どうも。エージェント・ムラリンです。
さて、昨今新たなメダルTranslator(トランスレーター)が導入され、ポータルハックの際にもグリフ・ハックを積極的に行なうようになってきたエージェント諸氏も多いかと思いますが、週アス編集部のエージェントたちに聞いてみた所、どうもグリフは苦手で……って人はやっぱり多いようです。
そこで今回は、Glyph Hack(グリフ・ハック)の正解率を上げる方法(当社比)を、ちょっと書いてみたいと思います。
グリフにあだ名を付けるのはおススメしません!
一見簡単そうに見えるグリフ・ハックですが、これがなかなかどうして全問正解させるにはかなりの練習とコツが必要です。
コツはいろいろあると思いますが、もっともよく使われている、言われているのが、「出てくる形に自分で名前を付けてそれを覚える」というものだと思います。
例えば、
カギ-左ダイヤ-カギ-右ダイヤ-二段ダイヤ
こんな感じですね。最初にグリフに凝りだすころに一番やるのがこの方法。
ですが、今から本格的にグリフに挑戦しよう!という人は、勝手にあだ名をつけて覚えるのはあまり得策じゃないと私は思います。理由はいくつかあります。
まず第1に、
●似たような形のグリフを差別化するように名づけるため、あだ名なのに長くなる。
グリフには、左右対称や、上下対称になったものが存在し、そのためあだ名を付けると右〇〇とか下〇〇といった名前を付けてしまいがちです。こうすると、暗記する必要のあるワードが右の〇〇という風に、1文字なのに2つの事柄を覚えなければならなくなります。これでは本末転倒です。
第2に
●あだ名を付けると、単なる単語の羅列になり、都度記憶する必要が出てくる。
要は、山・右ちょん・ホームべース……といった形から想像できるあだ名は、それ自体になんの関連性もないため、その文字自体は覚えられますが、その都度1文字1文字を記憶しなければならず、非常に集中力が必要で、連続してグリフ・ハックする際には集中力が持ちません。
とまぁ、いろいろ言ってますが、実は私も以前はあだ名で覚えてました。でも、今ではちょっと考え方を変えました。というのも、そもそも、このGlyphってなんなんだろう?と、思い始めたころから、グリフ・ハックに対する見方が変わるようになったんです。
まずはグリフの“面白さ”を認識しよう!
Glyph(グリフ)とは、絵文字、象形文字のことで、あの人気漫画『ワンピース』でも、考古学者でもあるニコ・ロビンちゃんが追い求め、研究していたのが、古代文明の残した“ポーネ・グリフ”という象形文字の刻まれた石版でした。
では、Ingressにおけるグリフってなんなんでしょう?いったい誰が、なんのためにこの絵文字を発信しているのか……。
実はIngressのバック・ストーリーには、ちゃんとその答えが用意されてます。
そもそもIngressは、XM(エキゾチック・マター)という未知のエネルギーの発見に端を発する物語です。このXMの発見当初から、XMは何らかの意思のようなものを持って、信号を発している、人類にコンタクトを取ろうとしている、と設定されています。その信号を発信しているのが、有史以来、人類の発展や文明の隆盛に影響を及ぼしてきたと思われるShaper(シェイパー)と呼ばれる存在。
そして、Shaperの代弁者であり、XMを使い人類を新たな覚醒に導こうとするエンライテンドと、Shaperの脅威から現代の文明を守ろうとするレジスタンス、その双方のメッセージが入り乱れて交わされているのが、グリフハックの際に表示される、あの絵文字なのです。
エンライテンド側のメッセージは、概して現在の文明を壊し、Shaperに従って新たな未来へ進もうというもの。対してレジスタンス側のメッセージは、Shaperの嘘に騙されるな、文明を守ろうといった趣旨のものが多くなっています。
私がこの面白さに気づいたのは、ちょうどレジスタンス陣営のファームをグリフハックして回っていたときでした。あたりは一面青いCFで染められていて、そんなときにこのメッセージ。
これは、
HELP - RESISTANCE - CAPTURE - ALL - PORTAL
