型破りなアナウンサーとして名高い、ニッポン放送の吉田尚記アナが「本当に語りたい相手」と、結論を決めない熱いトークを繰り広げるトークライブ「#jz2 吉田尚記の場外ラジオ」が月イチで開催されています。
vol.9(11月28日開催)は、評論家であり、批評誌「PLANETS」を刊行している宇野常寛さんがゲスト。トーク内容の一部をご紹介します。
吉田尚記(以下吉):わざわざ来ていただいていきなり言うのも何ですけど、宇野さんはオタクの人って一瞬でわかりますよね。
宇野常寛(以下宇):わかりますよね。僕も20歳を過ぎたあたりから、隠れて生きるのをやめようと思ったんです。オタクである自分を受け止めて、そう思って生きようと。
吉:それまったく同じ経験がある(笑)。
宇:20歳を境に僕が変わったんじゃなくて、世の中が変わった気がする。大学在学中のゼロ年代前半ごろ、いわゆる「電車男」でアキバブームが始まるころに、かなり空気が変わったという肌感覚がある。例えば、黒歴史とか中二病っていう言葉がカジュアルに使われる。それくらいメジャーになったってことなんですよね。僕はそういった中で20代を過ごして、年々生きやすくなっていった感覚があるんですよ。
(中略)
宇:僕はオタクのカジュアル化の中で青春期を過ごし、評論活動も始めたので、逆にオタクをカウンターカルチャー的なものとして捉える動きにちょっと冷ややかなんです。2008年のデビュー作「ゼロ年代の想像力」でもアニメや漫画の話はいっぱいしたけど、いまの時代でいちばん大事な作家は「木更津キャッツアイ」のクドカンだって書いたんです。
そのことで当時めちゃめちゃ叩かれた。文学系の先輩評論家とかに「チャラいサブカル評論がまた出たか」みたいな扱いを受けて。逆に、漫画とかアニメなどオタク系の先輩評論家からは「(オタクの対極にある)ジャニーズが主演のドラマを肯定するなんてけしからん」みたいな感じでボコボコに。で、今年「あまちゃん」ブームがきて、ざまあ見ろって(笑)。おまえら絶対に「じぇじぇ」とか言うなよって思ってます。
吉田尚記アナウンサーによるまとめ
宇野常寛さんは他人とは思えませんでした。昔、東 浩紀さんが「この国に生まれてサブカルに目がいかないのがわからない」とおっしゃったのに完全に同意です。単に自分が楽しく感じるものに導かれて生きてきたら、いまの状況になった。仲間も少なからずいてくれます。ただ、旧来のシステムはどうも不具合が目立ってきた。
そこで、旧来の「朝廷」に対するシステムとして、自然に生まれちゃった我々「オタク」という武士同士で「鎌倉幕府」を作る! 「豊かさ」とかではなく、「楽しさ」を基準にした社会ができそうで、ワクワクしますよね!
Macから送られてくるデータで文字化けなどが多かったことからMacを憎み、一時期は世界からMacを滅ぼすにはどうしたらいいか思ったという宇野さん。しかし、薄くて持ち運びやすいノートと考えたらMacBook Airになり、使ってみたら気に入って、以来Macユーザーとのことでした。このトークの全貌は、MacPeople2月号(12月27日発売)に掲載中です。
このイベントではトーク内容をリアルタイムに樹形図状の「アイディアプロセッサー」に記録しているのもポイント。ゲストの背後にある大きなスクリーンにどんどん飛び出すキーワードが記録され、話がどんどん広がっていく様子が視覚化されていく過程が見られます。今回のアイディアプロセッサーです。全体像は公式FacebookからダウンロードできるPDFでチェック!
「#jz2」=ジョーゼツというイベント名の通り、毎回熱いイベント。吉田アナや著名なゲストが超間近で見られます。チケットは2000円。イベントと同時に、Ustreamでのリアルタイム放送も行われているので、遠方の方はそちらをどうぞ! 次回のvol.11(1月23日開催)は、シンガーソングライターのタニザワ トモフミさんがゲスト。チケットは1月6日(月)までプレオーダー受付、1月13日(月)より一般販売スタートです!
■#jz2関連リンク
公式Facebook
Ustream(リアルタイム放送/アーカイブ)
チケット購入
ハッシュタグ「#jz2」でTwitterを見るとイベントの盛り上がりぶりが伝わってきます。
MacPeople2月号(12月27日発売)ではバラエティー豊かな7本の特集を掲載。ついに登場した新Mac Pro速報、MacBookをWindows化、iPhoneアプリ開発者100人アンケート、MacとiOSのセキュリティー、SIMロックフリーiPhoneの買い方と活用法、Wi-Fi機能でiPhoneと一緒に使えるカメラ、Mac&iOSのハイレゾ化。そして、iOSアプリ開発の基礎も載っています。
|
MacPeopleはNewsstandでも配信中
1ヵ月の定期購読なら最新号が600円!
-
890円
-
890円
-
861円
-
0円
-
1,365円
-
1,050円
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります