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新MacBookにBoot Campで速攻Windows 8.1をインストールもUSB 3.1 Type-Cがやっかい

2015年04月10日 22時30分更新

  どもども、ジサトライッペイです。新しいMacBookが編集部に来て、みんなでキャッキャウフフしてるのを横目にBoot Campで早速Windows 8.1化してみました。LionそっちのけでMacBook AirをWindows 7化して以来、もはや手に入れたその日に何ら新しい機能や機構を楽しまずに黙々とBoot Campするのが仕事になってきております。改めましてこんばんわ、人柱イッペイです。嘘です、今回は自腹を切ってませんので痛くもかゆくもございません。

新しいMacBook

 新しいMacBookは何と言っても新筐体ですからね。新感触のトラックパッドとかちゃんとWindows環境で使えるのか気になってたんですよ。でも、それ以上に気になるのがコイツの存在。

USB3.1 Type-Cについて

 そう、USB3.1 Type-Cです。新しいMacBookはこの形状のインターフェースがひとつあるっきりで、いまどきのモバイルノートPCには当然ある、HDMI出力やUSB A(いわゆる普通のポート)、SDカードリーダースロットなどがありません。ビジネスユースを見越して、ギガビットLANポートまで備える機種も増えてきている中、周辺機器もほとんどない市場で、この割り切り方。しびれます。ぽけっと間抜けが口を開けてるっぽい見た目ですが、その実、彼を取り巻く環境は甘くはないのです。

 そして、その割り切りはBoot Camp作業にも影響が出ました。端的に申しますと、

準備がめんどくさい

の一言で言い表わせます。本来Boot CampではMacBookのほかに、必要なアイテムが3つありました。Windowsのインストールディスク、USB接続の光学ドライブ、USBメモリー(8GB以上)です。しかし、それらはもれなくUSB AまたはマイクロUSB B形状の製品しかまだ市場にはないので、MacBookとはそのまま接続できません。なので、新しいMacBookでBoot Camp作業を行なう場合は、上述したアイテムに加え、Type CをUSB Aのメスに変換するアダプターが必要になります。

新しいMacBook

 Boot Camp作業ではType-CをHDMI出力/USB A/給電用Type-Cに分岐するアダプターを使いました。エレコム製のType C-USB A(オス)にUSB A(メス)-USB A(メス)変換アダプターも使ってみましたが、光学ドライブが認識できずダメでした。Type-CからUSB A(メス)にする変換ケーブルを使うのが妥当でしょう。

 では早速Boot Campの手順を説明……といきたいのですが、手順は過去掲載した方法と同じなので以下簡単に。

新しいMacBook
↑Windowsのインストールメディアからisoファイルをディスクユーティリティーで作ります。USBメモリーをMacBookに挿し、Boot Campアシスタントで作業を進めます。
新しいMacBook
↑Mac OSとWindowsのパーティションの振り分けは均等にしました。
新しいMacBook
↑Boot Campアシスタントが終わると、Mac OSが自動でシャットダウンし、Windows 8.1のインストールが始まります。

 特にトラブルもなく、Windowsのインストールが終了。Boot Campインストーラのインストール作業も最後に現われますが、クリックするだけでOKです。

新しいMacBook

 右下のタスクトレイにはちゃんとBoot Campコントロールパネルが入ってました。

新しいMacBook

 解像度を確認すると、こちらも問題なく、最大解像度(2304×1440ドット)まで認識しております。

新しいMacBook

 テキストサイズなどを一番小さくしてみました。

新しいMacBook

 うむ、細かいですね。やっぱり推奨の右から2番目が最も見やすかったです。

新しいMacBook

 デバイスマネージャーでCPUの型番を確認すると、Core M-5Y31でした。しかし、パッケージには1.1GHzモデル(TB時は最大2.4GHz)とあります。Core M-5Y31の仕様では0.9GHz(TB時は最大2.4GHz)なんですが、、、謎です。

 というのは嘘で、Core Mには定格の動作クロックのほか、cTDP(configurable TDP=設定可能なTDP)というものがあって、これはメーカーが調整できるTDPなのです。で、5Y31は本来TDP4.5Wなんですが、cTDP-up(上限)は6W、cTDP-down(下限)は3.5Wまで調整可能なわけです。cTDPの変更に伴って動作クロックも変わり、cTDP-up(6W)の場合、動作クロックは1.1GHzになるので、アップルの1.1GHz表記は間違いではないんですね。冷却が難しいファンレス機構なのに強気の設定とも言えます。

 なお、トラックパッドを2本指でクリックすると右クリックになったり、左shift+fn+F11キーでスクリーンショットが撮れるのは、これまでのMacと同様です。液晶輝度や音量調整などのファンクションキーも問題なく使えたので、実用上おおよそ困ることはありません。Type-Cポートの汎用性以外は。なので、対応デバイスの一刻も早い普及に期待します。

■関連サイト
新しいMacBook製品ページ

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