iOSとAndroidの両方に対応!
Cocos2d-xは近年、Unityとともに注目を浴びている2Dゲームフレームワークで、iOSとAndroidのクロスプラットフォーム開発を行うことができる。日本ではコナミやスクウェア・エニックスなど大手ゲームメー カーのほか、多くの企業が採用。またオープンソースとして公開され、商用利用の場合でも無料で全機能を使えることもあり、個人開発者が導入している場合も多いのが特徴だ。
Alimの「ブレイブフロンティア」など、Cocos2d-xで開発したゲームにはヒット作が多い |
(C)AlimCo.,Ltd. |
ユーザーが自ら開発環境を整える
Cocos2d-xでの開発では、プログラミング言語として C++、Lua、JavaScriptを用いることが可能。最新バージョンは3.2で、3Dモデルを扱うことも可能となった。ただし、Cocos2d-xはUnityのような統合開発環境ではなく、あくまでフレームワークなので、利用するユーザーが自ら開発環境を整える必要がある。また、Cocos2d-xは中国のチュコンテクノロジーズ社が提供するフレームワークであるが、同社はほかにCocos2d-xのためのUIエディターやアニメーションエディターなど4つのエディターを備えるCocos Studioのほか、Cocos2d-x(Lua) やCocos2d-JS(JavaScriptでゲームを構築できるバージョン)のための統合開発環境Cocos Code IDEの開発/提供も行っている。
Cocos2d-xはここからダウンロードが可能。Wikiやフォーラムも用意されている |
Cocos Studioは現在Windows版のみ正式リリースされている。Mac版はベータ版が利用可能 |
総合開発環境であるCocos Code IDEも用意されている |
XcodeとEclipseを使用
Cocos2d-xで開発する場合、別途、iOS向けのアプリ開発ならXcodeを、Android向けアプリ開発の場合はEclipseを利用すると、スムーズな開発を行うことができる。XcodeはApp Storeからインストールし、Eclipseを含むAndroid Developer Tools(ADT)はAndroid SDKのサイトからダウンロードして使用。どちらかひとつだけをセットアップして使用することも可能だ。
最新のcocos2d-x 3.2をダウンロードする |
Macの場合、App StoreからXcodeをインストールして使用する |
この後のセットアップ方法などについては、MacPeople10月号の「cocos2d-xプログラミング講座」を参考にしてほしい。同講座では、Cocos2d-xの初期設定方法から簡単なシューティングゲームの作り方までを詳しく紹介している。一見、作るのが難しいように見えるスマホゲームアプリだが、Cocos2d-xを駆使してステップを踏んでいけば、プログラム初心者でも簡単に作ることができるようになっているので、興味がある人はぜひ活用してほしい。
そのほかMacPeople10月号の特集ラインアップは、Macの選び方からXcodeの使い方までを紹介する「アプリ開発はじめの一歩」や、アプリマーケティングのプロが教える「アプリのダウンロードを増やす方法」となっています。電子版なら気になるキーワードで検索ができるほか、価格も紙よりお得です。
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