサ」と「1.1GHzクアッドコアCore i5プロセッサ」の2種類が用意されている。ストレージは前者が256GB、後者は512GBを装備する。メモリはいずれも8GBで同一だ(オプションで16GB)。Airの購入を検討している人にとって、そのうちどちらを選ぶべきかというのは、悩ましい問題だろう。

 ストレージ容量を別にすれば、両者の使い勝手はほとんど同じだ。また上に示したベンチ結果で見る限り、CPU性能は、コア数が2倍になっても、そこまで大きくは違わない。税別価格は、前者が10万4800円、後者が13万4800円で、ちょうど3万円違う。実はこの3万円の内訳は、256GB分のストレージが2万円で、CPUは1万円でしかない。つまりAirに関しては、デュアルコアとクアッドコアのCPU性能は、本体価格の10%分以下しか期待できないと考えてもいい。その割には、仮に性能比率が1.3倍だとしても、クアッドコアモデルの方がお得感が強いとも言える。

 Macを量販店などで購入する場合、いわゆる「吊るし」の状態で購入することになり、標準モデルしか選べないことも多いだろう。

 
  MacBook Air
(2020)
MacBook Air
(2019)
13インチ
MacBook Pro
(2019)
価格(税抜) 10万4800円~ 13万4800円~ 11万9800円~ 13万9800円~
CPU
(オプション)
第10世代
Core i3
1.1GHz
(最大3.2GHz)
(2コア)
第10世代
Core i5
1.1GHz
(最大3.5GHz)
(4コア)
第8世代
Core i5
1.6GHz
(最大3.6GHz)
(2コア)
第8世代
Core i5
1.4GHz
(最大3.9GHz)
(4コア)
第10世代 Core i7
1.2GHz(最大3.6GHz)
(4コア)
  第8世代
Core i7
1.7GHz
(最大4.5GHz)
(4コア)
メモリ
(オプション)
8GB(LPDDR4X) 8GB
(LPDDR3)
8GB
(LPDDR3)
16GB 16GB 16GB
ディスプレー 13.3インチ(16:10)
True Tone
13.3インチ
(16:10)
True Tone
13.3インチ
(16:10)
広色域(P3)
True Tone
画面解像度 2560×1600 2560×1600 2560×1600
グラフィックス Intel Iris Plus Graphics Intel UHD Graphics 617 Intel Iris Plus Graphics 645
ストレージ
(オプション)
256GB 512GB 128GB 128GB
512GB
/1/2TB
1/2TB 128GB
/256GB
/512GB
/1TB
128GB
/256GB
/512GB
/1/2TB
無線LAN 802.11ac 802.11ac 802.11ac
インターフェース USB-C
(Thunderbolt 3)
×2、
Bluetooth 5.0、ヘッドフォン
USB-C
(Thunderbolt 3)
×2、
Bluetooth 4.2、ヘッドフォン
USB-C
(Thunderbolt 3)
×2、
Bluetooth 5.0、ヘッドフォン
画面出力 6Kまたは5K×1
4K×2
5K×1
4K×2
5K×1
4K×2
カメラ 720p
FaceTimeカメラ
720p
FaceTimeカメラ
720p
FaceTimeカメラ
キーボード Magic Keyboard バタフライ構造
キーボード
バタフライ構造
キーボード
バッテリー容量 49.9Wh 49.9Wh 58.2Wh
駆動時間
(インターネット)
最大11時間 最大12時間 最大10時間
本体サイズ 304.1×212.4
×4.1~16.1mm
304.1×212.4
×4.1~15.6mm
304.1×212.4
×14.9mm
重量 1.29kg 1.25kg 1.37kg
カラバリ ゴールド、シルバー、スペースグレイ ゴールド、シルバー、スペースグレイ シルバー、スペースグレイ
 

 しかし、Apple Storeでオプションを選択するしかないアップグレードもある。それはメモリだ。8GB増やして16GBにするのに2万円かかるが、これはそれだけの価値があると言える。一般的なアプリでは、そんなに使うことはないと思われるかもしれないが、実はそうでもない場合も多い。

 それは一般的なアプリの代表とも言えるウェブブラウザーだ。言うまでもなく、最近は凝ったウェブページも多く、それだけメモリの使用量も多い。場合によって、ひとつのブラウザーに数十のタブを開いたまま使うということもあるだろう。その際に、スムーズなタブの切り替えを実現するには、メモリを多く積んでいる方が有利なのは間違いない。

 できるだけ安くAirを入手したいという場合には、デュアルコアの標準モデルを選んでも、もちろん後悔することはなく、それなりに快適に使用できるだろう。しかし、3万円高い標準のクアッドコアモデルも、プライスパフォーマンス的に考えれば、それほど高い買い物とは思えない。さらにもう1歩進んで、Apple Storeのオプションで2万円を投じ、メモリを16GBにするのが、いずれのモデルの場合も、全体的なパフォーマンス向上を考えると、もっともオススメだ。

 

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