横須賀市はGoogleのスマホ用陣取りゲーム『Ingress』による集客事業を開始することを発表しました。2015年2月まではL2エージェント以上だと無人島・猿島への渡航費が半額となるので、観光目的にもゲーム目的にもオススメです。今回は市が主催したブロガーイベントに参加し、猿島に潜入してきました!
観光情報サイト『ここはヨコスカ』Ingress特設ページ
■横須賀市に到着、まずは“Korroke Shield”カレーで腹ごしらえ
戦の前には腹ごしらえ! というワケで横須賀中央駅から徒歩2分の『横須賀海軍カレー本舗』へ。ここでは10種類以上の“よこすか海軍カレー”が食べれられるナイスな店舗。さらにIngressユーザーには“Korroke Shield”(カレーコロッケ)が1個プレゼントされる特典もあるのだ!
↑店頭ではよこすか海軍カレーのゆるキャラ“スカレー”君がお出迎え。 |
↑この横須賀海軍カレー本舗では、イングレスのエージェント画面を見せるだけでコロッケ1個が無料で“ハック可能”の嬉しいサービスも! |
2階にある戦艦三笠をイメージしたレストラン内で、今回のブロガーイベントの趣旨説明が。たぶんタメになる横須賀の歴史などについてのお話だったような気がするが、目の前に運ばれてきたカレーが気になってそれどころではない。
そんなワケで頭に残ったのはよこすか海軍カレーの話のみ。なんでも、いわゆる日本的な“カレーライス”は、ここ横須賀が発祥の地。
旧日本海軍の海軍食にイギリス海軍のカレーシチューを採用し、日本人の口に合うよう小麦粉を加え、とろみをつけてご飯にかけて食べるようにしたのが、そのルーツとのこと。
いいすねぇ、こういう薀蓄がメシをうまくするんだよね~。というワケで、いただきます!
↑味は比較的マイルド。ごろっとしたジャガイモや人参。それに角切りのビーフが特徴。カレーのほかに牛乳・サラダ・薬味・海軍コーヒーのついたセットの『よこすか海軍カレー ビーフ』は1240円。 |
↑『艦これ』をインスパイアしたメニューや、挑戦的過ぎる“イングレスカレー”の企画なども進行中。 |
いや~、カレーうまかったっす。もちろん俺もエージェントの端くれ、ただカレーを食っていただけじゃないですよ。カレーを食いつつも向かの席に座った、横須賀市商業観光課の西山さんから情報収集。
実はこの方はIngressではL14の敏腕エージェント。つまり横須賀市商業観光課の職員は世間を欺くための肩書きということか? そして、今回の横須賀市のIngress集客事業の影には、この西山さんをはじめ数名の職員エージェントの暗躍があったらしい。
西山さんは夏頃からIngressを始めたのにもかかわらず、すでにL14とのこと。なんでも、毎朝5時に家を出て就業後も1~2時間ほど三笠公園でIngressに勤しんでいるという。
ほかにも、ガーディアンポータルを守る為に近くに車を停めて一夜を過ごしそのまま出社。仲間内で“リアルガーディアン”と呼ばれるようになった職員もいるとか。
まさか、この人たち“Ingressによる集客事業”というのはタテマエで、ホントは自分達が遊びたいだけじゃ? との疑念が頭を過ぎったが、西山さんの「この店内からハック出来るポータルもあるんですよ!」のひとことで、そんな些細なコトはどうでも良くなり早速ハック開始!
↑カレーを食いながら4箇所もポータルハックできるとか。横須賀海軍カレー本舗はエージェントにとって最高の店! |
↑因みに店頭にあったオリジナルキャラ“スカレーさん”もポータルになってます。 |
ひととおり一帯をハックしたところで、今回のイベントの為に西山さん達がつくったミッションがふたつあるとのコトで、そのミッションを遂行しようということに。
■市職員によるミッションをクリアーしながら猿島へのフェリーに向かう
まずは、日本の都市公園100選などにも選ばれた、三笠公園の美しい景観を楽しみながらめぐることが出来る“Mission of Mikasa Park”から。所要時間は30分ほどらしい。“(YKSK)”と書かれているのが横須賀市が申請したミッションです。
横須賀中央駅からゲートに向かう道中の商店街にも、銅像付きのベンチがポータルになっていたりと、観光気分でハックしながら歩けます。さすが観光局。ミッションの指定ポータルになっている三笠公園のゲートをハックしつつ、公園までの整備された道を歩いていきます。
ポータルをハックしつつ三笠公園のゲートをくぐり右手方向へ。美しく整備された公園までの道のりにも多数のポータルがある。西山さん曰く、Darsana以前はここから三笠公園に続く道すがらすべてL8ポータルになっており、大ファームになっていたとのこと。
そんな話を聞きつつ歩いていると、ポータル前のベンチに座ってスマホを操作するアメリカ人を発見。彼の名はエージェントA氏、西山さんとは互いに“クレイジーボマー”と認めあうライバル関係にあるエージェントらしい。
↑横須賀の伝説のエージェントA氏。彼もよく三笠公園付近でイングレスを楽しんでいるらしく、この場にいたのは本当に偶然とのこと。写真も快諾してくれました。 |
エージェントA氏に別れを告げて、三笠公園内へ。公園内には記念艦三笠がドーンとお出迎え。もちろんこちらもポータルになっています。
横須賀の海を眺めつつハック。公園を1周してミッション完了!
