みなさま、こんにちは。いまは週刊アスキーの吉田でございます。さて、ワタクシは本日が仕事納めになりそうですが、すでに先週末から年末年始の休暇を満喫されている方も多いことでしょう。自宅で彼女や家族と一緒に過ごすことが多いこの時期こそ、個人情報の漏洩には気をつけたいものです。
iPhone 5s以降ではTouch IDによる指紋認証でロック解除が可能になったことで、寝ている隙に指を使われてロック解除され、あることないことで責め立てられた方も多いのではないでしょうか。
しかし現在は、iPhoneの再起動後などにはパスコードを求められる仕様になったので、寝ているときにiPhoneの電源を切っておけばセキュリティーは保たれるようになりました。
とはいえ、トイレとか風呂など一時的に席を外す場合にいちいちiPhoneの電源を切るのは面倒です。トイレならiPhoneを持って入ることもできますが、風呂に持って入るには防水ポーチは必須ですしね。
こういった場合、ロック/スリープ解除を突破されなくても危険性は残ります。まずは、ホームボタンを長押ししてSiriを呼び出し、「着信履歴を教えて」とつぶやいてみましょう。
すると、過去の通話履歴がすべて画面に現れます。怖いですね~。続けて「発信履歴を教えて」とつぶやいてみましょう。
予想どおり、発信した履歴が一覧表示されますよね。左側の電話のアイコンから外に向かって矢印が表示されているマークが発信履歴です。これは自らの意思で電話をかけた証拠ですから言い逃れできませんね。怖いですね。
そんなの「電話」アプリで発着履歴消しちゃえばいいじゃんと思うかもしれません。「電話」アプリの「履歴」で「編集」をタップすれば、すぐに消せますしね。
とはいえ、怪しまれる宛先だけを選んで消すのは骨が折れますし、履歴がきれいさっぱり消えていると、さらに疑惑が深まるのでオススメしません。
こういったトラブルを防ぐには、画面ロック/スリープ中にSiriを使えないようにする設定がオススメです。「設定」アプリの「Touch IDとパスコード」(iPhone 5などの場合は「パスコード」)を開き、画面を下方にスクロールしていくと、「ロック中にアクセスを許可」という項目が現れます。
ここで「Siri」の設定をオフにすればOKです。「メッセージで返信」とかもトラブルの元になるのでオフにしておくことを検討してください。まあ、最近はLINEがメインかと思いますので、ワタクシはオンのままで気にならないですが。
これで大丈夫と思ったら大間違いです。iOS8からは「Hey Siri」という素晴らしい機能が搭載されたために、情報漏洩の危険度が高まっているのです。Hey Siriは、iPhoneを充電しているときに「ヘイ、シリ」とつぶやくことでSiriを呼び出す機能。前述のようにロック状態でのSiriの利用をオフにしていても、iPhoneの使用中にこの言葉を近くで叫ばれると、Siriが起動する可能性があるのです。
こちらもオフにしておきましょう。
自宅にApple TVがある家庭はさらなる注意が必要です。ロック画面を下端から上方にフリックすると、コントロールセンターを呼び出せますね。
ここで「AirPlay」をオンにして「ミラーリング」を有効に設定してみましょう。
すると、iPhoneの画面がテレビに大写しになるのです。
怖いですね〜。AirPlay中は画面上部が青くなるのですぐに気付きますが、トイレや風呂に行っている間にAirPlayを有効にされて、自分がiPhoneのロックを解除したタイミングを見計らって「ヘイシリ、発信履歴を教えて」という呪文を叫ばれたら一巻の終わりです。
また、Touch IDを利用できないiPhone 5などを使っている場合、パスコードでロック解除する必要がありますね。不在時にAirPlayを有効にされていると、AirPlayに接続しているテレビでパスコードをモニタリングされてしまいます。
ロック状態ではAirPlay中でも画面上部が青くならないので見破りにくいです。これは複雑なパスコードを入力する設定にしても意味がありません。
Apple TVを接続したテレビが別室にあり、さっきまで隣にいた彼女や奥さんがなぜかその別室で怖い顔をしてテレビに向かっているという場合は細心の注意が必要ですね。
不幸な結果にならないためにも、画面ロック/スリープ中にコントロールセンターを開かないようにするのがオススメです。
それではみなさんよいお年を!
※iOS8.1で検証しました。
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