週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Windows 10搭載PCが発売した今、店員の言いなりになると買うことになるPCは?

2015年09月19日 19時00分更新

Windows 10

 どもども、ジサトライッペイです。IFAが終わり、いよいよ日本国内でもWindows 10をプリインストールしたPCの販売が始まりましたね。一般的に新OSを採用したPCの販売が始まると、お店側は在庫処分を進めるために旧OS搭載PCを安く販売したりします。つまり、今がPCの買い時だったりします。特にWindows 10は、今なら従来モデルのWindows 8.1から無償でアップグレードできるため、ハードウェアがあまり変わらないのなら、値下げ前のWindows 10プリインストールPCよりもお買い得な場合も少なくありません。

 一方で、新CPUを採用したイカス新PCも登場したしたため、結局何を買えば最も幸せになれるのかわかりづらくなることもしばしば。そんな市場を調べるべく、僕は都内の某量販店でいつもの“店員の言いなりになると買うことになるPCは?”を敢行してきました。設定はシンプルに、“とにかくWindows 10が入ったパソコンが欲しい人”にして、PCフロアをウロウロすること5分、優しそうな店員さんが「パソコンをお探しですか?ご要望はございますでしょうか?」と話しかけて来てくれました。まずはとにかくWindows 10が入ったパソコンが欲しい旨を伝えると、「お仕事でOfficeなどはお使いでしょうか?」と聞かれ、「使います」と答えたところ、勧められたのがこちらのPCでした。

東芝 dynabook T55

Windows 10

 価格は税込みで17万円前後。CPUはCore i3-5015U、メモリー4GB、ストレージは1TB HDDのわりに結構します。しかし、こちらは15.6インチのフルHD液晶を備え、光学ドライブもBDのため、AV用のPCとしても使えて便利ですよとのこと。うーん、Officeもついているとはいえ、17万円も出してCore i3か……というのが正直な感想です。そこで、「もっと安いものはないですか?」と言ったところおすすめされたのがこちら。

東芝 dynabook T45

 

Windows 10

 価格は税込みで14万円前後。CPUはCeleronにグレードダウンし、解像度も1366×768ドットに落ち、光学ドライブもBDからDVDに。うーん、これだったら4万円余分に出しても、Core i3機にしたいところ。では、むしろもっと性能が良いやつはどれか聞いたところ、紹介されたのがこちら。

東芝 dynabook T75

 

Windows 10

 価格は税込みで21万円前後。CPUはCore i7-5500U、メモリーは8GBに上がってます。うーん、でもこの程度の上昇で4万円アップなら、さきほどのCore i3機のほうがコスパが魅力的に思えてくる。しかし、なぜのっけから東芝3連発なのか、もっとバリエーションを見せてほしいなと思って、「ほかのメーカーのPCでオススメはありますか?」と聞いたところ、まだWindows 10プリインストールPCの販売は始まったばかりなので、あまり品揃えがないとのこと。確かにフロアを見渡すとまだWindows 8.1の旧型モデルのほうが多い。取材日は東芝機の発売日だったので、メインでオススメされたのでしょう。合点がいきました。

 しかしながら、フロアにはちらほらとほかのメーカーのWindows 10搭載PCが存在します。きっと僕の伝えた要望がふわっとしすぎていたから、とりあえず新機種を案内したのだろうと思い立ち、少しだけ要望を追加することにしました。「あのー、とにかく軽くて持ち運びやすいPCが欲しいんですけど……」。僕が店員だったら、「最初から言ってよね!」と思うほど、あまりにいきなりの具体的な要望にも、店員さんはにこやかに応じてくれました。ありがてぇ、ありがてぇ。「こちらだったら軽さは最強です。13.3型で1キロを切っておりますので、お客様も必ずご満足いただけるかと」と紹介されたのがこちら。

NEC LAVIE Hybrid ZERO

 

Windows 10

 価格は税込みで18万円前後。CPUはCore i5-5200U、メモリーは4GB、ストレージは128GB SSDです。もちろんOfficeもついています。液晶は13.3インチで2560×1440ドットの高解像度パネルです。それでいて、重量は約0.78㎏の超軽量ノートPCです。もちろん、そのすさまじい軽さは超魅力的なのですが、やはりお値段はそこそこします。そこで、この期に及んでちょっとぐずついてみることにしました。

僕「軽いですね。でもやっぱり結構しますね……。」

店員さん「そうですね。やはり最新OSですからまだお安くはありませんね。Windows 8.1の前のモデルでしたら結構値下がりしているのですが……」

 その流れでオススメされたのがWindows 8.1を搭載した前モデルのLAVIE Hybrid ZEROでした。ハードウェアはまったくいっしょでも価格は税込みで13万8240円。あまりの安さに一瞬仕事を忘れて「これください!」と飛びつきそうになる値下がりぶりです。しかも、Windows 10への無償アップグレード対象PCのPOPもついていました。これじゃあ、新しいモデル売れないじゃないかと思って率直な意見を店員さんにぶつけてみました。

僕「これはすごく安いですね。これって買った後にタダでWindows 10にアップグレードできるやつですよね?それだと新しいPCが売れなくないですか?」

店員さん「そうですね。だいたいいつも前のモデルは新しいモデルが出ると安くなります。しかし、前モデルは数に限りもございます。あと、新しいPCはポイントを多めにつけていますね。」

 在庫、というと聞こえが悪いのですがそれでも新しいPCを売る前には前のモデルは全部売れたほうがいいに決まっています。入れ替えのタイミングだからこそ、お店側も売り方に工夫をしているんですね。しかし、LAVIE Hybrid ZEROの割り切り方はすごいです。ちょっとPCに詳しければ、OSのアップグレードは苦じゃないでしょうし。

 というわけで、Windows 10プリインストールPC登場後の市場調査はこんな具合でした。まだまだ、発売していないモデルもあるので、日程を変えたり、お店を変えればオススメされるモデルは異なる可能性が高いでしょう。しかし、旧モデルとの入れ替えタイミングはおいしい購入時期なのだと体験でわかりました。新旧スペックシートを吟味してほぼほぼ変わりなく、無償アップグレード対象機種になっているモデルがあったら狙い目ですよ。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります