5月15~18日の4日間、第53回目となる静岡ホビーショーが静岡県にあるツインメッセ静岡で開催されました。
15、16日は業者招待日、17、18日は一般公開日で、僕が行ったのは業者招待日。なので、残念ながら一般公開日に南館で行なわれた『モデラーズクラブ合同作品展』や、同日に西館で開催された『モデラーズminiフリマ17in SHIZUOKA2014』、屋外で展示された『自衛隊広報展示』は見ることができませんでした。仕事がなければ土日も行ったのですが……来年はぜひそちらにも行きたいところです。
では早速、会場で気になったモノのレポートといきましょう。事前にtwitterで情報を見て、気になったものから。
■東京マルイ
まずは西館の東京マルイブースから。真っ先に目に飛び込んできたのが『最新最強リアルガスブローバック!』の文字。まさかの『MP7A1』以来数年ぶりの新作ガスブローバックマシンガン(GBB)シリーズです。
モデルとなったのは電動ガンでもユーザーの多いM4A1に、レイルシステムを装備したMWS(モジュラーウェポンシステム)です。
電動ガンの普及を推し進めてきた東京マルイだけに、てっきり今回も次世代電動ガンが目玉商品だと思っていたのでいい意味で驚きました。
強度とリアルな質感を出すためか、主要パーツはほぼ全て金属製。
ハンドガードを押さえるリングのスプリングにもこだわり、たんなるスプリングではなく、実銃と同形に。
レシーバーの刻印は打刻で、レイルはレーザー刻印というのも実銃と同じ。ASGKの刻印は可能な限り薄く入れられているようです。
M870を短くしたショーティーが登場。サバゲーで使ったら面白そう。イサカM37を出してくれないかしら~。
金属を多用したボディーに、塗装として実物でも採用されている塗料『セラコート』を採用。実銃同様のテイクダウン(簡単な分解)ができ、アルミダイカスト製マガジンも、30発の弾丸を込めた実物とほぼ同じ重さにする予定だとか。
電動ガンではモーターが内蔵されるため実物より太いグリップも、GBBでは実銃と同じサイズになるなど、エアガンというよりはモデルガンに近いのかなと感じました。
まだ各部を調整している段階とのことで残念ながら試撃はできませんでしたが、デモを見る限りでは、電動ガンをよりシャープにしたようなキレのある動作だったのが印象的です。サバゲーで使えるかどうかは未知数ですが、これは買っちゃうかも……。
■バンダイ
次はバンダイ。デカいとウワサの『HGUCネオ・ジオング』を見に行……って、デカっ!! 手前からもう見えてるじゃないですか! 発売日は6月28日、価格は2万7000円(税込)の予定だそうです。
左下にあるのは発売中の『HGUCユニコーンガンダム(デストロイモード)』(1944円)で、これが通常の1/144サイズ。このことからも、ネオ・ジオングの異様な大きさがわかると思います。
HGUCデンドロビウムの次に大きいらしいですが、向こうは砲身が全長を長くしているのであり、本体の塊としての大きさはこちらの方が断然上な感じです。こんなのと戦うとか怖えーよ!
