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新MacBookで使えるUSB3.1 Type-Cデバイスを探せ!:CeBIT2015

2015年04月11日 14時00分更新

 ドイツ・ハノーバーで2015年3月に開催されたCeBIT 2015では、USBケーブルや変換アダプターなどを扱う中国・台湾企業が多数集結しました。ここで各ブースの目玉展示となっていたのが、次世代のUSB規格“Type-C”関連製品です。

USB Type-Cデバイスを探せ!
CeBIT 2015の中国系ブースエリア。中国政府の後押しのもと、広大な展示会場に多数の中国企業が集結した。

 4月10日に発売開始となった新しいMacBookが採用したこともあり、今後の一大トレンドとなりそうなUSB Type-Cについて、展示を振り返ってみたいと思います。


■新しいMacBookによるType-Cの立ち上がりに期待

 3月9日に開催されたアップルの発表会以降、最初の大型展示会となったCeBIT 2015ではUSB Type-C機器の展示に注目が集まりました。

USB Type-Cデバイスを探せ!
USB Type-Cデバイスを探せ!
アクセサリーなど小物を扱うメーカーのブースでは、”USB 3.1”や”Type-C”の文字が目立った。数年に1度といえるUSBの新規格に対応すべく、担当者による売り込みも熱心だ。

 USB Type-Cの立ち上げにあたって、最も大きな期待を集めているのが新しいMacBookです。ブース担当者に話を聞いてみると、とにかくMacBookが採用したことで、USB Type-Cの普及は間違いないと期待を寄せる人が多かったのが印象的でした。

USB Type-Cデバイスを探せ!
ブースには、実際にUSB Type-Cに対応したケーブルやアダプターの試作品が並んだ。

 MacBook以外にも、USB Type-Cを採用した『Nokia N1』や、新しい『Chromebook Pixel』の名前を上げる担当者も多数いました。

 今後はアップル製品だけではなく、Androidスマートフォンやタブレット、Windows PCについてもType-Cコネクターを採用していく可能性があります。
 

■“アップルストアで売っていない”ケーブルが充実

 すでにアップルが純正のUSB Type-Cアクセサリーを発売した一方で、その種類は決して十分とはいえません。新しいMacBookに複数のUSBデバイスを接続できるUSBハブや、Lightningケーブルが欲しいところ。そこでサードパーティの出番というわけです。

USB Type-Cデバイスを探せ!
両端にType-AとType-Cのオスコネクターを備えたケーブル。既存のUSB充電アダプターを使って、Type-Cを備えたデバイスを充電できるという。
USB Type-Cデバイスを探せ!
USB 3.1 Type-Cに接続できるHDMI、Ethernet、VGAの各アダプター。他にもDVIやDisplayPortへの変換アダプターも。
USB Type-Cデバイスを探せ!
USB Type-Cに接続できるLightningケーブル。変換アダプターなしで新しいMacBookにiPhoneやiPadを接続できる製品として重宝しそうだ。
USB Type-Cデバイスを探せ!
Type-Cに対応したUSBハブの例。通常のType-Aポート3基に加え、Type-Cのダウンストリームポートも備えている。
USB Type-Cデバイスを探せ!
上記のハブのアップストリーム側はType-Cコネクターのため、新しいMacBookにそのまま接続できる。
USB Type-Cデバイスを探せ!
スマートフォンやタブレットで一般的なMicro-Bのメスコネクターを備えた延長ケーブル。手持ちのMicroUSBケーブルをType-Cに変換するために使えそうだ。

 CeBIT会場に多数展示されたUSB Type-Cケーブルですが、速度について気になる情報も。USB 3.1では、新しいMacBookも採用する5Gbpsの規格(Gen 1)に加えて、10Gbpsの規格(Gen 2)も存在します。

 多くのケーブルが10Gbpsをうたっているものの、品質はピンキリなのだとか。ノイズ対策にこだわりを持つケーブル屋さんは、性能を最大限に引き出すには継ぎ目なく成形するのがポイントだと、熱く語っていました。

USB Type-Cデバイスを探せ!
USB Type-Cコネクターは、端子に継ぎ目があるものが多い。仕様上は10Gbps対応としている。
USB Type-Cデバイスを探せ!
ノイズ対策にうるさいケーブル屋のオヤジによれば、継ぎ目のないType-Cコネクターのほうが10Gbpsの性能を最大限に引き出せるのだとか。


■USB 3.1対応HDDケースやPCI Expressボードも登場

 ほかにも会場内では、HDDケースやPCI Expressボードなど、USB 3.1に対応した製品の試作品が展示されていました。

USB Type-Cデバイスを探せ!
USB Type-Cコネクターを備えた、HDD/SSDケース。2.5インチのドライブを格納し、USB Type-Cコネクターで直接接続できる。
USB Type-Cデバイスを探せ!
USB 3.1に対応したType-Aポートを持つ、PCI Expressの拡張ボード。既存のデスクトップPCでUSB 3.1を利用できる。コネクターがType-Cのバージョンについても検討中という。

 ただ、現時点ではUSB 3.1に対応したチップの供給に問題があり、本格的に周辺機器を量産できるようになるのは5月以降と語るメーカーがいくつかありました。周辺機器の充実までには、もう少し時間がかかりそうです。

■関連サイト
CeBIT 2015

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