2010年11月にソニーモバイル(旧ソニーエリクソン)から『LiveView』(ライブビュー)が発売され、その1年半後の2012年4月に発売されたのが『SmartWatch MN2』です。名称からわかるとおり、Android用のウェアラブル端末としては2代目なのに『SmartWatch』としては初代モデルということになります。
約15.5グラムと手に持って非常に軽く、タテヨコ約36ミリで厚さが約8ミリの小さなスクウェア状の本体に、解像度128×128ドットの1.3インチ有機ELディスプレーを搭載。スペック的に『LiveView』と変わってなさそうに思えますが、本体の周囲がアルミニウムで囲まれていたり、ディスプレー部分が完全なフラット形状になっていたりと、ちょっとプラスチッキーだった『LiveView』よりは質感が向上しています。
背面はホワイトで、クリップ機能が付いているため、どこにでもひっかけることができます。ハードウエアスイッチは、側面にあるボタンひとつのみです。
ブラックカラーのラバー製リストバンドが付属しているので、クリップで挟むとウォッチライクな佇まいになります。このリストバンドは、グレー、ホワイト、ピンク、ミント、ブルーといった多色展開されているので、自分の好みに合わせて着せ替えもできます。また、アルミのリストバンド用アダプターも付属しており、時計用バンドだけを自分の好きなものを選んで、自分仕様のリストバンドを付けることもできます。
『SmartWatch MN2』は画面全体がタッチディスプレーになっており、電源のオン/オフやBuluetooth認証以外は全部タッチ操作で行ないます。
基本動作は、左右、上下にスライドして画面の切り替えやタップして決定といった動作で、ひとつ前の画面に戻りたいときには画面を2本の指でタッチ、画面長押しでアプリメニュー呼び出しといった一連の操作です。一度使い始めてしまえば、この操作方法もすぐに慣れます。
XperiaシリーズとBuluetoothでペアリングして、『LiveWareマネージャ』アプリで管理します。『LiveWareマネージャ』アプリ自体はあくまでも橋渡しをするアプリなので、さまざまなSmartWatch専用アプリをインストールして利用します。
実際に『SmartWatch MN2』を使ってみると、ふだんはバッテリーを節約するため画面が真っ暗のいわゆる待機状態で、本体側面のボタンを押すことで時計が表示されます。
時計の画面を指でタップすると、“ウィジェット”が先に表示されます。下にスライドすると、1画面に4つ表示されたアプリの一覧が表示されます。こうして、ウィジェットもしくはアプリ一覧からアプリアイコンをタップすると、それぞれのアプリを表示させて使えます。
たとえばTwitterアプリでは、この小さい画面でもきちんとツイート内容が読めるようになっています。フェイスブックは投稿内容のタイムラインをチェックしたり、投稿内容に「イイね!」が付けられます。Xperia宛に来たメールの受信を知らせてくれたり、もちろんメールの内容も確認できます。
Xperiaにある音楽アプリをコントロールすることもできます。再生する楽曲名もアルバムジャケットも表示でき、曲送りや曲戻し、音量調整まで可能です。ほかにもXperiaのカメラのシャッターを切ったり、どこに置いたのかわからなくなったXperiaを探す機能もありました。着信があれば、発信してきた人の名前と電話番号を知らせてくれ、タップして電話に出たり、不在着信を折り返すこともできます。
ほかにも、天気や今日のトレンドをチェックしたり、Xperiaのバッテリー残量を確認したり、WiFiや着信音のオン/オフをしたり、ヒマつぶしに3目並べができたり(使えるか使えないかは置いておいて)、まだまだ他にもいろんなアプリがたくさんあります。
『LiveView』の時にはいろいろと不安定だったのですが、随分良くなったな、というのが当時の印象でした。アプリ次第でなにをどう使いたいかにもよりますが、Xperiaをカバンの中に入れっぱなしにしておいて、さまざまな通知を受け取れるので随分重宝しました。何度も言いますが、充電ケーブルが専用品ではなかったなら、かなりいいアイテムだったと思います。
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