こちらは新シリーズ“RE/100”の第1弾『MNS-04 IIナイチンゲール』。9月発売予定で8640円(税込)。
この新シリーズRE/100でのキット化となったナイチンゲールの大きさも相当なもの。MGシリーズと同じ1/100スケールですが、RE/100はフレームがなく、HGの1/100版みたいな感じでした。
外観のディテールを追い込みつつパーツを減らす事で価格を抑えるってところでしょうか。ナイチンゲールのあとは、12月にガンダムMK-III、来春にはGP04G ガンダム試作4号機ガーベラが出るそうです。
MGでは、Hi-νガンダムのカトキバージョン『MG RX-93-v2 Hi-νガンダム Ver.Ka』が。ついにカトキ版が8月に発売予定、価格は7560円(税込)。なんという俺得! 待ってた人も多かったんじゃないかと思います。
こちらはすべてHGUC。左から『ズサ(ユニコーンVer.)』 6月21日発売予定 2592円(税込)、『ゼータプラス(ユニコーンVer.)』 7月発売予定 2592円(税込)、『シュツルム・ガルス』 7月発売予定 2592円(税込)、『ローゼン・ズール(episode 7 Ver.)』 8月発売予定 3024円(税込)です。
HGUCではズサが思ったより重厚でいい感じです。そしてガンダムUCep7に登場するローゼン・ズールが劇場公開にあわせてお目見え。
ネオ・ジオングのデカさに圧倒されてしまいましたが、実はこちらも相当にデカい一品。
宇宙戦艦ヤマト2199より、昨年6月に公開された第六章の“七色星団海戦”でヤマトと死闘を遂げたドメルの乗艦が登場。『1/1000大ガミラス帝国軍 ゼルグート級一等航宙戦闘艦<ドメラーズIII世>』は7月発売予定で1万2960円(税込)。
ヤマトの倍以上あるというサイズから、1/1000とは思えない大きさ。右に見えるのが発売中の1/1000宇宙戦艦ヤマトです。
5月31日から第2章のイベント上映がはじまる”実写版パトレイバー”こと『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』の主役メカ98式AVイングラムが1/48で登場。『1/48 特車二課配備 98式AVイングラム』は9月発売予定で価格は3240円(税込)。
吉祥寺の街中に現われて話題になった1/1イングラムを精密に再現したとのこと。コミックスやOVA時代からのパトレイバーファンとしては、今後の展開が楽しみです。
■タミヤ
続いては最大のブース面積を誇るタミヤ。
第一次世界大戦中にイギリスが開発した史上初の戦車『マークIVメール』が、なんとモーターライズでキット化です。独特の形状を良く捉えた1/35『WWI イギリス戦車 マークIVメール(シングルモーターライズ)』は7月19日発売予定で6900円(税別)。
塹壕のジオラマで実車さながらに塹壕を突破する様子を見ると、モーターライズもいいなぁと感じました。僕が子どものころは戦車模型に限らずモーターで動くプラモが多かったんですが、最近また復活してきてるのかもしれません。
もうひとつ気になったのが『ノルマンディ上陸作戦70周年』と銘打った展示。大きいジオラマ大好きおじさんなので、1/35サイズの上陸用舟艇にふらふらと引き寄せられてしまいました。船上にぎっしり並ぶシャーマンによだれが止まりません。
ジオラマで使用されていた1/35『アメリカ戦車 M4A3E8 シャーマン イージーエイト(人形4体付き)』は7月12日ごろ発売予定で4400円(税別)。1/35『イギリス戦車 シャーマンVC ファイアフライ(人形6体付き)』は6月21日ごろ発売予定で4400円(税別)。
■アオシマ
次は艦これコスのお姉さんがチラシ配りをしていたアオシマ。
“アオシマ鎮守府”で真っ先に目についたのは、1/700ウォーターラインシリーズの『航空母艦 千歳』。発売日は未定で2800円(税別)。我が艦隊の第一艦隊旗艦でもある『千歳』。完全新金型とのことで、こないだようやく改二になった身としては嬉しい限りです。
まさかのキット化、『補給艦 間宮』。発売日未定、2600円(税別)。艦これがなかったらキット化されることもなかったのでは?