手助けしなさい - レジスタンス(が) - キャプチャー(する) - すべて(の) - ポータル(を)
つまり、レジスタンスがすべてのポータルを占拠するのを手伝いなさいというメッセージ。誰かほかのエンライテンドのエージェントが、この状況を打破してくれ!とメッセージを送ってきている、という設定になっているわけです。ここでゾクッと来ました。「面白い!」。それ以降、私はグリフ・ハックをするたびに、その意味を理解するように努めるようになりました。
※どうも意味を取り違えていたようで、いくつかご指摘があったので修正いたしました。すみません、ほんとに英語苦手なんでw(2/15 追記・修正)
そうなると、それまで単なる絵合わせゲームだったグリフ・ハックが、なんだか暗号解読のような作業に思えて来て、楽しくなってきました。
グリフ・ハックを始めたばかりの頃には、単にランダムに表示される絵文字を追いかけるのに必死なだけですが、実はすべてのグリフは、イディオム(慣用句)になっていて、意味のあるメッセージになっています(もちろん一語だけならただの単語ですが)。
さらに調べていくと、こんなメッセージにも気づきました。
これは、こんな意味。
MIND-BODY-SOUL-PURE-HUMAM
意識-体-魂-純粋な-人間
つまり、意識と魂の宿った体が本来の人間の姿だ、という、たぶんこれはレジスタンス側のメッセージですが、このMINDとSOULの形、この2つを左ダイヤ、右ダイヤというようなあだ名で覚えていると、なかなか気づけないことがあります。この2つのダイヤを合わせてみると、何かの形に似ていませんか? そう、ハートですね。つまり、このグリフは、人間のハートを意識と魂に分離した形なんです。そして、そのハート型に、BODY(体)を表わす下向き三角を合わせると……最後の1文字、HUMANの形になるんですね。ちょっと面白いでしょ?
まぁ、こんな風な例はマレで、ほとんどのグリフは形と意味が紐づいていませんけど。
というわけで私がおススメしたいグリフ・ハックのコツというのは、頻出するグリフの形を覚え、その意味を正しく理解する、ということです。
頻出するグリフ
現在確認されているシェイパー・グリフは、100種以上あります。しかし、グリフ・ハックを続けていると、よく見かけるグリフには、ある程度偏りがあることがわかります。
そこで、編集部のエージェントたちに、よく出題されるグリフ10個を選んでもらい、それをランキングしてみました。それが以下の文字たち。
■PORTAL(ポータル)
もうそのまんまの意味で、ポータルを意味しています。これは、みんな比較的あだ名を付けずに、そのままポータルとして覚えている人が多いようです。太鼓という人もいました。ところで、ポータルには8つのレゾネーターを差すスロットがありますよね。同様に、このポータルを意味するグリフも、8つの点を通る対象形になっています。こういうところにも、グリフのデザインに対するこだわりが見て取れますね。
■SHAPERS(シェイパー)
先程挙げた、XMを通じてグリフのメッセージを発信している謎の存在。これも、そのままシェイパーとして覚えている人が多い印象でした。“教会”などのあだ名を付ける人もいますね。
■HUMAN(ヒューマン:人類)
これもそのままヒューマンと記憶する人が多いようです。ホームベースという人も。先程のシェイパーとヒューマンは対語になっています。ここ大事なんで、ちょっと覚えておいてください。
■CIVILIZATION(シビライゼーション:文明)
これも頻出グリフですね。ちなみに、これをひっくり返した形は、NATURE(ネイチャー:自然)になります。そんなに頻繁には出てきませんが、シビライゼーションを覚えると一緒に覚えられるのでついでに。
■CHAOS(カオス:混沌)
これも良く出ます。良く出ますが、同時にみんな苦手、という回答。CHAOSのの対義語は、たぶんHARMONY(ハーモニー:調和)ですが、形はまったく違います。
というわけで、アンケートで得られた頻出グリフ上位5つは以上になりますが、今回覚えて欲しいのはこれらではありません(笑)。実は、ここに挙がったグリフ達は、エージェントの記憶に残っている=すなわち、すでに正答率の高いグリフなのです。最後のCHAOSについては、「これはカオスだ!」と、みんなわかってはいるけど書き損じをしている、という例ですね。
