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吉田尚記×二村ヒトシ「オナニーし終わって、こりゃあり得ねえなって気がつくのがいちばんいいAV」|Mac

2014年02月09日 14時00分更新

文● 中山智山口ひろ美MacPeople編集部) 写真●松川コウジ

 型破りなアナウンサーとして名高い、ニッポン放送の吉田尚記アナが「本当に語りたい相手」と、結論を決めない熱いトークを繰り広げるトークライブ「#jz2 吉田尚記の場外ラジオ」が月イチで開催されています。

 vol.10(12月26日開催)は、「すべてはモテるためである」などの著書もあるAV監督の二村ヒトシさんがゲスト。トーク内容の一部をご紹介します。

場外ラジオ

吉田尚記(以下):僕は女優でAV作品を選ぶことがあまりない。シチュエーションや精神性みたいなもので選びます。

二村ヒトシ(以下)::めんどくさいね(笑)。

:いいじゃないですか、自分との真剣勝負なんだから! それで聞きたいのが、AV 監督として作品を撮るとき「実際にこんなことがあったらいいな」と思えるもの、つまりシチュエーションや精神性をいちばんに考えて作っているのでしょうか?

:そうですね。ただ、作品を見ている最中に「これはねぇだろ」っていうのはオナニーの邪魔になるので、そういうポイントはアジの小骨を丁寧に抜くように外していきます。でも、現実にあることをそのままやったらダメ。それは現実のほうがいいわけだから。オナニーし終わってみて「こりゃあり得ねえな」ってことにふと気がつくっていうのがいちばんいいAVじゃないですかね。

:そういえば、僕は初体験に感動みたいなものがなくて。気持ちいいとかよりも、そもそも大変だなこれって。

:何が大変でした? 生身のひとりの女性を相手にするっていうこと? それとも自分の頭の中にあったセックスと、現実とを擦り合わせるのが大変だった?

:擦り合わせるのがです。全然違う。自分の思いどおりには、全然ならない感。

:相手が他者であることはわかっているけど、自分の都合が出てきてしまうということですよね。

(中略)

:オタクは、男性性にこだわるというか、自分が壊れることに恐怖を持っていますよね。

:よくわかります。他者というものが、いかに自分の物語外のものを要求してきて、それによって自分が打ち壊されるかということですよね。精神科医の斎藤環さんが、男性性というものはオタク的であり、女性性というものはヤンキー的であると書かれていました。相手との関係性に幻想を持つのがヤンキーであり女性、自分の中のデータに幻想を持つのがオタクであり男性だと。そして、それぞれの幻想を どうしても守りたがる。

(中略)

:傷つくことを避けて自分を守っていても始まらない。障壁を取り除けというと、エヴァンゲリオンだとドロドロ溶けろみたいなことになっちゃうけど(笑)、そうではなくて。他者を他者であると認め、付き合うことで自分が変わっていくことを恐れない。恋や性欲は、そのためのエンジンになると思います。

吉田尚記アナウンサーによるまとめ

 オタクからすると、AV監督ってマッチョで「こわい」職業です。でも、純粋に自分のために、AVは観ています、モテるためでなく。その中で私がぐっときまくっていたのが、二村さんの作品。一方で、コミュニケーションに傷つきやすいオタクとして「あなたがモテないのはあなたがキモチワルイからである」と看破する「すべてはモテるためである」という二村さんの名著から受けた衝撃。この2つが同じ人から生まれていた理由が、今回はっきりわかりました。「自分の感覚に嘘をつかない。」そうじゃないと興奮しないし、モテても、空虚ですよねぇ。

 AV の編集はWindowsだが、自宅でメールとか原稿を書いたりするのはMacだという二村さん。女性で文章を書くような仕事の人にはMacが多い印象があり、自分は「軟弱な男でありたい」と思ってMacを買ったのかもしれない、と分析されていました。
 AV業界では「Final Cut」にこだわってMacを使っている監督も何人か知っているものの、業界内ではデータの互換性などの問題からWindowsの「EDIUS」というアプリが標準になっているそうです。
このトークの全貌は、MacPeople3月号(1月29日発売)に掲載中です。

場外ラジオ

 このイベントではトーク内容をリアルタイムに樹形図状の「アイディアプロセッサー」に記録しているのもポイント。ゲストの背後にある大きなスクリーンにどんどん飛び出すキーワードが記録され、話がどんどん広がっていく様子が視覚化されていく過程が見られます。今回のアイディアプロセッサーです。全体像は公式FacebookからダウンロードできるPDFでチェック!

場外ラジオ

 「#jz2」=ジョーゼツというイベント名の通り、毎回熱いイベント。吉田アナや著名なゲストが超間近で見られます。チケットは2000円。イベントと同時に、Ustreamでのリアルタイム放送も行われているので、遠方の方はそちらをどうぞ! 次回のvol.12(2月27日開催)は、「enchantMOON」の生みの親である、株式会社ユビキタスエンターテインメント代表取締役社長 兼 CEO 清水 亮さんがゲスト。チケットは、2月13日(木)より一般販売スタートです! 

■#jz2関連リンク
公式Facebook
Ustream(リアルタイム放送/アーカイブ)
チケット購入

ハッシュタグ「#jz2」でTwitterを見るとイベントの盛り上がりぶりが伝わってきます。


 MacPeople3月号(1月29日発売)の特集ラインアップは、Mac生誕30周年特集が目玉! そのほか、超ド級スペックのMac Pro徹底解剖、iPhoneで操作できるデジタルガジェット大全、ブラウザーの超便利拡張機能などなど今月も見逃せません!

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