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ギガバイトがインテル9シリーズチップセットを搭載したマザーボードを公開

2014年05月09日 20時00分更新

 ギガバイトは『Intel Z97 Express』、『Intel H97 Express』と呼ばれるIntel 9シリーズチップセットを搭載したマザーボード4種、24モデルを発表した。5月11日に販売解禁となる『Haswell Refresh』に対応する新世代マザーだ。スタンダード向けのほか、ゲーミングユーザー向け、オーバークロッカー向け、高品質を求める層に『BLACK EDITION』シリーズを用意。

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↑スタンダード向けシリーズの『Z97X-UD5H』(予想実売2万円前後)。
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↑G1 GAMINGシリーズの『Z97X-Gaming 5』(予想実売価格1万7000円前後)。
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↑オーバークロッカー向けの『Z97X-SOC Force』(予想実売価格3万円前後)。
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↑BLACK EDITIONシリーズの『Z97X-UD5H』(予想実売価格2万2000円前後)。

 発表会では、日本ギガバイト株式会社の代表取締役社長ヘンリー・カオ氏は「2013年度はマザーボード出荷数でワールドワイドでNo.1となったが、日本市場はNo.1とはいかなかった。今回発表するインテル9シリーズチップセットのラインアップは我々がインテルに対する投資とインテルからのサポートのおかげで実現できた。今後もインテルリソースを積極的に導入し、日本でのNo.1の座を取り返す。」と力強くコメント。

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↑日本ギガバイト株式会社 代表取締役社長 ヘンリー・カオ氏。

 次にグローバル・マーケティングディレクター コリン・ブリックス氏が登場し、製品のプレゼンテーションを行なった。ブリックス氏は欧米のことわざ“猫には9つの命がある”にかけて「従来のPCは9つぶんの命はない。インテル9シリーズチップセットを搭載したGIGABYTE ULTRA DURABLEならそれだけのパワーを持っている」とコメント。また2013年度の実績として「1.57秒に1枚、GIGABYTEのマザーボードが売れ、ワールドワイドに2000万枚出荷した」と発表した。

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↑グローバル・マーケティングディレクター コリン・ブリックス氏。

●新世代ストレージインターフェースの採用とBIOSのこだわり

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↑SATA-Express 従来のSATAコネクターx2に8ピンのコネクターを1つ追加している形になっている。
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↑もう1つの新世代ストレージインターフェース“M.2コネクター”。SSDの接続に用いられる。
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↑プレゼンテーションでは紹介はなかったが注目の機能の“Smart Switch”。Windows8から消滅したスタートメニューを表示させるソフト。Windows7のスタートメニューと遜色ないものとなっている。

 すべてのモデルで共通点する話として、ひとつは高速な次世代ストレージインターフェース、“SATA Express”と“M.2コネクター”の採用があげられる。前者は“SATA3.0”の最大速度6Gbpsから10Gbpssと大幅な高速化を実現。後者は最大速度はSATA Expressと同じ10Gbpsだが、マザーボードにM.2デバイスを直接挿しこめるスロットが設けられている。これはほかのメーカーもいっしょで、インテル9シリーズからはM.2やSATA Expressが標準的に装備されることになる。

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↑マザーボード真ん中のM.2コネクターにSSDが装着されている。
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↑UEFI DualBIOSの“Smart Tweak”モード。細かなマシン設定とリアルタイムでのマシンの状態がモニターできる。

 2つ目は“GIGABYTE UEFI Dual BIOS”だ。必要最低限の設定のみが変更できる“Start-up Options”、オーバークロックなど細かな設定が可能な“Smart Tweak Mode”が用意されている。今までのBIOSは低解像度で画面のチラつきがあったが、このGIGABYTE UEFI Dual BIOSはフルHD出力でその心配はないという。

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 ゲーミング向けの『G1 GAMING』シリーズでは、上位モデルは“4Way SLI”と“4Way CrossFireX”に対応している。オーディオのアナログ信号とその他のデジタル信号を物理的に隔離するノイズガードなどを備える。

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↑オーバークロックモデルの機能一覧。

 オーバークロック向けのモデルは“裸”での使いやすさを優先したものとなっている。ボード上に電源やリセットスイッチを備えるのはもちろん、2つのBIOSを切り替えるスイッチも搭載。スロット別にメモリーやPCIeの給電をオン、オフができる機スイッチもあり、PCケースなしでも安全にグラボを固定できるパーツ『OC Brace』が付属する。オーバークロックの記録をすぐに保存できるように、USBポートも挿しやすい位置に配置されている。

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↑ボードから直接セッティングができる“OC Touch”
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↑組み立て後にCPU、メモリーなどすべてのPCパーツを組み込んで約1週間の耐久テストを行なう。

 徹底的に高品質を追求したハイエンドシリーズ『BLACK EDITION』は、出荷前に約1週間のサーバークラスの高負荷をかけ続けるストレステストが行なわれる。無事テストに合格した製品にはマザーボード事業のバイス・プレジデントも兼務するヘンリー・カオ氏のサイン入りの証明書が同封される。そのため、出荷数は限定的なものとなる。マザーボード購入者にはそのストレステストの様子をインターネット上で見学できる特典や、優先的にプロモーション情報の配信がされる。また、台湾にあるストレステストが行なわれている工場を見学できる特典も検討されている。

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↑ストレステスト合格の証明書。カオ氏のサイン入り。

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