これらに加え、さらにこれを覚えておくと、正解率が上がるよ!という、私のおススメしたいグリフがこちら。
覚えておくと捗るグリフ
■DESTINY(デスティニー:運命)
頻出、というほどではありませんが、割と良く出ます。そして、これを覚えておくと、FUTURE(フューチャー:未来)との2択で正答できるようになります。デスティニーの絡むイディオムは、例えばクリエイト→デスティニーとかチェンジ→デスティニーといった並びになり、これがそのまま、クリエイト→フューチャーやチェンジ→フューチャーといったイデオムになることもあります。
■CHANGE(チェンジ:変える・変更)
というわけで、このチェンジも、“ゼット”などと変なあだ名で覚えずに、チェンジと覚えると、次にくる単語が予想できます。チェンジ→フューチャーやチェンジ➝デスティニーなどですね。シェイパーズ・グリフでは、チェンジのあとには割と肯定的、希望的単語が来ることが多いです。
■HAVE(ハブ:持っている)
これも動詞で、ヒューマン→ハブとかシェイパーズ→ハブとかの形で使われます。ヒューマン→ハブ→インピュア→シビライゼーションみたいなイディオムはよく見かけますね。先程HUMANとSHAPERSが対語になっていると書きましたが、HUMANを代表しているのがレジスタンスでSHAPERSを代表しているのがエンライテンドです。
■TOGETHER(トゥギャザー:一緒に)
これは副詞。アタック→トゥギャザーとかチェンジ→トゥギャザーというように、動詞のあとにくることが多いです。これは、“矢印”などのあだ名で覚えてる人が多いと思いますが、トゥギャザーとそのままの意味で覚えると、前後を容易に推測できるグリフのひとつです。ぜひ、本来の意味で覚えてください。グリフは基本的に他のエージェントへの呼びかけなので、一緒に〇〇しよう!と呼びかけるイデオムは割と多いです。
■CHAOS(カオス:混沌)
ハイ。また出ました。カオスです。これはもう覚えてもらうしかありません。私の先輩エージェントであるエージェント・アカザーさんは、「カオスだもんね!」の担当のくせにカオスが苦手とか言ってるので、この機会にぜひ覚えていただきたいと思います。慣れればそんなに難しくありません。カオスを覚えるコツは、書き出しの位置と1回目に曲がる位置を覚え、あとは突き当りで曲がるだけです。
以上の5つが、私のおススメする正解率をアップさせる必修グリフです。そのほかのグリフも、意味を覚えるんだ!と思えば、案外覚えられます。特に、クリエイト←→デストロイやアタック←→ディフェンドなど、対義語になっているものは、どちらかの意味を覚えるだけで、もう片方も覚えられますのでお得です。
さらに、おぼろげにでも各グリフの意味がつかめてきたら、その関連性にも注目してみてください。たとえば、クリエイトはポジティブなイメージで、フューチャーやデスティニーなどの仲間。よく一緒に登場します。
デストロイやノット(NOT:否)やウィーク(WEAK:弱い)などはネガティブなイメージで、カオスやウォー(WAR:戦争<アタックと同じ形>)と一緒に出てくることが多いです。
このように、各グリフの意味が正確にわかってくると、たとえ次の文字を忘れてしまっても、なんとなく予想して解答することもできるようになります。
また、最も難しい5文字問題の正解率を上げるには、このイディオムを2文字と3文字、あるいは3文字と2文字に分けて覚えるといいと思います。2文字は主語と動詞の組み合わせ、3文字は形容詞+動詞+名詞か動詞+副詞+名詞の組み合わせであることが多いです。
グリフの正解率を上げるコツは、人それぞれな気もします(あだ名メソッドで、すでにTranslatorのプラチナを取っている人もいますし)が、これから覚えるなら、ぜひグリフ本来の意味を覚えてみてください。ただの絵合わせより、絶対さらにIngressを楽しめるようになりますよ!
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