ミッションをこなしつつ横須賀の美しさも同時に堪能出来るナイスなミッションでした。さすが商業観光課のガチエージェント達がつくっただけあるぜ。
↑エージェント西山氏曰く「私をL14まで育ててくれたのはこの三笠公園です」とのこと。夜になると最強のリアルガーディアン“カップル”が増えるロマンチックな場所。折れない心も、エージェントの必須スキルかも!? |
■そしてエージェント達は猿島へ渡り、頂上のショッカー基地へ!
そして今日のメインイベントとなるミッションを求めて、記念艦三笠の横にある三笠桟橋より船に乗り、猿島にGO!
因みに2月までの運行は土日のみなのでご注意を。発着便の詳細はコチラをご確認ください。
この日は12月の平日だったので、我々は特別チャーター便で猿島へ。
って、ナゼか船内にエージェントA氏の姿が!? ちょwおまwwwなんでチャーター便に乗っているんだYO!
三笠公園でもスキャナーごしにあとからついてくる彼の姿を確認してはいたんですが・・・・・・なんかチケットも買ってた気がするし(笑)。
まぁ、乗っちゃったものはしょうがない。同じイングレス仲間というコトで急遽このレポートへの出演を条件にいっしょに猿島へ渡ることに。そんなドタバタがありつつも、約10分ほどの船旅であっという間に猿島へ到着。
ご存知のように、猿島は東京湾唯一の無人島。しかし、2003年に公園として整備された後は砂浜でバーベキューなどが楽しめるアウトドアレジャーにもってこいの島に。
↑船着場からバーベキュースペースまでは桟橋がかかっているので車椅子での利用も余裕。 |
↑バーベキュー用品もレンタルしているので、手ぶらでバーベキューが可能。ただし要予約。 |
上陸後、さっそくスキャナを開いて“Mission of Sarushima Island”を開始。
猿島にあるいくつかのポータルをハックするだけなので所要時間は15分ほど。ミッションの説明文には、ガーディアンメダル狙いで渡航してくるエージェントが多いとの一文が。
確かに冬場なら猿島へは土日しか渡航できないので、日曜日の最終便で帰るスケジュールを組めば、次の土曜日まではポータルが壊されることはなく、3日保守が条件のブロンズメダルは確定。週末の天候が悪いなど天が味方すれば10日保守のシルバーメダルも狙えるかも。
そんなことを考えながら、レンタルショップ裏の坂を上りつつハック開始。
さすが、幕末から第二次世界大戦前にかけて、東京湾の首都防衛拠点となった猿島。各所にはその名残が残ります。もちろんそれらはしっかりとポータル化。
なかでも猿島いちのオススメポータルは、島の頂上付近にあるこのショッカー基地。西山さんによれば、ここは1972年に放映された『仮面ライダー』第80話のロケ地とのこと(ゲルショッカーの結成式が取り行なわれた場所)。
↑“イーッ!”のポーズで記念写真。 |
そして、この“Mission of Sarushima Islandの最終ポータルでもある。というワケでサクッとハックしてミッションコンプリート!
因みに車椅子ユーザーの俺がミッションをコンプリートできたその影には、島の各所にある階段を汗だくになりながらも担いで登ってくれた数多のエージェントの活躍があったことをここに記しておく。
さらに追記するならば、階段をつかって頂上に登らなくても坂道やスロープだけでアクセス可能なこの位置からも、ショッカー基地のハックが可能でした。GPSの感度状況にもよりますが・・・・・・。
最後はこのイベントの仕掛け人である、商業観光課のエージェント西山さん矢部さんと記念撮影。
↑捕獲されたエージェントではない。 |
さすが横須賀とIngressを知り尽くしたガチエージェントがつくった集客事業ですな。メチャ楽しくて、この日一日ですっかり横須賀が好きになりました。
「やはり好きな人が楽しんでつくったものはいいすなぁ」なんて大満足で編集部に帰って来て、ウェブをチェックしたところ、同時刻猿島で大変なことが起こっていた(Ingress速報:外部サイト)ことが判明!
猿島にいるときは楽しすぎ&ミッションに夢中で全然気づかなかったorz
ともあれ、観光もゲームも楽しめて一挙両得のこの企画。エージェントならぜひ参加して欲しいし、新米エージェントに遊び方を教える場に利用するのもいいですね。今週発売の週刊アスキーでも、いまさら聞けないスキャナの使い方など、新米エージェント必読の遊び方ガイドを特集していますので、週アス片手に猿島に行ってみましょう!
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●関連サイト
・Niantec Project
・観光情報サイト「ここはヨコスカ」Ingress特設ページ
・横須賀海軍カレー本舗
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