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ニコニコ町会議2013島根ほぼ完全レポ 猛暑に勝る熱気がスゴい

2013年08月15日 19時00分更新

 国内随一の濃い動画コミュニティーサービスといえば“niconico”をおいてほかはない。ネットサービスなのに、リアルイベントも盛んなことで知られており、昨年から夏の風物詩として“ニコニコ町会議”を実施。今年も現在進行形で全国10ヵ所をツアー中だ。8月10日に開かれた、4ヵ所目となる島根県出雲市平田町の町会議では、地元のお祭りと合わせて1万3000人を突破する来場者を集めた。50枚の写真を中心に、現地の熱気をプレイバックしていきます!

ニコニコ町会議2013島根

■会場の気温は……えっ、計測不能!?
 このレポートでも毎回お伝えしてきているが、町会議は、今年4月に実施した“ニコニコ超会議”の縮小版となる。超会議に来られなかったユーザーに向けて、ニコ動運営が地方に出向き、その楽しさを味わってもらおうという主旨だ。全国ツアーというと県庁所在地に行きがちだが、そこは普通じゃないニコ動なのであえて“町”がつく場所をチョイスしてきた。その4ヵ所目として、島根県の東部、宍道湖の左に位置する出雲市平田町に白羽の矢が立った。

ニコニコ町会議2013島根

↑町会議の開催地は「うちにきて!」というユーザーのお願いを元に決めている。平田町開催の幸運を引き込んだのが、写真のキューブさん。オープニングでは、「いやもうすごいですね、ひとりで興奮してます」とよろこびを語っていた。

ニコニコ町会議2013島根

↑オープニングでは、出雲市の長岡市長も出演。「こんなに多くの皆さんが集まってるとはつゆ知らずびっくりしました。出雲は今年は60年に1度の大遷宮ということで大変盛り上がっている。ぜひ多くの皆さんにこの地へおいでいただきたいと思っていましたが、こういった形で発信できることを本当に感謝しております」と挨拶していた。隣のキャラは弁慶がモデルの“おんすうふらたろう”君。

ニコニコ町会議2013島根

↑町会議は、地元のお祭りと併催するのがお約束。平田町では、仮装船行列やプロレス、花火などが用意された“平田まつり”がパートナーだ。普段はニコ動を観ていなさそうなお客さんも、町会議の会場に流れてきていた。

 島根の町会議でいちばん印象的だったのは暑さだ。全国で記録的な猛暑となった、この日は高知や山梨、群馬で40度オーバー。東京のコミックマーケットでは、救護室が満員でパンク状態になったという話も出ていた。町会議の会場でも、温湿度計を置いてみたところ……。40度までしか測れない(誤差プラスマイナス3度)ものだったため、エラーが出てしまう結果に。会場が駐車場だったので、アスファルトの照り返しもあって温度が高まったようです。

ニコニコ町会議2013島根

↑気温“H1”ってなんぞこれ!? 体重計に乗ったら「ごんぶと」って出てくるぐらいに衝撃です。湿度が30%台と低く、風が吹いていたのが救いでしたが、それでも熱中症で倒れる方が……。

ニコニコ町会議2013島根

↑オープニング前には、恒例となるフタッフ、ボランティア、出演者による円陣で気合い入れ。暑さに負けずがんばるぞっ!

■歌や踊り、地元紹介、生中継!大盛況だったステージ
 町会議の出し物は、大きく分けてステージとブースに分けられる。ステージは、有名ユーザーが出演するだけと思いきや、“町のど自慢”や“町踊ってみた”、地元紹介など、会場に見に来ていたお客さんが舞台に上がれるパートも用意している。見てるだけでも盛り上がるけど、参加するともっと楽しくなる。そんなニコ動をリアルに再現したような状況だ。

ニコニコ町会議2013島根

↑“町のど自慢”の様子。抽選に当たると、トラックの荷台を改造したステージで思いっきり歌える。大勢の観客だけでなく、生中継の視聴者にも聴いてもらえるので、歌ってみたの投稿者ならぜひとも参加したいところ。

ニコニコ町会議2013島根

↑町のど自慢のMCは、生放送主のかえぴょんさんが担当。体当たりで会場の笑いを取りにいってました。

ニコニコ町会議2013島根

↑歌ってみたの赤ティンさんは、kemuさんの『敗北の少年』、黒うさPさんの『千本桜』というボカロ曲でイケティン声を披露。ちなみにガチで釣り好きとのことで、現地にもマイ竿を持ってきてました。

ニコニコ町会議2013島根

↑同じく歌ってみたの“たま”さんは、みきとPのボカロ曲『サリシノハラ』、SunSet Swish の『マイペース』を弾き語りした。途中、譜面台が倒れるハプニングがあったが、「顔がうるさいから落ちちゃった」という持ちネタでフォローしていた。

ニコニコ町会議2013島根

↑演奏してみたからは、バイオリンのemyu:(エミュー)さんがカゲロウプロジェクトの『夜咄ディセイブ』を情熱的に演奏。バイオリンって歌うんだスゲー!

