『1Password』
バージョン:4.0
価格:3450円
(バージョンと価格は記事作成時のものです)
(c)AgileBits Inc.
みなさん、こんばんは。MacPeople編集部・元編集長の吉田でございます。さて、今回紹介するアプリは『1Password』。古くからのMacユーザーには定番といえる、個人情報の統合管理ツールです。
OS X Mavericksには「iCloudキーチェーン」と呼ばれるパスワード管理機能が搭載されますが、MacやiPhoneだけでなく、Windowsマシン、Android端末でパスワード情報を共有したい場合は、マルチプラットフォームに対応したこのアプリが重宝します。
また、MacBook Airをカフェなどの屋外で使っている場合、ショッピングサイトへのログイン時のうかつにパスワードを入力してしまうと背後からのぞき見される危険性があります。
1Passwordを入れておけば、パスワードをいちいちキー入力する必要がなく、安全にログインできます。現在、各種ウェブサービスはセキュリティー対策のために数字や大文字混じりのパスワードの入力を求められますが、このアプリさえらればそういったパスワードを覚えておく必要もないのです。
まずは、Mac App Storeからアプリをダウンロードして起動してみましょう。なお、1Passwordの旧バージョン使っていた場合は新しいバージョンで上書きされないため、アプリ本体を削除しておく必要があります。初回ログイン時は図のような画面が現れます。
初めて使う場合は、1Passwordを使うためのマスターパスワードを決める必要があります。パスワード入力欄が現れるので、任意の文字列を入力しましょう。下部のバーはセキュリティーの高さを示しています。パスワードのヒントの入力は必須です。
旧バージョンを使っていた人はパスワードデータの保存先を指定することで、データを引き継げます。ちなみにパスワードデータは暗号化されたファイルなので、他のアプリで無理矢理開いても内容を確認することはできません。
初めて使う人はマスタパスワードの設定、旧バージョンからのアップデートの人はデータの引き継ぎが完了したら、マスターパスワードを使って1Passwordにログインします。
初回起動時には、アプリのセットアップ画面が表示されます。セキュリティー設定では「Lock after computer〜」にチェックが入っており、マシンを放置した状態で5分経過すると1Passwordは自動的にロック状態になります。再度使いたいときはマスターパスワードの再入力が必要です。「Lock when〜」にチェックを入れた場合は、1Passwordのウィンドウを閉じるとロックがかかるようになります。
そのほか各アプリ/サービス向けに用意されたカスタムアイコンを使うかどうか、メニューバーから呼び出せる「1Password Mini」を使うかどうかを選べます。
アカウント/パスワード情報は図のようにサービスごとに保存されます。各項目にマウスカーソルを合わせるとその情報をクリップボードにコピーできます。パスワードは伏せ字になっていますが、きちんとコピーが可能です。
クレジットカード情報も登録可能です。後述するブラウザープラグインをインストールしておけば、ウェブサイトでこれらの情報が必要になった場合にコピー&ペーストでの入力が可能になります。キーボードからクレジットカード番号を打ち込むより安全ですね。
1Passwordにはパスワードの生成機能も備わっています。この機能を活用することで、覚えにくいパスワードを生成できるうえ、本アプリでの一元管理が可能になります。
1Passwordで管理しているデータはiCloudやDropboxを経由してほかのマシンと共有できます。Android端末やWindowsマシンと共有したい場合はDropboxがお勧めです。
パスワードデータは図のように保存されます。
1Passwordの真価はブラウザーとの連携機能にあります。アプリケーションメニューからプラグインをインストールしましょう。
プラグインは、SafariとGoogle Chromeなどブラウザー別にインストールする必要があります。
図のようなログイン画面が現れたらブラウザーに追加された鍵のマークをクリックして対応するアカウントを選ぶと、IDやパスワードが自動入力され、さらにログインも自動で行われます。
登録済みのアカウントを長押しすることで、アカウントやパスワードの編集が可能です。
初めてログインするウェブサービスなどでは、IDとパスワードの入力後に図のようなダイアログが現れます。ここで「保存」をクリックすれば、次回のログイン時は1Passwordでの自動ログインが可能になります。
初期設定で、1Password Miniを有効にした場合は、メニューバーからパスワード情報の参照や編集、パスワードの生成などが可能です。
価格が4000円弱と少々お高いですが、屋外でMacBook Airを使う頻度が高いユーザーは必携のアプリと言えるでしょう。また、面倒くさいからといって、GmailやApple ID、そのほかのウェブサービスのアカウントで同じパスワードを使い回しているアナタ!いますぐ1Passwordを導入してパスワード設定を見直しましょう。
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