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最新機種Xperia Z4でハイレゾ音質は劇的に向上:Xperiaで楽しむハイレゾの世界

2015年07月24日 09時00分更新

 前回からXperia Z4を検証機に加えたことで、筆者の手元にはXperia Z4、そしてXperia Z3 Compactと2台のハイレゾ対応スマホがあります。そしてこの連載では、ハイレゾの“音”を中心に解説しています。Xperia Z4とXperia Z3 Compact、どちらがハイレゾプレーヤーとして音質がいいのかは、やはり気になっちゃいますよね?

 せっかく新旧2台のXperiaが手元にあるので聴き比べをしてみましょう!ちなみに、前回はXperia Z4のヘッドホン最適化機能を試しましたが、今回はすべて最適化オフの素の状態で聴き比べています。

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↑Xperia Z4とXperia Z3 Compact、新旧機で音の違いは……?
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↑音源は藍井エイルさんの『ラピスラズリ』(96kHz/24ビット)です。

 Xperia Z4とXperia Z3 Compactそれぞれの内蔵ストレージに音源をコピーしてヘッドホンを挿し替えて聴き比べてみると……、やはり少し音は違います。

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↑オーディオテクニカのハイレゾ対応イヤホン『ATH-CKR10』で検証。

 Xperia Z3 Compactのサウンドは少し硬質に聴えるのに対して、Xperia Z4は高域が伸びて空気の余韻やダイナミックさがしっかりと出ています。また、音数の多い部分でもXperia Z3 Compactでは雑然としてしまうところが、Xperia Z4ではボーカルが埋もれず奥行き感が出ます。Xperia Z4のサウンドは、どこかソニーの携帯音楽プレーヤーのウォークマンに近いイメージがありますね。

 以前、週アスの取材でXperia Z4は192kHzの音源を192kHzのまま再生するようになった(Z3/Z3 Compact世代は96kHzにダウンサンプリングして再生)という情報を得ていたので、ハイレゾ音源のなかでも192kHz/24ビットで配信されている『残酷の天使なテーゼ』でもチェックしてみました。

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↑エヴァンゲリオンの主題歌としてサントラとともに配信されている『残酷の天使なテーゼ』(192kHz/24ビット)で試聴。

 『残酷の天使なテーゼ』で2台を比べてみると、ハイレゾの音傾向としては空気感や余韻の違いが大きく、イントロのコーラスがXperia Z4では空間の中に広がっている奥行きが伝わります。高橋洋子さんの歌声もXperia Z3 Compactでは固めに出るのに対して、Z4のほうがより柔らか。96kHz音源でも同傾向の差がありますが、192kHzの音源のほうが違いが大きく出ます。

 Xperia Z4とXperia Z3 Compactのどちらが“ハイレゾ音源っぽい”かというと、断然Xperia Z4が上というのが結論です。スマホとして一世代進んだだけでなく、ハイレゾ再生プレーヤーとしての音質も一世代進んでいるんですね。

 次回は、Xperia Z4で新たに対応したワイヤレスでハイレゾ音源を再生できる“LDAC”の音を聴いてみたいと思います。

●関連サイト
ソニーモバイル

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