今年もniconicoのアツい夏が始まる──。7〜9月、niconicoは全国10ヵ所において、“ニコニコ町会議全国ツアー2014”というお祭りを実施する。その第1回目にあたる“ニコニコ町会議 in 長野県 須坂市 横町『須坂カッタカタ祭り』”が7月19日に開催され、5000人の来場者と25万人のネット視聴者を集めた。2012年、2013年と週アスPLUSでも全会場レポートしてきたので、今年もほぼすべてをお伝えしていきます!
■読み方は同じ“ちょうかいぎ”です
ニコニコ町会議のルーツは、今年で3回目となるniconicoの大規模イベント“ニコニコ超会議”にある。超会議の会場は千葉県の幕張メッセだが、遠方に住むユーザーの中には、なかなかこのイベントのためだけに出てこられない人も多い。特にniconicoに多い10、20代のユーザーなら、金銭的にも親の許可的にも難しいところがあるだろう。
↑今年4月末に開かれた“ニコニコ超会議3”の様子。
「じゃあこられないならこちらから行ってしまおう!」というわけで、ユーザーから来てほしい市町村を募集。その土地の夏祭りと日程を調査し、niconicoからコラボのお願いを出して、自治体側からOKが出たら晴れて出張するという地道なやり方で、2012年には鳥取/佐賀/北海道/福島/東京(八丈島)の5ヵ所を行脚。会場には、超会議の企画をプチ再現するステージやブースを用意してきた。
普通、全国ツアーというと大都市での開催が多いが、町会議はその名の通り、なるべく“町”がつく場所を選んでいる。その理由は、“超”と“町”が同じ読みだからというダジャレ(!)から。2012年の開催地は、交通の便がそれほどいい場所ではなかったため人が集まるか心配されていたが、ふたを開けてみれば多くの若者やメディアが押しよせて、開催地をPRするいい機会になったようだ。
その流れを受けて、2013年には岩手/香川/鹿児島/島根/山形/長崎/北海道/愛知/大阪の9ヵ所を巡業。今年は、長野/宮崎/愛媛/福井/宮城/兵庫/山口/秋田/東京(桧原村)の9ヵ所での開催が決まっている。初回に選ばれたのは長野県須坂市(すざかし)横町で、併催のお祭りは『須坂カッタカタ祭り』だ。
須坂は長野県北東部に位置する市で、人口は5万2139人。市の公式サイトでは、「明治から昭和にかけて製糸の町として栄え、 近年は電子・機械工業と風光明媚な観光地、全国有数のリンゴ・巨峰の産地として躍進を続けております」と紹介している。
↑須坂カッタカタ祭りは、ざっくりいうと須坂駅近くの大通りをみんなで練り歩いて踊りまくるというお祭りになる。みこしや山車、仮装行列なども参加するかなりバラエティーに富む感じだ。
↑町会議は夕方からのカッタカタ祭りに先駆けて、11時30分から17時に実施していた。実は当日、天気がめちゃくちゃ不安定で、わずか5時間半の間に快晴→豪雨→曇り→雨→曇りとコロコロ変わって、運営や出展者、観客を翻弄する。雨のせいで機材トラブルが起こり、一部の生放送が止まった時間帯もあった。
↑町会議の恒例、オープニング前の挨拶と円陣。今年はniconicoの運営スタッフも増員されていてかなりの大所帯だった。ちなみに、この時点でステージ前を確保したい人々が長蛇の列を作っていた。
↑出演者は、niconicoの有名ユーザーがメイン。今年は、地元のユーザーがステージに立って司会進行をする“町MC”枠も新たに設け、須坂では後列左から2人目の女性、“ほるす”さんが選ばれた。なお、出演予定だった事務員Gさんは、ご本人の都合によりキャンセルになった。
↑ステージ前いっぱいにお客さんが詰めかける中、須坂市消防団ラッパ隊ファンファーレで11時30分からオープニングが開始。写真左からMCの百花 繚乱さん、やまだひさしさん、ニワンゴ社長の杉本氏。やまださんは朝5時にラジオを終えて、そのまま会場に来たとのこと。スゴい!
↑出演者も登壇して挨拶していた。MCのドグマ風見さんは、なんと同じ日にniconicoで生放送していた“ニコニコ23時間テレビ”に出演するため、オープニングのみに出演してすぐに東京に戻っていった。
↑須坂市市長の三木正夫氏も出演し、「おみくじを引きました。大吉です。しかも、中身が素敵な出会いの予感」と、niconicoユーザーとの出会いを喜ぶ話で挨拶をして、来場者の喝采を浴びていた。終始笑顔だったのが印象的。
↑やまださん、三木氏、ほるすさんの3人がテープカットをして、町会議がスタート!
