2012年は2月に『Xperia NX(SO-02D)』、3月に『Xperia acro HD(SO-03D/IS12S)』、8月に『Xperia GX(SO-04D)』と国内で立て続けに発売されたので、さすがに今年はこれ以上は出てこないだろうと思っていたところ、11月に『Xperia AX(SO-01E)』と『Xperia VL(SOL21)』が発売されました。ドコモはまさかの年内4モデル投入です。
『Xperia AX(SO-01E)』と『Xperia VL(SOL21)』は国内向け端末ということもあり、おサイフケータイやワンセグ、赤外線、そして防水防じん機能を備えたモデルでした。新しい変化としては、『Xperia GX』まではあくまでもおサイフケータイだけだったものが、海外で先行していたNFCを搭載してきました。
ディスプレーサイズは4.3インチ(1280×720ドット)で、高画質化技術“モバイルブラビアエンジン”は“モバイルブラビアエンジン2”に進化し、より美しい映像表現を楽しめるようになりました。
空気層をなくすことで画面にあたる光の反射と拡散を抑える“OptiContrast Panel”に加えて、タッチセンサー層を省いて薄いディスプレーとすることでタッチ精度が向上する“Direct Touch”という要素が加わったのもこの2機種の特徴です。
スペックはクアルコムのSnapdragon S4(MSM8960、デュアルコア)に、RAMが1GB、ストレージ(ROM)が16GBと、当時としては無難なスペックに収まっています。
au版の『Xperia VL(SOL21)』は、『Xperia acro HD(IS12S)』ぶりのXperia端末で、初のLTEサービスに対応したモデルということになります。
2キャリアで名前も違う『Xperia AX(SO-01E)』と『Xperia VL(SOL21)』ですが、元はグローバルモデルの『Xperia V』がベースとなっているのでほとんどの機能は共通です。ただし、最終的に仕上がったデザインはそれぞれ異なっています。
『Xperia AX(SO-01E)』は、ほぼ『Xperia V』と同じで、背面の沿ったアークデザインに浮いたように見えるディスプレー面と本体の部分がずれ、ボトム部分が正面からも見えるツーブロック構造のような“Elevated Element”が特徴的です。
そうそう、『Xperia GX』にあったカメラの出っ張りがなくなっており、White(ホワイト)、Black(ブラック)、Pink(ピンク)、Turqoise(ターコイズ)とカラーバリエーションが多いところは、GXユーザーからするとうらやましく思った部分です。
『Xperia VL(SOL21)』も背面の反ったアークデザインですが、似ているようでテイストを変えており、ディスプレー面が浮いたように見えるところは同じですが、本体をずらしたデザインは採用せず、背面にシルバーのラインを入れて背面を分割するような『Xperia SX(SO-05D)』に近いテイストになっています。
カラーバリエーションは、White(ホワイト)、Black(ブラック)、Pink(ピンク)、Blue(ブルー)の4色ですが、『Xperia AX(SO-01E)』とは見える印象も随分違っています。
ディスプレーが4.3インチと大きくなっているものの、ラウンドしたボディー形状もあって女性でもしっかりと持てるサイズ感が魅力でもありました。
ここでひとつの区切りになったのが、このひとつ前のモデルまでにはあった背面の緑目玉のSony Ericssonロゴの廃止でした。なぜソニエリのロゴが消えたかというと、それはソニーが完全子会社化したからです。
●関連サイト
ソニーモバイル
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