秋葉原のグッドスマイル&カラオケの鉄人カフェ(現グッドスマイル×アニメイトカフェ)でやっていた艦これ×グッ鉄コラボイベントも、『甘味処 間宮』という名前でしたっけ。
『艦隊これくしょん -艦これ- 1/7雪風』は6月下旬発売予定で8500円(税別)。
『艦隊これくしょん -艦これ- 1/7伊19』は9月発売予定で8500円(税別)。この伊19(いく)の彩色されたものは初お目見えかも。
最後にもう一艦! こちらは試作品として展示されていたイギリスの航空母艦アークロイヤル。アニメ『ガールズ&パンツァー』で、聖グロリアーナ女学院の学園艦の元ネタになったと思われる艦です。これはぜひ学園艦に改造したいところですなー。
往年の特撮SFファンに向けた『サンダーバード3号&発射基地』は1/350で7月発売予定で価格は5800円(税別)。
旧パッケージの『サンダーバード1号&発射基地』をずいぶん前に買っておきながらつくっていないのですが、『サンダーバード3号&発射基地』も買ってしまいそうな勢い。基地は完全新金型で、手すりなどがエッチングとのことです。
隣には、劇中でアメリカ軍の新兵器ゴングを穴から引っ張り上げた磁力牽引車が1/72スケールで参考出品。昔イマイのプラモをつくったなぁ。
懐かしのNHKアニメ『未来少年コナン』からは1/200スケールのバラクーダ号が。発売日は未定で4000円(税別)。
コックピット内も再現された水上機のファルコは1/72で立体化。価格は4000円(税別)で発売日は未定。
■ トミーテック
ずらりと並んだ艦娘たち。タカラトミーアーツの“NEXTA”ブランドからはミクロマンアーツ『艦隊これくしょん -艦これ-』シリーズが。左から赤城、加賀は7月下旬発売予定。蒼龍、飛龍は9月下旬発馬伊予定。価格はいずれも3240円(税別)。
子どものころにミクロマンで遊んでた世代なのですが、まさか数十年後にミクロマンがこうなるとは思ってもみなかったし、当時の父親の年齢を超えてからも「阿武隈ちゃんキター」とか言ってるとは思ってもみませんでした。それにしても、全艦出ちゃったらどうしよう。揃えたくなっちゃう……。
左から吹雪、白雪は8月下旬発売予定。初雪、深雪は11月下旬。価格は2760円(税別)
金剛、比叡は発売日&価格ともに未定。
そしてラブライバー向けにはこちらの『ラブライブ!』シリーズ。高坂穂乃果、南ことり、園田海未は12月下旬発売予定。星空凛、西木野真姫、小泉花陽は10月下旬発売予定。いずれも2760円(税別)。
絢瀬絵里、東條希、矢澤にこは8月下旬発売予定。いずれも2760円(税別)。
これは全員揃える人も多そうです。昔のミクロマンは、タワー基地とかエスカルゴとかって建物や乗り物が出たりしてましたが、μ’sメンバーを集めたら、ステージが欲しいところですよね。教室とかが出たりして。
■ボークス
次はショップでもありメーカーでもあるボークスです。『ファイブスター物語』のモーターヘッド『L.E.D.MIRAGE』がさらにバージョンアップされてV3に。1/100『L.E.D. MIRAGE V3』は6月28日発売。2万2000円(税別)。
ものすごい情報量と精密感。進化が止まりませんなー。
■デアゴスティーニジャパン
『週刊マクロス・クロニクル』とか『隔週刊自衛隊モデル・コレクション』などを刊行しているデアゴスティーニジャパンでは、7年前から刊行された『週刊 マイ・ディズニーランド』の完成品を展示。ケースは全巻買った購読者に全プレでした。いまさらながら超欲しい~。
■エコーテック
毎回、超音波カッターの試用スペースを設けているエコーテックでは、新型が登場していました。こちらの超音波カッターの最新モデルは4万1600円(税別)。
より強力な”ハイモード”のほか、刃を押し付けて負荷が高くなると自動的にパワーが上がる機能も搭載。厚さ5ミリのアクリルも難なくカットできるあたり、かなりパワフルな出来。僕はレジンキットもつくるので、いつかは買いたいと思っています。
次は主にラジコンメーカーが集まる南館へ。4枚の回転翼が付いたクアッドコプターを出しているブースが多かったので、ぐるっと回ってみました。
■セキド
まずは、前回約55万円のマルチコプター+ジンバルを展示していたセキドから。クアッドコプター『Phantom 2』+『専用 H3-3Dジンバル』。セット価格10万7000円。ジンバルはGoPro3対応。
従来機の『Phantom 2』では別途カメラを用意する必要がありましたが、この新型『Vision+』はカメラ一体型。価格はちょっと上がって13万円ぐらいになりそうとのことですが、カメラ付きだからトータルではちょっと安めかも。現在、日本で使えるよう仕様を調整中だとか。
