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ハイレゾを無線で飛ばせる『Z4』の“LDAC”の実力:Xperiaで楽しむハイレゾの世界

2015年07月31日 09時00分更新

 最新端末『Xperia Z4』のハイレゾ対応の目玉として挙げられるのが“LDAC”への対応です。“LDAC”とは、ソニーオリジナルの96kHz/24bitの信号を伝送できるBluetooth接続の新コーデックです。

 実は、筆者が使っている『Xperia Z3 Compact』も“Apt-X”というBluetoothの高音質コーデック(ただし、96kHz/24ビット信号には対応せず)を利用できるのですが、どれくらいハイレゾの音質が向上してるのかを確かめてみました。

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↑『Xperia Z4』にソニーの“LDAC”対応ヘッドホン『MDR-1ABT』で検証。
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↑音源は前回と同じ藍井エイルさんの『ラピスラズリ』(96kHz/24ビット)です。
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↑NFCでワンタッチでペアリング可能。

 『Xperia Z4』と『peria Z3 Compact』をそれぞれ『MDR-1ABT』とNFCでワンタッチペアリングして交互に聴き比べてみましたが……相当なクオリティーの差を体感できました。

 『ラピスラズリ』のイントロのアコースティックな弦の音のリアルさや、音の鮮度が全体的に『Xperia Z4』のほうがが一枚上手。『Xperia Z4』でを先に聴いてしまうと、『Xperia Z3 Compact』では音の硬さを感じます。特に音数の増える場面に入ると『Xperia Z3 Compact』では全体の音分離が悪くなるのに対して、『Xperia Z4』はボーカルの艶やかさが失われません。音源の奥行きがしっかりと残っていて、有線で聴いた時のサウンドに近いんですよね。

 ハイレゾ音源を基準にしてしまうと、Bluetoothの音質劣化ってこんなに大きかったとは……。ワイヤレスヘッドホンによるリスニングを考えているなら、“LDAC”対応の『Xperia Z4』を指名買いしたほうがよさそうです。

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 ちなみに『Xperia Z4』では、接続直後の通知画面から“LDAC”の音質も設定可能。“音質優先”に設定すると、少しだけさらに音が良くなります。屋内や一般的な屋外ではこの設定のまま『MDR-1ABT』を身につけていても、特に途切れずリスニングできました。

 前回の『Xperia Z3 Compact』と『Xperia Z4』の音質対決も『Xperia Z4』が一枚上手でしたが、“LDAC”によるワイヤレスでの音質まで含めると『Xperia Z4』が圧勝としか言えません。

 “LDAC”対応オーディオ機器第1弾はまだソニー製品しかありませんが、ハイレゾ時代のBluetoothリスニング時の必須テクノロジーになりそうです! 

●関連サイト
ソニーモバイル

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