高機能ノートアプリ『Note Anytime』や手書き文字入力変換『mazec』などでおなじみMetaMoJiが、数十人単位でコミュニケーションできる、タブレット向けグループコミュニケーション・ノートアプリ『Share Anytime(シェア・エニイタイム)』を公開した。
コンセプトは“Think Together”。アイディアや資料が書かれたノートを、ネット環境を通じて、あらゆる場所からリアルタイムかつ手書きで参加できるというもの。参加者が自由に参加できることによって、これまで資料をただ淡々と眺めながら説明されていた会社のプレゼンや、ぼんやりホワイトボードを眺めていたグループディスカッション、セミナーや授業を、皆が積極的に参加できる楽しい時間に変えるアプリだ。
発表会場では、同時に50人以上がiPadから書き込みを行なったが、ほぼリアルタイムで反映された。同時編集は最大100人まで可能。社長のプレゼン最中にも落書きは続き、資料の写真を勝手にはがしたり、記者どうしで落書きを合作するなど一時カオス状態に。感覚としてはニコニコ動画の手書きバージョンのようで、参加するとものすごく楽しい。
もちろん、寄せ書きをつくったり、回覧用のアンケートなどにも使えるため、アイディア次第でどんな遊び方も可能だ。
メンバーは“司会者”、“発言者”、“閲覧者”の3タイプで構成され、司会者が参加メンバーにメールやTwitter、Facebookなどで資料を送付する。それらファイルを各人が開くことで共有がスタートする。
“司会者”はその名のとおり会議の招待、進行、スクロールやズームといったページ切り替え、司会者権限を譲るといったことが可能。“発言者”は共有されているシェアノートに自由にペンやレーザーポインターで書き込みができる。“閲覧者”は編集権がないが、司会者と発言者の書き込みを閲覧できる権利をもつ。
共有する資料はNote Anytime文書に加え、PDFやオフィス文書(Word、Excel、PowerPoint)が読み込める。もちろん、複数ページを一遍に共有することも可能だ。それぞれのユーザーIDは、MetaMoJiのクラウドストレージに紐付いて利用される。
ペンツールには、3秒程度で消えてしまうレーザーポインターペン(10色)と、ノートに書き込みできるペン(丸ペン10色、蛍光ペン10色、破線ペン10色)ツールがあり、どちらも太さなどが変更できる。また、書き込みを選択ツールで囲むと、操作メニューから書き込みをした人のユーザー名が誰でも確認できる。資料を追加したい場合には、“+”メニューから写真やウェブページを張り付けよう。
画面を“プライベートモード”に切り替えると、前後のページを自由にのぞいたり、メモ書きしておくといった作業ができるようになる。
下書きメモは、下書き上で選択ツールを使って任意の文字を囲み、メニューにある“シェアレイヤーに移す”を選ぶことで、ベストなタイミングでバシッと書き込みできる機能だ。
資料に書き込むまでもないメッセージは、チャットウィンドーを利用しよう。キーボードでメッセージを入力して送ることもできるし、mazecユーザーであれば、手書き文字のままチャットができる(しかも、手書きのほうが断然楽しさが増す)。
アプリはまずiPad版から提供を開始。有料版と無料版があり、無料版の『Share Anytime Free』は、10回までの会議開催権と、同時利用が10人、転送量1GBまでといった制限がある。有料版の『Share Anytime』は700円(発売セール期間は170円)で1ヵ月間無制限利用権が付き、転送量は同じく1GBまで。また、翌月利用からは1ヵ月か12ヵ月単位でアドインを購入できる。
1ヵ月 1GB利用 →170円
1ヵ月 5GB利用 →800円
1ヵ月 10GB利用 →1300円
12ヵ月 1GB利用→1700円
12ヵ月 5GB利用 →7800円
12ヵ月 10GB利用 →1万3000円
発表会場ではWindows版も動作していた。Windows版、Android版、iPhone版は年内提供を予定。また、セキュリティー機能を強化した法人向けライセンスも来春には提供される予定。
MetaMoJiでは、ひとりでも大人数での共有感覚を共有できる、Share Anytime用の体験スペースを設置。毎日18:00~18:10(月~金)にスタッフが参加し、共同作業感覚を体験できる。このシェアノートは継続して利用されるため、この機会に是非試してみよう(下の関連サイトから飛べる)。
また、同社は手書き文字変換ツールの新バージョン、『mazec 3』(アドオン価格600円)も公開した。新mazecでは、字形学習機能を搭載しており、略字やクセのある文字を学習させられるようになり、さらに快適に入力できるようになっている。
さらに今回からmazec同期権サービスを実施。『mazec 3』を購入し、デジタルキャビネットで同期することによって、うれしいことに『Note Anytime』と『Share Anytime』どちらの環境でも手書き変換が利用できるようになっている(同一OSで最大10台まで利用可能)。
『Share Anytime Free』
App Store価格:無料
(価格は記事掲載時点のものです)
(c) Copyright 2013 MetaMoJi Corp
■関連サイト
MetaMoJi
Share Anytimeお試しシェアノート
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