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公式サイトには載っていないAndroid 5.0アップデートによるXperia Z2 SO-03Fの新機能

2015年07月29日 10時00分更新

 ソニーモバイルは、先日ソフトバンク向けの『Xperia Z3』およびドコモ向け『Xperia Z2』、『Z3』、『Z3 Compact』に対して、Android 5.0へのアップデートを提供しました。いずれの端末もAndroid 4.4(KitKat)から5.0(Lollipop)へのアップデートということで、外観の変化などが主な変更事項となっています。

 自分も早速『Xperia Z2 SO-03F』にLollipopを導入。機能面がかなり強化されていたので、いくつかの新機能をピックアップしてみました。

Xperia Lollipop Update
↑まずは入れて試してみる。それが鉄則。

高音質化技術“DSEE HX”とヘッドホン最適化に対応

 いちばん大きなポイントだと思ったのが、オーディオまわり。Z2はフロントスピーカーの搭載やUSB DAC経由でのハイレゾ出力に対応していましたが、5.0アップデートにより、Z3から搭載された高音質化技術“DSEE HX”を新たにサポート。CD音源やmp3のデータなどを最大96kHz相当までアップスケーリングします。

 有効にするにはミュージックアプリの左メニューの“設定”をタップ。“オーディオ設定”の“サウンドエフェクト”、“DSEE HX”の選択します。

Xperia Z2 Lollipop

 また、Z3で採用されていたヘッドホン最適化にも対応。デジタルノイズキャンセリング対応ヘッドホンを使う場合は、ここで指定する必要がありますし、そうでないソニー製カナル型ヘッドホンを使っている場合もここで指定するとより表情豊かな音楽再生環境に設定できます。

Xperia Z2 Lollipop

 どちらもXperia Z2で音楽を楽しんでいるユーザーは使わないと損な機能だと思います。ちなみに、ヘッドホン最適化については、Z4シリーズにおいて他社製を含めた自動最適化に対応しています。

PS4リモートプレイ対応など、ゲームまわりの強化

 これもZ3シリーズから提供されていた、PlayStation 4を無線LAN経由でプレイできる“PS4リモートプレイ”にも対応。別途アプリをインストールすることで、PS4の超美麗なグラフィックのゲームをXperia上でプレイできます。

Xperia Z2 Lollipop

 Xperiaでは画面上の仮想コントローラーで操作もできますが、純正コントローラーをBluetoothで接続すればより快適にプレイ可能。以前は『DUAL SHOCK 3』に対応していましたが、ついに『DUAL SHOCK 4』も利用可能になりました。

Xperia Z2 Lollipop

単体でのスクリーンレコードの記録、画面のCastに対応

 そのほか映像記録・配信系もパワーアップ。画面に映っている様子を静止画で保存することを“スクリーンキャプチャー”と呼びますが、それの動画版“スクリーンレコード”にも新たに対応しました。こちらは電源キー長押しで呼び出すことができます。

Xperia Z2 Lollipop

 さらに、Chromecastを接続したテレビなどにXperiaの画面をそのまま映し出す“画面のCast”にも新たに対応。Xperiaで撮った写真や動画を友だちや家族といっしょに観たいときや簡単プレゼンやウェブの資料を紹介したいときに役に立ちます。なお、画面のキャストは設定アプリの“Xperia接続設定”からだけでなく、画面上部からいつでも呼び出せる“クイック設定パネル”のショートカットアイコンからも利用開始できます。

Xperia Z2 Lollipop

実は基本性能も上がっている

 OSがアップデートされているということは、全体的な挙動も変わっているはず。ということで、アップデート前とアップデート後で総合性能を測る“AnTuTu v5.7.1”とグラフィック性能を測る“3DMark(Ice Storm Unlimited)”、それぞれのベンチマークを実施。

 結果、AnTuTuは総合スコアーが“36364”から“41929”へ向上。3DMarkは“16979”から“16999”と、ほぼ横ばい。もちろんハードウェアは変わらないので、OSがアップデートしたことでより処理が効率化されていると言ってよさそうです。なお、ドコモ版Z4で計測したAnTuTu(32ビット)の結果は“46790”と、さすがにZ4並みとは言えません。

Xperia Z2 Lollipop

 アップデート直後は若干カクツキや、本体の温度の上昇が見られますが、アプリの各種アップデートを終わらせたり、再起動をすませてしまえば安定します。それでも若干温度が上がりやすくなった気がしますが、長く続く場合は、必要なデータをバックアップして一度端末をリセットしてみるのも手です。

 各種機能も追加されより使いやすくなったXperia Z2。ユーザーの方はぜひアップデートを検討してみてください。

【番外編】Android Wearもちょっと変わる

 

Xperia Z2 Lollipop

 最後にちょっとした情報ですが、『SmartWatch 3 SWR50』などのAndroid Wear製品を使っている方は、ぜひスマホのアップデート後、Wear側の通知設定画面をチェックしてみてください。4.4では“通知のオン・オフ”しかできませんが、5.0になると“優先度”という設定が追加されているはずです。

 これは優先度の高い通知のみをお知らせするというモードで、たとえば、連絡先に登録されている友だちからのメールや通話などのみをAndroid Wearで受け取ることができます。なお、この設定はWear側もスマホ側も同期されるので、「これからはちょっとプライベートな時間」と思ったときは、Wear側から設定してやると便利です。

(2015年8月3日20:15追記:記事初出時、Xperia Z2のDSEE HXの効果に関する表記が異なっておりました。お詫びして訂正いたします)

●関連サイト
ソニーモバイル ドコモ製品Android 5.0アップデート特設ページ
ドコモ 製品アップデート一覧ページ

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