『スクールガールズストライカーズ』
バージョン:iOS1.0.2
開発:SQUARE ENIX INC
App Store価格:無料(アイテム課金)
(バージョンと価格は記事掲載時のものです)
スクウェア・エニックスの新作スマホ用ゲーム『スクールガールズストライカーズ』(以下、スクスト)は、“ラノベ感覚RPG”と銘打たれている。その名のとおり、個性豊かなキャラと、ラノベ特有のストーリーが魅力の、クリックゲームだ。いわゆる美少女ゲーなどをご存知ならすぐに理解できるだろう。
ゲームシステムは非常にシンプルで、女の子を集めて”親愛度”(レベル)を上げ、武器を強化し、チームをつくってミッションを”探索”して、ストーリーを読むというもの。
プレイヤーが行なうことは画面をタップするだけだ。ミッションは画面タップで進み、敵とエンカウントしたら戦闘はフルオートで終わる。ストーリーを読む際も、たまに選択肢があるだけ。ほかのユーザーがつくったチームと対戦してランクを競う”対戦モード”も、始めてしまえばあとはおまかせだ。
ここまで読んで、「ゲームとしてはおもしろいの?」と疑問をもつ人もいるだろう。ちょっと待ってほしい。
ゴリゴリのPCゲーム(主に洋ゲー)を愛してやまず、この手の美少女ゲーに一切見向きもしなかったこの私が、レビューのために1週間前に始めただけにもかかわらず、現在20名の女の子をすべて“メイド服&黒ぶちスクウェアメガネ”仕様に育て上げてしまったのだ。その魅力はいったいなんなのか分析してみた。
●少女たちの恥じらう姿が、見てるこっちが赤面しそうなほどリアル
全ギ研ミナミダ所長(興味がある人はググってほしい)に師事する私だが、いまいちゲーム性のもの足りなさから足を遠ざけていたせいで、ここまでスマホの美少女ゲームのグラフィックが進化しているとは知らなかった。全編3Dで描かれており、髪はふわりと揺れ、こちらを見つめるかのように視線を投げ、まばたきや口、手まで実に滑らかに動く。照れながらもうれしいという笑顔、ほほを赤く染め恥じらう顔、「アキラ隊長なら……いいよ(ハート)」的な顔などなど、実に表情が豊かなのだ。すいません、最後のは妄想(願望)です。
着せ替えひとつでこの大騒ぎだ。
ご、ごめんなさい。
この表情に説得力をもたせているのが、すでに話題になっている超豪華声優陣だ。
浅井彩加、浅川悠、石原夏織、伊瀬茉莉也、内山夕実、小倉唯、木戸衣吹、釘宮理恵、小林ゆう、斎藤千和、沢城みゆき、三瓶由布子、田野アサミ、照井春佳、藤野泰子、冨岡美沙子、野中藍、花澤香菜、日高里菜、牧野由依、三石琴乃、村川梨衣、もものはるな、山本希望、Lynn
各キャラクターには固有のストーリーが用意されており親愛度がアップすると解放されるが、すべてボイス付きなので声優ファンはプレイのモチベーションになるだろう。
●ゲームを開けばそこに、あの娘が待っている
ゲーム上のホーム画面には“パートナー”に設定した女の子がつねに表示されている。パートナー以外はホーム画面にランダムに登場してくれる。ちなみに、パートナーはひとりしか選べないのだが、かわいい女の子が10人も20人もいるのにひとりだけなんて選べるわけないだろおおお!
このホーム画面のつくりが凝っている。舞台は彼女たちが住む宿舎なのだが、時間帯によって場面が切り替わり、あいさつも変わるのだ。
徹夜仕事続きでささくれだった心のオアシスになっていたのは間違いない。もう、僕この画面の中に住みます。
●オサーンでもキュンとくるラノベパート
このゲームに登場する少女たちは世界を救うために戦っており、プレイヤーがチームを率いる隊長役という前提をすっ飛ばしていたが、このシチュエーションがすでにラノベである。しかも、ミッションで探索する場所は5次元空間の狭間とかこちらの世界のパラレルワールドとか、中二病テイスト満載だ。
最初に解放されたメインストーリーを読んでみると(もちろんセリフ付きで女の子も動いている)、いきなり悲劇的な展開だ。ちゃんと”ラノベ”しているので、なかなかに読ませる内容になっていそうだ。
もちろんいますとも。いさせてください。
●3次元でも2次元でも、結局男は女性に貢ぐものなのです
さて、お気に入りの子には強い武器をもたせて、かわいい服を着せてあげたい。このゲームでは3つの方法がある。まずはミッション中のドロップだ。自分のチームにまだいないキャラの武器がドロップすれば、キャラ自体が加わる。なお、実際に遊んでみるとキャラを集めること自体は20人以上いるがそう難しくないと感じた。
こんなセクシーな衣装、もといさらに強い武器がほしい!となるとレアガチャを引くしかない。これがこのゲームの課金要素だ。このステラコインは探索Pや対戦P(スタミナ)を回復するためにも使う。
ちなみに、序盤はクエストクリアーやキャラのレベルアップ時に、たびたび“レアガチャ券”がもらえる。これを使えばパーティーは十分強化できるだろう。私はいきなりウルトラレア(UR)カードを引いてしまった。これはゲームの中の人からの「続けてもいいんだよ」というメッセージだろう。もちろん、続けさせていただきます。
また、ゲーム中に“レアダイヤ”を入手することがある。これは、10個集めてレアガチャ券、とアイテム交換するために使う。
これが実に重要だ。交換できるアイテムには、ほかに“フルーツタルト”や”ゆびわ”、”ぬいぐるみ”などがある。なんとも女の子が好きそうなものばかりじゃないか。そう、これは女の子にプレゼントすることで、親愛値をアップさせるためのアイテムなのだ。親愛値の上昇率が高いプレゼント品ほど必要なレアダイヤは多い。現実世界と同様に、ひとりの女性の気を引くのは大変なことなんだと思い知らされる。
今のところ、ステラコインでレアダイヤを購入する仕組みは見当たらなかった。あったら私の財布の中身が大惨事になるところだ。ありがとうスクエニさま。
ほかにも衣装とは別に、着せ替え要素として”アクセサリー”がある。こちらは、キャラが一定の親愛度に達すると貰えたり、対戦でゲットした”アクセポイント”で引けるガチャで得られる。
最後に、月替わりの限定限定ミッションも行なわれていくようだ。4月ぶんはもう終了するが、各メンバーのメイド服&メイド仕様の武器が入手できた。冒頭で述べたとおり、もちろん全キャラぶん入手済みだ。
ここまで読んでくれた健康な男性のみなさんにメッセージだ。目の前には文明の力ともいえる”タッチ”できるiPhoneがあり、画面の中には女の子がいる。となれば、やることはひとつだ。その結果はぜひ自分の目でたしかめてほしい。そして私のようにこっぴどくののしられてほしい。
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