ニコニコ町会議2013島根
ニコニコ町会議2013島根

↑歌ってみた、演奏してみたとも大盛り上がり。今までパソコンやスマホで聴いていた曲のボリュームをぐっと上げて、大空の下で生歌と生音を浴びれるというのはかなり貴重な体験ですぞ!

ニコニコ町会議2013島根
ニコニコ町会議2013島根

↑さらにヒートアップするのが大合唱のパートだ。ステージに20人ほどを上げて、観客も含めて『ブラック☆ロックシューター』を歌うわけだが、密集度がヤバい! 途中、けいたんさん、暴徒さんがサイリウムを手に壇上に乱入してきて、オタ芸を打ってました。

ニコニコ町会議2013島根
ニコニコ町会議2013島根

↑そのけいたんさん、暴徒さんは、会場後方で踊ってみたの振り付けをレッスンしてました。今回は生徒が集まりすぎて後ろの人が見えにくいため、お二方を中心にみんなが輪になるという特別フォーメーションで教えることに。

ニコニコ町会議2013島根
ニコニコ町会議2013島根

↑レッスンの後はステージ前に移動してお披露目。お題は、みきとPの『いーあるふぁんくらぶ』(写真左)、KEIさんの『Hello, Worker』(右)という2曲だ。

ニコニコ町会議2013島根

↑町自慢のコーナーでは、出雲の縁結び箸のほか、陶器や金物などを組み合わせて人物などを作る出雲市の民俗芸術“平田一式飾”でつくったテレビちゃんも披露された。これ、“作ってみた”カテゴリーに投稿しませんかね?

ニコニコ町会議2013島根

↑ご当地あるあるでは、来場者3人を舞台に上げて、「腸感冒が全国で通じると思っている」や「AMラジオに朝鮮語の放送が入ってくる」、「島根と鳥取を混同されると無性に腹が立つ」といったネタを振って本当かどうか確かめていた。

ニコニコ町会議2013島根

↑のど自慢や町自慢の合間には、会場の生中継が入る。ゲーム実況で今回のMC、ドグマ風見さんをはじめとする出演者が、お客さんや各ブースに突撃して、ネット視聴者に現地の熱気をレポートしていた。

 今回、一番盛り上がったのが、地元にちなんだお題にドグマ風見さんが挑む“ドグマチャレンジ”のコーナーだ。島根では出雲大社の縁結びにちなんで、嫁探しという無理難題を吹っかけられた。ニコ動なので当然(?)仕込みはなく、ドグマさんが現地で自力ナンパするハメに……。それでも5人の候補を撮影にこぎ着けて、オーケーなら会場に来てもらうという流れだった。

ニコニコ町会議2013島根

↑左からしゃけとりくまごろうさん、ドグマ風見さん、emyu:さんで撮影してきたビデオを見る。嫁候補の方々はみなさん美人で、主にネット視聴者がコメントで大興奮していた。

ニコニコ町会議2013島根

↑全員来ないかと思いきや、平田まつり実行委員会の女性が会場に来ていた! 告白タイムで耳を赤くして「好きです、お願いします!」と頭を下げたドグマさんだったが、返事は何と「ごめんなさい」。会場に来たのは、上司に「きちんと断って平田まつりに戻ってこい」と言われたからだそうです。

ニコニコ町会議2013島根

↑ついには「なんやねんこれ。もう今、会場に来てる女の子だ」とドグマさんが暴走。「この子がいい!」と舞台をおりて駆け寄るも、彼氏にガードされて未遂に終わり、会場とネットを大いにわかせていた。自分を犠牲にして笑いを取るドグ兄い(35)。アンタ漢だぜ……。

■どこにいこうか迷う! 魅力的なブースの数々
 充実のステージと平行して、ブース展示も多くの人を集めていた。特に輪投げや似顔絵、バルーンアートづくりのコーナーは、明らかにニコ動を知らなそうな方々も訪れて楽しんでいた。未来のプレミアム会員増加に一役買ってるかも!?

