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hip-dacのMQAレンダラー機能を解説

MQA対応をうたうポータブルDACを使う際に注意したい点

2020年03月02日 13時00分更新

hip-dac

 iFi-AudioのUSB DAC内蔵ポータブルアンプ「hip-dac」が2月26日に発売となった。2万円を切る価格ながら音質面でも機能面でも、iFi-Audioらしいコストパフォーマンスの高さが光る製品になっている。

 さて、hip-dacには、MQA音源を使いこなすための“MQAレンダラー”という機能が搭載されている。オーディオ機器の世界では、ここ数年話題に上ることの多い“MQA”だが、言葉は聞いたことがあっても、まだなじみのない方も多いと思う。また、市場に出回っている機器を眺めると“MQA対応”とうたっていても、実際にできることに違いがあったりもする。そこで、ポータブル機器のMQA再生機能について改めて整理してみよう。

MQAはハイレゾ音源を少ないデータ量で届けられるフォーマット

 本題に入る前に、まずは「MQAとは何か」から。ハイレゾオーディオの“新しい音源形式”と思ってよい。

 MQAが話題となっている理由は、音質の高さとデータ量の少なさを、今までにない水準で両立させようとしているからだ。“折り紙”に例えられる独自の圧縮方式により、ハイレゾ音源をFLACなどのロスレス圧縮形式で圧縮した場合と比較して、実に1/5程度まで小さくできるとされている。

 これは、プレーヤーに保存できるデータ容量自体が減る(つまり同じ容量で、より長時間の楽曲を保存できる)という利点もあるが、その力を最も発揮できるのは、ストリーミングなど、通信帯域が限られた環境と言えるだろう。例えば、海外のハイレゾ配信サービス「TIDAL」(国内未提供)でもMQAが活用されている。

 また、MQAは従来のデータ形式との互換性にも配慮されており、柔軟性が高い。例えば、MQAで圧縮したファイルは、MQA非対応製品でも“48kHz/24bit”といった品質のPCMデータとして再生できる。“ハイレゾCD”という、既存のCDにMQA音源を収録したパッケージも販売されているが、これも普通のCDプレーヤーで再生可能なメディアとなっている。

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