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ゲームクリエイターがこぞってCocos2d-xを採用する理由とは? 開発者インタビュー|Mac

2014年06月05日 18時00分更新

 2Dゲームの開発環境「Cocos2d-x」は、個人だけでなく大手メーカーも積極的に採用しており、人気ゲームへの導入実績も多い。今回はRPGアプリ「ドラゴンジェネシス -聖戦の絆-」を開発・リリースしている株式会社gumiの田村祐樹氏に話を聞いた。

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剣と魔法の世界を舞台にした正統派ファンタジーRPG。派手な演出のリアルタイムバトルが楽しめる。強力な力を持つ幻獣を育て、ギルド同士を「聖戦」で戦わせるなどやり込み要素も用意

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リッチなゲーム描写や効率的な開発環境として最適

──御社のゲーム制作にCocos2d-xを採用したのは、いつごろからですか?
田村 日本で本格的に使うようになったのは、1年ほど前からです。iPhone/Android両対応の2DゲームフレームワークとしてCocos2d-xを選びました。

──御社で作っているゲームのほとんどがCocos2d-xなのですか?
田村 3Dゲームの開発環境であるUnityとCocos2d-xで半分ずつ、といったところでしょうか。切り分けは、やはり表現を2Dにするか3Dにするかというところで、3Dモデルを使った立体的な表現を求められるゲームにはUnity、スーパーファミコンのような2Dの表現が向いているものにはCocos2d-xを使っています。

──実際にCocos2d-xを導入して、目に見えたメリットはありましたか?
田村 マルチプラットフォーム対応なので、自分たちでイチから組むより10倍近く作業効率が上がっています。ゲームを作るための基本的な仕組みも整っていますし、フローに沿えば素人でも簡単に作れるほどです。また、開発元が積極的にバグを修正して公開してくれるので、バグフィックスに時間をかけずに済むことも大きな理由です。

──動きの特徴としては、どのようなものがあるのでしょうか?
田村 例えば、Cocos2d-xに用意されている「アクション」という仕組みを使えば、キャラクターやアイテムといった素材を拡大しながら回転させるなど、2つの動作を組み合わせて同時に実行できます。2Dゲームは描画の枚数が多いので、リッチなコンシューマーゲームの表現や2Dゲームの面白さを作り上げていくには、Cocos2d-xが最適だと思います。

──「ドラゴンジェネシス」でも、Cocos2d-xを使われていますよね。
田村 はい。特にリアルタイムバトル時のエフェクトを重要視しました。魔法や技を使ったときに、コンシューマーゲームのように直感的に楽しめるような演出を施しています。Cocos2d-xだと描画できる枚数が多いので、iPhone4Sのような旧機種でもそれなりの速度で動かせ、iPadのような解像度が大きくて描画力が必要な機種でも快適に動作します。

──バージョン3も登場しましたね。
田村 そうですね。2Dだと奥行きを感じないペタッとした絵になってしまいますが、3Dモデルが使えるようになり、奥行きがあって立体的で、傾きなども表現できるようになります。これからは3Dゲームのように奥に行くほどキャラクターが小さくなっていくような、空間を感じられるゲームが増えていくでしょうね。違ったゲーム性も出せると思います。

──いまの時代、ゲーム開発者はCocos2d-xかUnityを使えないと仕事にならないですね(笑)。
田村 最近のスマホゲーム開発はブラウザーからネイティブアプリにシフトしているので、Cocos2d-xのスキルは非常に重要になっていくと思います。

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株式会社gumiの執行役員、田村祐樹氏。gumiはさまざまなプラットフォームにモバイルオンラインゲームを提供。日本国内に留まらず、韓国、米国、欧州、中国など世界各国で提供中のゲームが、売上/インストールランキング上位を獲得するなど、海外展開にも力を入れている

 このほか、MacPeole7月号(5月29日発売)の「Cocos2d-xゲーム開発入門」では、Cocos2d-xの特徴からバージョン3.0の新機能、セットアップや実際のゲーム作成方法まで網羅しています。

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 また、MacPeople7月号(5月29日発売)は、巻頭特集の新MacBook Air速攻レビューのほか、現行マシンを改造パワーアップ特集、まもなく表参道店オープンと噂されるアップルストア特集、YouTube動画作成術、デベロッパーに聞くスマホアプリの最新トレンドなどが掲載予定。 電子版なら気になるキーワードでの検索ができるほか、紙より少しお得ですよ!

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