■京商
パロット社の『AR.Drone(エイアール・ドローン)』を日本で発売している京商。
こちらの『エイアール・ドローン2.0 GPSエディション』は、GPSを利用したフライトレコーダーとのセットで4万3000円(税別)。HDカメラをフロントに搭載。GPSオートパイロットのほか、録画した動画の保存が可能とのことです。
手のひらサイズのクアッドコプターに空撮機能が付いた『HUBSAN X4 Cam』は30万画素のカメラを搭載。1万260円(税込)。
さらに小さい、世界最小のクアッドコプター『クアトロックス』はボタンひとつで宙返りも可能。撮影機能はついておらず5980円(税別)。
■JR PROPO
『マルチコプタープロジェクト』のヘリ群は参考出品。形、大きさの違う機体を展示していました。
■Hitec Multiplex Japan
『ギャラクシービジター2』は世界初の9軸センサーで抜群の安定さを誇り、カメラ付き機体は100万画素の撮影が可能です。カメラユニット付きが1万9000円(税別)、カメラ無しは1万5000円(税別)。
『ギャラクシービジター3』は自動高度制御を行なうための気圧センサーをクラスで初装備したとのこと。カメラ付きが2万8000円(税別)、無しが2万4000円(税別)。
確か北館でもクアッドコプターを見たよなーと思い、ここでもう一度北館へ。
■童友社
ありました! クアッドコプター!『スパイダーII』は発売日、価格とも未定。カメラ無しで複数台同時飛行可能ということで、エアレース的な楽しみ方がメインなのかも。
そして1週目に見落としたメーカーもチェック!
■ファインモールド
スター・ウォーズのキットで公私ともにお世話になっているファインモールドの新作は1/35『陸上自衛隊 61式戦車』。7月下旬発売、4800円(税別)。
昔は怪獣映画といえばコレが活躍というかヤラレ役で出てきてたように思います。エッチングパーツも別売(2000円(税別))で用意。抜かり無し!
■プラッツ
貴重な海外SF物を多数リリースするプラッツ。ガルパンでもお世話になっています。
ガルパンより1/35『アンツィオ高校フィギュアセット』は参考出品。7月発売のOVA『ガールズ&パンツァー』で戦う相手、アンツィオ高校の隊長・アンチョビほか3人をモデル化。
聖グロリアーナ女学院のダージリン、サンダース大学付属高校のケイ、アンツィオ高校のアンチョビの3人がセットになった、『隊長フィギュアセット』は6月発売予定で4400円(税別)。
さらに、『カバさんチームフィギュアセット』ではIII突に乗る歴女4人組を1/35で再現しています。こちらも6月発売予定で価格は5800円(税別)
以前誌上販売やイベント販売をしたアンチョビとカチューシャの水着ver.が一般販売。いずれも1/7スケールで7月発売予定。1万円(税別)。
1/35『フィギュア+改造パーツセット(仮)』は展示のみ? スタッフさんに聞いてみたものの詳細はわからないとのことでした。
そして気になる海外のSFキット。1/32『スタートレック宇宙大作戦ブリッッジ』は6月発売予定で5800円(税別)。
1/3200『スペース1999 ムーンベースアルファ』は7月発売予定で7600円(税別)。
ファンタジー系では、1/32『ドラゴンスレイヤー バーミスラックス ドラゴン』が12800円(税別)で5月発売予定。映画『ドラゴンスレイヤー』のドラゴンですね。この作例のように上手く塗れたらなぁ。
■ハセガワ
最後に立ち寄ったのはハセガワです。1/72『RVF-25 メサイア”マクロスF”』は新規金型追加で7月11日ごろ発売。3200円(税別)。ルカ機大好き。
円盤型レーダーが大好きなのです。一歩下がった場所で情報収集に徹するっていう役割も好きです。
1/72『A-10C サンダーボルトII』も新規金型追加で5月25日ごろに発売で2000円(税別)。
たまたまこないだA-10の完成品を店頭で見て、そういえばつくったことないなー、つくってみようかな? と思っていたところだったので、思わずパチリ。
というわけで、静岡ホビーショーの業者日で僕が気になった物をザッとあげてみました。まだまだあったんですが、紹介しきれず……。来年は一般日に、お買得品を買いあさりつつモデラーズクラブの作例展示なども見てみたいですね。
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