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いま量販店の店員のいいなりになると買うことになるリターンズ!Windows 10ノートPC編

2015年08月11日 08時00分更新

文● 林佑樹 編集●アキラ

  店員さんのいいなりになるとどの製品をオススメされるのかな?を覆面取材するシリーズ。なぜ続いているのか不思議だが、その最新版をお届けしよう。テーマはWindows 10リリース後、オススメされるノートPCだ。Windows 8が動作すれば、まずだいたいアップグレード可能なのもあり、さらに「Windows 10無料アップグレード」のパワーソウルめいたコトダマもあって、量販店のPC売場はかなり力を入れている状態だ。実際店員さんやヘルプで入っている外部派遣社員さんも多い。

  今回、訪れたのは東京都外の某量販店。駅直結で足を運びやすいところだ。また過去2回の経験から、おっさんがぼっちだと店員さんが寄ってこないのは分かっていたので、知人の女性に同行をお願いした。熟成肉食べたいと連呼しているので、しめやかに原稿料が吹っ飛びそうである。なお写真NGの人物で浴衣姿をお見せできなく残念だが、諦めてほしい。

いま量販店の店員のいいなりになると買うことになるリターンズ!Windows 10ノートPC編
↑東京都外の某量販店を今回のターゲットにした。

 さて。店員さんに聴いてみるのはビジネス向けと両親用のノートPCという設定にして、ウロウロ。取材した某量販店のカメラ売場とホビーの店員さんの知識はとても濃いので、PC売場も同様に期待できる。

店員さん「いらっしゃいませぇ↑ パソコン、お探しですかっ!? いまはどれでもWindows 10にアップグレード対応でお得ですよ!! あ、今日はお祭りでしたね!!」

女性「このあと行くんです」

ワイ提督(おうち帰って原稿なんだけどな)

 売場に到着して、レディーといっしょにちょっとPCを眺めたらこれである。ショッギョムジョーだ。店員さんは、ほどよく日に焼けて、サーフィンをしていそうな男性。とりあえず、設定に沿って、仕事用と両親用のノートPCを探していることと、現在の使用しているノートPCはWindows Vista搭載機であることを伝えた。

店員さん「お仕事用だとなんでも大丈夫なんですが、軽いほうがいいですよね。持ち運びもあるでしょうし」

ワイ(なんでもいいわけもないが、動けばなんでもいい部署もあるよね、うん)

店員さん「国産と海外メーカーがあるんですけど、どっちがいいですか?」

ワイ(海外メーカーっていうと、New XPS 13に強制着陸っぽい)「じゃあ国産メーカーで」

店員さん「ちょうど近いので東芝さんから見ていきましょう。dynabook V83は13.3インチで軽いノートですね。画面もキレイです。あまり持ち歩かないのであれば、dynabook R83もオススメですよ。ノートPCは薄いのばかりになってるんですけど、自分的にはR83のゴツさが好きです」

ワイ(あ、当たり店員さんの予感)

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↑dynabook V83。いわゆるKIRAさん。ビジュアルも求めるのであればオススメライン。
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↑dynabook R83。いまではゴツいモバイルな厚みだが、バランスのいい仕上がり。

ワイ「この、L93ってなんですか。キーボード外れてるんですけど」

店員さん「あ、それは無視していいです。キワモノみたいなものなので」

ワイ(7スタイル楽しいんだけどなぁ)

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↑dynabook KIRA L93。キーボード着脱式の2 in 1みたいな変態PC。

店員さん「さきほど紹介したdynabook V83もなんですが、軽いノートPCはだいだいスペックは横並びなので、見た目とかキーボードで選ぶといいかもしれません」

ワイ(パネルの供給メーカーも同じなこと多いし、うん)

店員さん「富士通でビジネス向けだと、LIFEBOOK SH90/Tです。DVDドライブもついています。スゴイのが、DVDドライブを取り外してバッテリーやHDDを追加できるんですよ。合体メカみたいでかっこいいんですよ!!

 

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↑LIFEBOOK SH90/T。パーツ換装で追加バッテリーを選ぶと、JEITA 2.0で約19.1時間のスタミナ機になる。

ワイ(前モデルだとプロジェクターもあって最高にロックだったなぁ)「おお……いいですね、これ。ほかに軽いのってあるんですか?」

店員さん「不安になるくらい軽いのがありますよ。NECさんのLAVIE Hybrid ZEROですね。こちらのHZ550は約779gです。持ってみてください。軽いでしょう? でもやみつきになる軽さなんですよ」

ワイ「わー軽いー。これ衝撃とかに弱かったりします?」(あかん。HZ550は触ると欲しくなって危ない)

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↑LAVIE Hybrid ZERO HZ550。ハンズオンすると欲しくなる不思議。メモリー4GBと不安であれば、HZ750を選ぶと8GBに増える。ただ重量は約926gになってしまう。

店員さん「堅牢性も確保されていますね。ただねじるだとか満員電車で圧迫されたりすると不安かもしれません。なので、ちょっと意識しないとダメですね。軽いぶんだけ犠牲があるというか。ガンダムをご存じだと思うんですけど、百式のイメージってもろいじゃないですか。速いと装甲薄いみたいな」

ワイ(おお、ゴウランガ!)

