ネットで話題のサービスや事件、ツイートしている中の人を直撃する週アスの好評連載『中の人特捜部』──今回は、Oculus Rift向けコンテンツとして、バーチャルで戦艦大和を復元している軍艦マニアを直撃!
リアルスケールの戦艦大和の艦内を歩き回りたい
マイクロソフトの創業者のひとり、ポール・アレン氏が、フィリピンのシブヤン海で発見した戦艦武蔵をネットで生中継し、注目を集めた。その同型艦で、連合艦隊の旗艦も務めたのが、かの有名な戦艦大和だが、なんと大和を復元し、艦内を歩き回れるようにするプロジェクトが進行中だという。それが『戦艦大和バーチャルリアリティ復元計画』だ。
戦艦大和バーチャルリアリティ復元計画は、VR用ヘッドマウントディスプレー『Oculus Rift』向けのコンテンツ企画だが、昨年12月にクラウドファンディングに公開するや、わずか1日で目標額を達成する人気ぶり。企画者であるVRクリエーターの仁志野六八さんによると、「軍艦は模型などで再現することはできますが、艦内を歩き回れる1/1スケールで再現するのは現実的には不可能でしょうね(苦笑)。でも、オキュラス リフトを体験して、このシステムなら」と、今回の復元計画を思いついたという。
今週の捜査対象
仁志野六八さん
歴史・軍事ゲームの復権を目指すグループ〝神楽坂師団〟の代表。コナミで『メタルギアソリッド3』や『アヌビス ZONE OF THEENDERS』などの開発に携わった過去をもつVRクリエーター。
Oculus Riftを装着すると、そこは戦艦大和の甲板だった
甲板に立って巨艦・大和の艦橋を見上げる
↑オキュラス リフトを装着して、甲板から戦艦大和を見上げると、約30メートルとも言われる艦橋のスケール感と迫力に圧倒される。
自由に歩き回って楽しめる
↑舷側(船のへり)に機銃があり、思わず回りこんでのぞいてしまう。自由に動けるので、実際に甲板を歩いている気分を味わえる。
憧れの戦艦や空母を眺める
↑艦の横を通り過ぎていく空母"赤城"。ほかにも、多数の艦艇が登場し、軍艦マニアならではのこだわりが随所に見られる。通り過ぎる艦艇は遠景用のグラフィックで制作。
わずかな資料を頼りに戦艦大和を復元中
↑戦艦大和と同型の戦艦武蔵の隔壁図。これらの図面を参考にしながら、戦艦大和の艦内のようすを再現していく。
戦艦大和に先駆けてテスト版を体験できる
G-Tune:Garage
秋葉原のマウスコンピューター直営店『G-Tune:Garage 』で、『VR駆逐艦雪風体験航海&観艦式』と『戦艦大和バーチャルリアリティ復元計画』の試作版『戦艦金剛1944(ハイポリゴンテスト版)』を展示中。もちろん、どちらの艦にも乗艦できる。
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2015年3月23日発売の週刊アスキー4/7号(No.1022)では、資料が少ないなかでの制作作業の苦労話や、完成時期の目途、将来的な作品ラインナップについてもお聞きしています。
●関連サイト
仁志野六八@戦艦大和VR復元計画
戦艦大和バーチャルリアリティ復元計画(資金募集はすでに終了)
G-Tune:Garage
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