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時代を先取りしたおもしろガジェット LiveView:Xperiaヒストリー

2015年07月18日 09時00分更新

 今回はXperia本体ではなく、Xperiaと対をなすアクセサリーのお話です。

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 身につけるガジェットとして、スマートウォッチがすっかり市民権を得ました。ソニーモバイルの『SmartWach 3』を昨年から着けていますが、ここ半年は誰からも突っ込まれるコトはなかったのに、最近は「それ、Apple Watchですか?」とかやたらと聞かれることも多くなりました。えぇ、心の中では「違うよ!それはね……」と歴史から全力で解説したい気持ちを抑えています。

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 と、そんなスマートウォッチたちですが、今から遡ること4年半前、2010年11月にソニーモバイル(旧ソニーエリクソン)から『LiveView』(ライブビュー)なるものがすでに発売されていました。

 当時『LiveView』は、リモートコントロール機能の付いたマイクロディスプレーと言われていましたが、使い方は今と同じ。BluetoothでXperia(Android端末)とつないで母艦となるスマホの情報をワイヤレスで『LiveView』の画面に表示したり、逆に『LiveView』からスマホをコントロールして遊べるガジェットでした。

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 ディスプレーは1.3インチ(128×128ドット)の有機ELで、本体の上辺に2つの物理ボタンがあるだけです。裏面にはちゃんと“Sony Ericsson”の緑ロゴがありました。このコア上の本体に、付属のリストバンドとアタッチメントを付けると腕時計ふうに利用できます。あくまでも腕時計ふうであって、バンドがナイロン製だったり『LiveView』本体もプラスチック感アリアリなので、着けてると正直気恥ずかしさもありましたが、ガジェット好きとしては使わざるを得ない、といったところでした。

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 それからもうひとつ、クリップタイプのアタッチメントも付属しており、ノートやケース、カバンの端に挟んで使うことも最初から想定されていました。実際にはこちらのほうが恥ずかしくないし、使う用途はあったと思います。

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 『LiveView』はXperia(スマートフォン)とBluetoothでペアリングしておきます。管理は『LiveViewアプリ』をダウンロードして利用します。アプリにはメッセージや着信、不在着信、Facebook、Twitter、RSS、カレンダーといった項目があり、ここで設定したものが『LiveView』に表示されます。

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 たとえばTwitterを選ぶと、きちんとツイート内容が読めます。しかも『LiveView』からの操作で、Xperia側(スマートフォン)のアプリを起動することもできます。
 
 電話着信があると『LiveView』の画面に相手の名前と電話番号が表示されてブルブル震えて教えてくれたり、“留守番電話”はメッセージで教えてくれたりもします。“電話を検索”は、置き場所を忘れたXperiaの音声を鳴らして場所がわかる機能です。

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 Xperia内の音楽コントロールもできます。再生する楽曲名を表示しつつ、曲送りや曲戻しや、音量調整もできます。『SmartWatch 3』が搭載する機能をいくつもすでに具現化しておりかなりおもしろいアイテムでしたが、機能が少なく不満もありました。
 
 けれど、そこで終わりません。『LiveView』に用意されているプラグインはオープンソースになっており、個人で開発したアプリを連動させられるというのも魅力のひとつでした。

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 公式ではなかったもの、Googleマップを利用できる『Where Am I plugin』やGmailを通知する『Gmail for LiveView』といったプラグインが当初からあり、Play Store(旧Android Market) でダウンロードしてすぐに使えました。え?使い勝手はって?えーと……若干不安定だったりバッテリーがすぐ枯渇するというお約束はありましたが、これはおもしろい!とかなり興奮できるガジェットでした。

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●関連サイト
ソニーモバイル

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