今回は、前回紹介した「Xperia Tablet Z」の使い勝手についてお話したいと思います。
「タブレット」というと、スマホの画面が大きくなっただけでイマイチ使い道がない……という時期もありましたが、こと「Xperia Tablet Z」」に関してはハード的に飛躍的な進化を遂げました。ようやくソニーのコンテンツとの連動がうまくいったこともあり、タブレットの評価をガラっと変えた印象があります。
「Xperia Tablet Z」のディスプレーは、10.1インチのWUXGA(1920×1200ドット)解像度という高精細。ウェブ閲覧時にも大きくかつ広く見渡せ、小さい文字もアイコンもなめらかに表示できるため快適でした。
しかも、ディスプレーのタッチセンサーをガラス面と一体化することで、画面をタッチする挙動のダイレクト感を向上。指への吸い付きというか思い通りに動き、操作性が改善されています。小さい画面だと視認性に難がある地図も見やすく、拡大縮小操作も回転操作も自由自在。こういった操作感覚は大画面ならではです。
画面が大きいと文字入力もとてもラクになります。「Xperia Tablet Z」は「POBox Touch 6.0」を搭載しており、QWERTYキー入力でパソコンのキーボードのように入力できたり、そのまま直接手書きでの文字入力もできるので、スマホでの文字入力が苦手なユーザーでもかなりラクに文字入力できます。
ちなみに、別売の106/109日本語配列のBluetoothキーボードを用意すれば、見た目もノートPCと同じようなスタイルで、文字入力に集中した使い方も可能です。こうしたキーボードは、折り畳むとケースとして機能するので、そのままカバンに入れて持ち歩くこともできます。
2つのアプリを同時使用できる「スモールアプリ」も搭載されており、メインのアプリを使いながら、画面の隅っこにクリップ、タイマー、ノー ト、ブラウザー、リモコン、ボイスレコーダー、電卓といったオマケのアプリを起動して同時に利用可能です。
これも大画面ならではの便利な機能で、たとえば「ウェブブラウズしながらリモコンでテレビを操作」といった「ながら使い」がとてもラクでした。
「Xperia Tablet Z」の背面には、暗所でも低ノイズで明るい写真が残せるソニーの裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」を採用した810万画素カメラを搭載。開放F値2.4のレンズと独自の画像処理エンジンを搭載し、きちんと明るくキレイな静止画と動画を撮影できます。
タブレットだからイマイチな画像しか残せません……ではなく、きちんとフレームレート30fpsのフルHD解像度動画を撮れたり、画面をタッチして追尾フォーカスし続けたり、夜景や人肌もノイズの少ない撮影ができるノイズリダクションも“プレミアムおまかせオート”で自動判別して撮影できます。
高性能カメラを搭載するスマホユーザーとっては必要なさそうでも、フィーチャーフォンがメインの年配の方にとっては、画面が大きいのでこれほど撮りやすいカメラもありません。
NFCも標準搭載しており「Xperia Tablet Z」とソニーのNFC搭載カメラをワンタッチすると、写真をワイヤレスで転送することもできます。撮った写真を大画面でチェックする使い方も非常に便利です。
音楽を聴く際に「WALKMAN」アプリでイコライザーやサラウンド(VPT)を調整したり、ソニー推奨の音設定で音楽を聴ける「ClearAudio+モード」が使えるあたりも、スマホの「Xperia Z(SO-02E)」と同じです。
動画再生時は、ソニー独自のバーチャルサラウンド技術「S-Force フロントサラウンド 3D」で、このサイズとしては臨場感のある音声で動画コンテンツを楽しめます。NFCにより、「Xperia Tablet Z」とワイヤレススピーカーをワンタッチでペアリングして音楽をワイヤレススピーカーから流して楽しむこともできます。
「Xperia Tablet Z」とソニー製品との連携の最たるものが、ブルーレイディスクレコーダーや「nasne」で録画した番組や放送中の番組を、ワイヤレス配信で家の中で観られることです。
薄型で持ち運び可能な万能ワイヤレステレビみたいなもので、防水防じん仕様なのでオフロテレビにもなります。録画番組をワイヤレスで「Xperia Tablet Z」に転送しての持ち出し視聴も可能なので、いつでもどこでも、この大画面でビデオを楽しめます。これだけでモトがとれた気分になります。
オマケに、赤外線リモコンとしても使うことができるので、テレビやBDレコーダーを操作するリビングのコアアイテムとしてかなり活躍してくれました。
そして、なんといっても電子書籍が読みやすい! 購入した雑誌にしてもマンガにしても、スマホで読むとどうしても小さく感じますが、タブレットの大画面があれば視認性は飛躍的に高まります。しかも「Xperia Tablet Z」防水防じん仕様。キッチンでもトイレでも、洗面所でも遠慮なく電子書籍が読めます。紙媒体ではありえないシチュエーションで読めるというのは、かなり大きなアドバンテージです。
フルフラットで薄さ6.9ミリ、500グラムを切る軽さは薄いノートを1冊身近に置いておくようなもので、防水防じん仕様なのでパソコンほど気を使わなくてもオーケー。日常生活にスッと自然に溶け込んでくる、そんな役割を果たしたガジェットでした。
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