ワイ「あーたしかに、よく被弾して落っこちてましたね。パイロットの腕もあるんでしょうけど」

店員さん「そうですね。ファンが多いのであまり言えませんけど、1年戦争が最盛期ですよね、あの人

ワイ(ぜったいこの人、キシリア・ザビも好きじゃないタイプで、かつドズル・ザビに忠誠を誓うに違いない。握手したい。ジーク・ジオン!)「しかも、地球に降りる前まで」

店員さん「あ、すみません。趣味のお話しちゃって」

ワイ「つまり、百式みたいにビーム・コーティングは採用しているけど、直撃するとやっぱり不安度アップってイメージでいいのかな?」

店員さん「どのノートPCにも言えることですが、人がつくったものは壊れるものなので、長く使うならちょっとした配慮は必要で、モバイルノートPCは、普通のノートPCよりも頑丈に設計されていますが、ちょっと雑に扱ってもオーケーなくらいですね」

ワイ「店員さん的にオススメなのは、なんですかね。いままで見てきたの価格はだいたい15万円付近なんですけど」

店員さんLAVIE Hybrid ZERO HZ550ですね。いま使っています。最初はLet's noteと迷ったんですけど、キーボードの打ちやすさと軽さで選びました。持ち運びが多いのであれば、軽くていいと思いますね」

ワイ(やっぱり、Let's noteのキーボードって好みが分かれるんだろうか)「たしかに、軽さを体験すると、LAVIE Hybrid ZERO HZ550でいいよねってなりますね……」

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↑店員さん的にもオススメのLAVIE Hybrid ZERO HZ550。

 と、イチオシはLAVIE Hybrid ZERO HZ550だったわけだが、このほかにもDell inspiron 7000や、ちょっと見るだけならとLenovo s21eをオススメしてくれた。とくに後者については渋いチョイスすぎて、ステキだ。

 LAVIE Hybrid ZERO HZ550欲しい苦しいと思いつつ、次はご家庭向け的なパソコンをオススメしてもらうことにした。よくあるオススメのラインとしては、15.6インチのほどよいプライスモデルであることが多い。ガンダム好きの店員さんはどう見ているのか、気になるところだ。

女性「母が使うんですけど、町内会の会報作ってるんですよ。それで、いま使ってるのはだいぶ遅くなってきてて、よくイライラしてるんです」

ワイ「そういえば、何年前のPCだっけ?」

女性「6年? 7年? どこのだったかな……」

店員さん「ですと、ぶっちゃけた話をすると、15.6インチのでしたら、何を選んでも速くなったって喜びますね。ただ慣れてくると、おっそーいっていいそうですね」

ワイ(島風好きなんだろうか……)

店員さん「高齢の方に売れ筋だと、LAVIE Note StandardLifebook AH42ですね。キーボードが打ちやすいと人気で、性能もそこそこですね。お父さんは写真したりしてます?」

女性「コンデジかスマホですね」

店員さん「なら、大丈夫ですね。デジイチだと絶対におっそーいっていいますから」

ワイ(できる島風店員さんやでぇ……)

いま量販店の店員のいいなりになると買うことになるリターンズ!Windows 10ノートPC編
↑LAVIE Note Standard。可も不可もない感じだが、キーボードの打鍵感が上々だった。
いま量販店の店員のいいなりになると買うことになるリターンズ!Windows 10ノートPC編
↑Lifebook AH42。店員さんの言う通り、打ち心地がいいため、比較しはじめると迷ってしまう。

ワイ「海外メーカーはどうなんですか?」

店員さん「個人的なイチオシは、LenovoさんのG50ですね。ものすごく安いのに、Core i3-4005UでOfficeも入っています」

ワイ(あ、これいいなぁ……)

いま量販店の店員のいいなりになると買うことになるリターンズ!Windows 10ノートPC編
↑Lenovo G50。5万円台でCore i3-4005U。初見だったが、キーボードはYogaシリーズっぽい仕上がりだった。

女性「ありがとうございます。父は実際に触って試したいタイプなので、今度連れてきますね!」

 といった感じで撤退したわけだが、ビジネス向けとしてはLAVIE Hybrid ZERO HZ550のプッシュが強く、第1回と同じ路線だった。たしかに約779gは持ってみると「ウフフ」となってしまうし、同行してくれた女性も肉をむさぼりながら「あれ、軽すぎ」と語っていた。

 おうち向けとしては、高齢者であれば15.6インチなら文句は出にくいだろうとの店員さんの意見は正解だろう。手厚いメーカーサポートが必要なのであれば国産を選び、確実に自分で(家族の)サポートができるのであれば海外メーカーもアリ。そんな感じで今回のレポートを終えたい。

■関連サイト
Windows Insider Program
NEC

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