↑オープニング後には、体操着姿の“みるきぃぬ”さん、“けいたん”さん、“暴徒”さんの3人がステージに上がって、ラジオ体操を実施。実は今年の超会議でも、入場を待つ行列と一緒にラジオ体操をやったという経緯がある。ただ、町会議のステージ前はお客さんでいっぱいだったので、ちょっと体操しにくそうでした……。
■歌、踊り、ゲーム実況!! 雨でも観客が絶えなかったステージ
町会議の企画は、大きくステージとブースにわけられる。ステージは、オープニングでも使ったトレーラーステージが舞台で、歌ってみたや踊ってみた、ゲーム実況など披露していた。
↑“町歌ってみた”は、屋外で気持ちよく歌えるカラオケだ。毎回、希望者が多数で、抽選によって選ばれたラッキーな方だけが舞台に上がれる。美声を披露して驚かせたり、安元洋貴版“ゆりゆらららゆるゆり大事件”や“おジャ魔女カーニバル”などniconicoの定番曲で盛り上げたりと、みなさん芸達者でした。
↑有名歌い手も参加。カラオケ機材にトラブルが発生し、順番が後だがCDを持ってきたという鋼兵さんが先に歌うことになった。アナ雪人気曲のアレンジで大いに話題になった“Let It Go(メタルバージョン)”と、弾幕ソングとして有名な“真赤な誓い”の2曲を熱唱。
↑もう一人は生主としても活躍する恭一郎さん。トラブルにも負けず、「な〜がの」「な〜がの」のコールアンドレスポンスで会場を盛り上げ、巨体から発せられる驚きの美声で“メランコリック”を見事に歌い上げる。この頃から雨脚が強まって、最初の土砂降りが来ました。
↑町MCのほるすさんが「歌ってみてどうでした?」と鋼兵さんに聞くと、「急に順番が変わってバランスが悪くなったけど、今度来たときはちゃんと歌えると思います。実は歌い手の中で一番長野に来てる」と返していた。恭一郎さんは、観客に「みんなほんとうにありがと」とイケボで呼びかける。
↑“町踊ってみた”は、有名な踊り手から1時間ほど直にレッスンしてもらい、みんなで一緒にステージで発表するというもの。今回は、7月にフランスのJapan Expoに招聘されたけいたんさんと暴徒さんが参加して、“ってゐ!”と“いーあーるふぁんくらぶ”の2曲を教えていた。豪雨にも負けずレッスンしてました。
↑発表では、トレーラーステージに収まりきらない人数が集結した。踊ってみたは、“チルノのパーフェクトさんすう教室”をはじめ、伝統的に大人数オフ会でも知られるカテゴリーだ。実際に目の当たりにすると圧倒されます!
↑町ゲーム実況では、個別にあったブース以外に、メインステージでも『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』をプレイしていた。MCはガッチマンさん。ドラクエが好きすぎて、サービス開始1、2日目からずっと遊んでいるヘビーユーザーである歌い手の“そらる”さんが、馬のマスクでステージに登場し、ユーザーや運営プロデューサーの千葉さんと激闘を繰り広げていた。
↑雨の中、見守る観客たち。そらるさんは「ずっと子供の頃から20年近く大好きなゲームだったので、イベントに出させてもらって光栄です」とドラクエ愛を語っていた。
↑トレーラーステージとは別に、町実況用のブースも用意。歌や踊り、ゲーム実況の合間に、須坂市の方を呼んでおやきやぶどう、リンゴなど町の名物をアピールしていた。ちなみに地元の方いわく、カッタカタ祭りでは98パーセント雨が降るという。今回もそのジンクスが的中しました……。
↑生主でMCの千野ちゃんは、ナスの着ぐるみで出演。ニラせんべいとナスせんべいを収穫して作るチャレンジに挑んでいた。千野ちゃんさんといえば、ユーザー生放送での食べっぷりが有名だが、今回もナスせんべいを食べて「中がもちもちしつつ、ナスのシャキシャキ感も残っていてスゴいおいしいです」と発言し、「さすがプロの食い手」というコメントをもらっていた。
ステージの模様は以上です。その2では、ブースの様子をお届けします! お楽しみに!
■関連サイト
・ニコニコ町会議2014全国ツアー 公式サイト
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