ニコニコ町会議2013島根

↑毎回立ち見が出るほどの人気を集めるゲーム実況ブース。何、他人が遊んでるのを見るのって楽しいのって? これがみなさんトークがうまくて、ぐいぐい引きつけられちゃうんです。

ニコニコ町会議2013島根
ニコニコ町会議2013島根

↑人気ゲーム実況グループ“最終兵器俺達”からこーすけさんが、この炎天下にも関わらずバットマンの衣装で出演。しゃけとりくまごろうさんと一緒に『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会』などをプレーしてました。途中、けいたんさん、暴徒さんらも乱入。

ニコニコ町会議2013島根
ニコニコ町会議2013島根

↑どんぼこさん(Dの手ぬぐいを巻いてる人物)、りーちさん(右端の人物)は、箱庭ゲーム『Minecraft』で、出雲大社やそばをつくっていた。

ニコニコ町会議2013島根

↑大道芸人のうーさんは、風船でテレビちゃんをつくるワークショップを実施したほか……。

ニコニコ町会議2013島根

↑目隠しでバランスを取りながら、ナイフジャグリングする大技を披露して大喝采を浴びていた。

ニコニコ町会議2013島根
ニコニコ町会議2013島根

↑似顔絵コーナーの担当は、絵師の五月病マリオさん。来場者の顔を1枚の大きな板にガリガリかいてました。今回は『千本桜』をテーマにしたライブペインティングも披露する大活躍ぶり。

ニコニコ町会議2013島根

↑生放送主で今回のMC、百花 繚乱さんが仕切るたこ焼きコーナー。けいたんさんと暴徒さんが手伝いに来たり、赤ティンさんとたまさんが会場中継で焼いてみたりと、にぎやかでした。ちなみにたこ焼きは無料。

ニコニコ町会議2013島根

↑輪投げコーナーもタダ。しかも入った輪の数に応じて景品までもらえる太っ腹具合!

ニコニコ町会議2013島根
ニコニコ町会議2013島根

↑ニコ動ユーザーや地元の方が出展するユーザーマーケットでは、カラー魚拓の展示やおんすうふらたろうグッズ販売が行なわれていた。ちなみに生放送でふらたろうくんが映ると、顔を模した「・フ・」というコメントが流れていたのが印象的。

ニコニコ町会議2013島根
ニコニコ町会議2013島根

↑町会議のシンボル、ニコニコカー神社では、『PS Vita』のアプリを使ってお参りに来たユーザーを生中継していた。ナビゲーターは、吉本芸人の桂三段さん。ちなみにニコニコカーの1号機は、さらに落書きされまくってます。

ニコニコ町会議2013島根
ニコニコ町会議2013島根

↑物販コーナーも行列が長かったが、最後はわりと待たずに買えるようになっていた。町会議を訪れたら、登録情報を500円でカード化できる“ニコニコ住民票”もやっておきたい。

■青春の1ページを、町会議に預けてみませんか?

ニコニコ町会議2013島根

↑1時にスタートした宴も、あっという間に6時間が過ぎてエンディングを迎える。日中の暑さでダメージを受けているはずなのに、そんな疲れもまったく見せず、最後まで大盛り上がり。最前列にいた一部のお客さんがテンションが上がりすぎて暴走気味だったのが、まさにお祭りっぽかったです。

ニコニコ町会議2013島根

↑最後はみんなで櫓を囲み、“ニコニコ盆踊り”を踊って〆。振り付けを完璧に覚えてなくても、みんなに合わせて体を動かして回ってるだけでも楽しいんです。

 というわけで町会議島根も大盛況でエンディングを迎えた。終わった直後にTwitterを“町会議”で検索してみると、ほぼ全員が満足して楽しかったと興奮を書き込んでいた。筆者も昨年の7会場を含めて11ヵ所を見てきたわけだが、とにかくお客さんの目が輝いていて、素朴なよろこびにあふれているのが町会議の魅力だと実感している。

 今年はまだ6ヵ所残っているが、大好きな有名ユーザーが近くに来るなら、何が何でもその日をあけて行くべし。驚くほど近くで見られるし、運がよければ写真撮影やサインにも応じてくれる。生で会って話せれば、ますます好きになるはず。

 会場を回って、今まで知らなかったユーザーやジャンルに触れることで、新しい興味が生まれる可能性もある。「今日のあの人すごかったなー」と帰って、出演者の上げた動画で知識を深められるのがニコ動のいいところ。何より音楽もトークも、遊びもフードも、生で感じてパワーをもらえるのがネットと違います。

ニコニコ町会議2013島根
ニコニコ町会議2013島根

↑今年はコスプレ用のクロークもあるので、お気に入りのキャラになりきっての楽しむことも可能。ただ、熱射病にはご注意を……。

ニコニコ町会議2013島根
ニコニコ町会議2013島根

↑友達どうしで来るもよし。家族連れやカップルも普通に多いです。あなたの青春の1ページを、町会議に預けてみませんか?

ニコニコ町会議2013島根

↑島根の会場を支えたボランティアの方々。裏方として参加するのもとても思い出深く、運営がこのイベントにかけてる気迫が間近で感じられると思います。

ニコニコ町会議2013島根

↑終演後にお客さんも含めて全員でパチリ。次は8月15日、山形県高畠町の“たかはた夏まつり”にお邪魔します!

■関連サイト
ニコニコ町会議 全国ツアー2013

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