『Xperia Z3 Compact』をハイレゾプレーヤーとして活用しているこの連載。ハイレゾはCD音源より音がイイのですが、ひとつ取り扱う上で気になる点があります。それはズバリ、音源のファイルサイズです。『Xperia Z3 Compact』の内蔵ストレージ容量は16GBですが、気付いたら空き容量が3.73GBしかありませんでした。これではハイレゾプレーヤーとして活用するには少々問題があります。
↑今日はハイレゾ音源の容量のお話。 |
↑16GBの内蔵ストレージも、すでに残り容量は3.73GB。ハイレゾを楽しむには少々苦しい。 |
前回まで何度も登場しているLiSAの『Rally Go Round』は、ハイレゾの96kHz/24bitのFLAC音源。4分37秒で容量は153MBもあるんですよね。ちなみに同じ音源を320kbpsのAAC形式に変換すると容量は11MBなので、FLAC形式はCDを取り込んだAAC音源と比較して10倍以上も容量を食う計算になります。
ハイレゾ音源のファイルサイズは基本的に大きく、例えば私物PCのHDDに入っているカーペーンターズの『シングルズ 1969-1981』(96kHz/24bit)は全21曲で容量1.5GB。このままではスマホに音楽アルバム2枚しか保存できません。ハイレゾ音源の意外な弱点は曲数に応じて爆発的に増えるファイル容量ですね。
↑カーペンターズのアルバム『シングルズ 1969-1981』だけで容量は1.5GBあります。 |
そこでハイレゾを聴くためオススメしたいのが外部ストレージ。XperiaはマイクロSDの外部ストレージに対応しています。
さて、それではハイレゾ用にどんなマイクロSDを選べばよいかというと、実は特別な条件はありません。ハイレゾ音源といっても転送レートに換算すると1500kbps程度。4Kムービーなどでは必要になる高速タイプも不要です。単純に容量と値段だけで選んでしまってオーケーなのです。
ちなみに『Xperia Z3』や同『Compact』、最新機種『Xperia Z4』とも128GBまでのマイクロSD(正確にはマイクロSDXC)に対応しています。ただし、容量128GBの製品は確実に1万円オーバーと少々コスパが悪いため、秋葉原などの電気街なら5000円以下で入手できる容量64GBの製品を選んだほうがお得かもしれません。
↑さまざまな転送速度のマイクロSDを試してみましたが、全部ハイレゾ再生に問題なく使えました。 |
64GBのマイクロSDなら、音楽アルバム1枚を1.5GBと換算した場合、40枚以上も入ります。私のPCのHDDにはハイレゾ音源だけで200GB以上あるので、さすがに全部は収まりませんが……最近は、めいっぱい持ち歩くというより、よく聴く曲だけ持ち歩くユーザーが増えているので、実用上は問題ないと思います。
ちなみに、一部には高音質マイクロSDというマニアックな製品も存在しますが、そこまで徹底的に音にこだわるのでなければ家電量販店やPCパーツショップで売られている一般的な製品で十分です。
Xperia側の操作も実にカンタン。Xperia標準の“ミュージック”アプリは、内蔵メモリーに保存してる楽曲も、マイクロSD内にある曲も、全て自動認識して何の区別もなく再生してくれるし、マイクロSDを差し替えてデータベース上から消えた曲は、すぐに非表示になるので、再生時にエラーになることもありません。そんなワケで、ハイレゾ音源は実は全部マイクロSDに入れておいたほうが、PCのカードリーダーからもカンタンにコピーできて都合がいいのです。
↑こちらがマイクロSDを挿す前の状態。『Rally Go Round』は本体メモリー側に入っています。 |
↑東芝製の容量64GBのマイクロSDをセット。 |
↑すぐにマイクロSD側の曲も認識します。 |
↑Xperiaからは58.52GBとして認識。ハイレゾ音源を入れても32GBも余裕があります。 |
ハイレゾつながりでいえば、『ウォークマン』など各社のハイレゾプレーヤーの外部ストレージもマイクロSDばかりなので、Xperiaに挿してあるマイクロSDをササっと抜いて、マイ試聴音源を用意できるところも気に入っています。こういう部分は、iPhoneなど外部メモリー非対応の端末にはないメリットですね。
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