週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

iTunesで週末に観たい映画「ジョブズ・インタビュー映画/ドキュメンタリー」編 |Mac

2013年09月28日 20時00分更新

 9月28日に映画「スティーブ・ジョブズ1995〜失われたインタビュー〜」が公開されます。まずは東京・渋谷「ユーロスペース」を皮切りに、10月26日には大阪「梅田ガーデンシネマ」、京都「京都シネマ」ほかで順次公開予定です。

 jobsmovie

 1985年にAppleを退社後、約11年後の1996年に復帰するジョブズですが、まだNeXT社のCEOだった1995年に、米国の「Triumph of the Nerds」というドキュメンタリー番組に出演。その際の単独インタビューの映像が16年ぶりに見つかり、米国19都市で公開されたのちに日本でも上映が決まりました。インタビュー嫌いとして有名なジョブズが、自身の言葉で当時のAppleや未来について語る貴重な映像です。

 11月1日に公開される「スティーブ・ジョブズ」が待ちきれない方は、こちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。

 今週は、本作の公開に合わせて、お勧めドキュメンタリー映画をセレクト。吉田編集長は「二郎は鮨の夢を見る」を、藤村編集者は「皇帝ペンギン」を選びました。

二郎は鮨の夢を見る
jobsmovie

 今回はドキュメンタリー映画ということでこの作品をチョイスしました。銀座の名店「すきやばし次郎」の店主・小野二郎さんを追いかけたドキュメンタリーです。ドキュメンタリー番組はテレビでもよくやってますが、映像がなんだか暗いという印象がありました。しかし、この作品は映像がとれもキレイです。BGMも控えめで、出演者の言葉が頭によく入ってきました。

 すきやばし次郎は、ミシュランガイドで5年連続三つ星の評価を受けており、小野二郎さんは87歳。ミシュランガイドに載っている料理人(シェフ)の中で最高齢だそうです。とにかく鮨に対する真摯な姿勢が映像からも伝わってきます。

 ひととおりのインタビューが終わったあと、鮨を握るシーンがBGMとともにスローモーションで映し出されますが、この鮨が非常にウマそうです。実際の板場では、男女でシャリの大きさを変えたり、客の利き手は食べ方によって鮨を置く位置を変えたりと、かなり細やかな気遣いも見られました。人によっては、じっと見られるのが嫌かもしれませんが。

 すきやばし次郎は六本木にも出店しており、こちらを任されているのは次男の小野隆士さん。ここで感心したのは、店の作りが本店とはシンメトリーになっているということ。小野二郎さんは左利き、小野隆士さんは右利きなのでこうなったそうですが、そこまで考えて店を設計するのですね。

 小野二郎さんのインタビューでは、87歳になってもモチベーションを失わず、鮨に情熱を傾ける理由、世代を交代する難しさなどが語られています。弟子であり長男である小野禎一さんがインタビューの中で話していた「続けてやれる才能」という言葉にも納得です。職人だけでなく何かを作る職業に就いているなら、この才能は大事です。そのほか、マグロの仲買人(Tune Dealer)や米の生産・販売者(Rice Dealer)のインタビューでも、鮨に対する熱い姿勢が伝わってきます。

 この作品を見ると、鮨を食べたくなることは間違いありません。店に行きたくなるところですが店のウェブページ(外部サイト)を見ると、9月2日の時点で10月の予約は満席でした。11月の予約は10月1日開始です(吉田)。

二郎は鮨の夢を見る
HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円
iTunes Storeで映画を見る

皇帝ペンギン
jobsmovie

 この作品は、皇帝ペンギンの子育てに焦点をあて、生まれたヒナが独り立ちするまでを追ったドキュメンタリー。オスペンギン、メスペンギン、ヒナペンギンの3羽が視聴者に話しかけているように作られたナレーションが印象的です。

 冬、皇帝ペンギンの子育ては、卵を産むのに適した生まれ故郷へ向かうことから始まります。海から氷の上に這い出て、気の遠くなる距離を大勢の仲間とともに並んで歩くのです。自分、家族、そしてヒナの命のために、迷いなく歩き続ける姿は圧巻です。

 子育て中は、大自然の過酷な状況が幾度となく襲ってきます。あまりの寒さに凍えて死んでしまったり、群れとはぐれ、飢えて死んでしまったり、天敵に襲われることも。ペンギンたちのたくましい姿を見ると同時に、悲しすぎる現実に胸が苦しくなります。

 でも、ヒナが生まれ元気に育っていくとき、すべての苦しみや悲しみは大きな喜びに変わります。たくさんのヒナがくっつき合って温め合う姿のかわいいこと!

 ペンギンたちの、まるで人間のような仕草に微笑ましく感じるシーンもありました。氷の上をツルっと滑って転んだり、行進中に前のペンギンとぶつかったり、求愛のシーンではオスを取り合ってメス同士が喧嘩をすることも。相手を見つけたときの愛おしそうな表情もまさに人間のよう。生き物も人間も、居場所は違えど同じように喜び、苦しみ、幸せを感じながら生きているのだと感じられた作品でした(藤村)。

皇帝ペンギン(日本語吹替版)
HD版レンタル:300円、SD版レンタル:200円
iTunes Storeで映画を見る

●関連サイト
・映画「スティーブ・ジョブズ1995~失われたインタビュー~」(公式サイト
・映画「スティーブ・ジョブズ」(公式サイト

MacPeopleはNewsstandでも配信中
1ヵ月の定期購読なら最新号が600円!

Newsstand 電子雑誌をダウンロード

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります