インテルはモバイル向けCPU『Atom』の新型“Z34XX(Merrifield)”シリーズと“Z35XX(Moorefield)”シリーズの詳細を発表しました。
おもなスペック
LTE対応モジュールを利用した場合の主要機能
どちらもプロセスルールは22nmで、アウトオブオーダー実行に対応したマイクロアーキテクチャー“Silvermont”を採用。フルHD/60pの動画エンコードも可能で、Googleの提唱する圧縮コーデック“VP8”や“VP9”に対応。64ビットOSも動作できる(対応OSはAndroid4.2.2以上としている)。
なお、MerriefieldとMoorefieldのおもな違いは、まずはコア数。前者がデュアルコアに対し、後者がクアッドコア。また、Moorefieldのほうがより多くの種類のLTEモジュールに対応し、GPUは『PowerVR G430』となる。
Z2580とZ3480を比較すると
そのほかのCPUと比較すると
現在、Androidのハイエンド機では広く使われているクアルコム製の『Snapdragon800』と“Z3480(Merrifield)”の性能を各種ベンチマークで比較すると、ウェブアプリケーション(WebXPRT 2013)では約2倍、ビデオエンコード(MobileXPRT 2013)では約1.4倍のスコアーとなる。なお、3Dゲーム(GFXBench 2.7 - Egypt HD Offscreen)ではSnapdragonが69fpsなのに対し、Z3480は66fpsとなっているが、Moorefieldでは追い抜くとしている。
比較している端末が2013年6月に発表されたGALAXY S4のLTE-A版で、さらにZ3480側もIntelのリファレンスモデルとしか明かされてないことから、最新のLGエレクトロニクス製“G2”などのハイエンド機やMerrifield搭載の実際の製品では当然結果は異なることもある。
2014年のロードマップも公開
また、今後のロードマップも公開。Moorefieldの後継機となるメインストリーム向けCPUの開発コードネームは“CherryTrail”となり、同時期ごろに新興国などでの普及を目的とした低価格CPU“SoFIA”もリリースするとしている。
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インテル
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