先週起こったソーシャルの話題を厳選してお届けする週刊ソーシャルニュース(WSN)。今週はLINEやDeNAが業績報告、ガンホーはパズドラ効果で大幅増収など、ニュース全18本をダイジェストでお届け。1週間の流れをざっとチェックしよう。
【5/2】
■LinkedInが第1四半期決算を発表、予測を上回る売り上げ
米LinkedInが2013年度第1四半期決算を発表、売り上げは予測を上回る前年同期から72%増の3億2470万ドルとなった。企業採用担当者向けに販売しているツール『Talent Solutions』が売り上げ全体の57%を占めている。ただし、同時に公開した第2四半期の見とおしが市場予想を下回ったことで株価は下落している。
【5/3】
■Facebook、新しいセキュリティー機能“Trusted Contacts”をリリース
Facebookは2011年からテストを継続していた“Trusted Friends”を元にした新セキュリティー機能“Trusted Contacts”をリリースした。この機能を使うと、アカウントがロックアウトされた際、あらかじめ選んだ3人から5人の信頼できる友人に依頼してセキュリティコードを発行してもらうことができるようになる。(関連サイト)
【5/4】
■Spotify、楽曲レコメンデーションサービス“Tunigo”を買収
サブスクリプション型音楽配信サービスのSpotifyは、スウェーデンの音楽レコメンデーションサービス“Tunigo”を買収した。Tunigoはジャンルやライフスタイルなどを選ぶと、それにあったプレイリストをSpotifyで聞ける楽曲から作成してくれるサービス。現時点では独立したアプリだが、今後はSpotifyのサービスとして吸収されるという。(関連サイト)
【5/6】
■iOS版『Facebook Messenger』アプリにスタンプが登場
スタンプ“Stickers”機能がAndroid版に続きiOS版『Facebook Messenger』にも登場した。現在のところすべて無料で6種類のスタンプが用意されているが、アメリカ製とあって日本のものとはかなりテイストが違うデザインになっている。また、スワイプで受信箱からスレッドを削除する機能も追加された。(関連サイト)
【5/7】
■YouTube、米国で地域ごとの人気動画を表示する“Trends Map”を公開
YouTubeは、特定の都市で人気の高い動画を地図上にグラフィカルに表示する“Trends Map”を公開した。地図上で都市や地域にカーソルを当てると、現在いちばん観られている動画のサムネイルがポップアップ、その場で観ることができる。また、性別や年齢別の分布も表示される。現在は米国のみだが、いずれ世界各国向けにアップデートされる予定だ。(関連サイト)
■マイクロソフト“Outlook.com”のアクティブアカウント数が4億を突破
“Hotmail”からアカウントの移行作業を行なっていたマイクロソフトのウェブメールサービス“Outlook.com”だが、作業完了にともないアクティブアカウント数が4億を突破したと発表。なお、4億人のうち1億2500万人はモバイルからのアクセスだ。
【5/8】
■企業向けクラウドチャットツールのチャットワークがアップデート
ChatWorkは、同社が提供する企業向けクラウド型ビジネスチャットツール『チャットワーク』をアップデートした。デザインを全面的にリニューアルしたほか、動画チャットやPCの画面共有機能など100以上の機能追加と改善が実施されている。また、従来の毎月決済に加えて年一括払いにも対応した。(関連サイト)
■スマホ用無料IP電話のViberがPC版を公開
スマホ用に無料VoIP電話サービスを提供しているViberが、PC向けの『Viber for Windows』と『Viber for Mac』をベータ版として公開。モバイルアプリと住所録やメッセージ、通話履歴を同期できるだけではなく、モバイルアプリで開始した通話をPCで引き継ぐことも可能になっている。また、iPhoneとAndroid版モバイルアプリもアップデート、新しい音声エンジンの導入や動画メッセージ機能の追加などが行なわれている。(関連サイト)
■LINEが2013第1四半期の業績を発表、売上の5割はゲームから
LINEは2013年1~3月期のLINE事業業績を発表。売上高は前年比約92%増の58億2000万円となった。内訳としてはゲーム課金が約50%、スタンプ課金が約30%を占め、地域別売上では日本が全体の約80%を占めているという。4月末に登録ユーザーが世界で1億5000万人を突破したLINEは、現在、スタンプ191種とゲームアプリ24種を提供、日本、タイ、台湾で92の公式アカウントを開設している。また、今後も定期的に業績を開示していくという。(関連サイト)
■Foursquare、iOSアプリをアップデート。
今回アップデートされたバージョン: 6.1.1では、チェックインの回数やバッジなどのデータをTwitterやFacebookで簡単に共有する機能が追加されている。Foursquareでは今後も友だちとの共有機能を強化していくという。(関連サイト)
■Android版『Google翻訳』がアップデート、カメラ入力対応言語をさらに拡大
Android版『Google翻訳』アプリがアップデート。写真に撮った文章を翻訳するカメラ入力機能の対応言語にブルガリア語、カタロニア語、デンマーク語など新たに16言語が追加、日本語縦書を含む70を超える言語に対応した。また、翻訳結果を保存し他の端末やPC版と同期する機能も追加された。なお、今のところiOS版にはカメラ入力機能は実装されていない。(関連サイト)
【5/9】
■ガンホー、パズドラ特需で大増益の第1四半期の業績を発表
『パズル&ドラゴンズ』が好調のガンホー・オンライン・エンターテイメントは、2013年1-3月期の決算を発表。売上高は309億400万円、経常利益は186万6200万円で前年同期比でおよそ73.5倍という大幅な増収増益となった。(関連サイト)
■DeNAが2012年度第4四半期の業績を発表、国内でモバコインが初めての減少
DeNAは、2012年度第4四半期の業績報告を行なった。海外でのモバゲーの好調を受け、売上収益523億円(前年同期比プラス22%)、営業利益182億円(前年同期比プラス3%)とした。しかし、国内のモバコインの消費が583億円(前四半期比15億円減)とはじめて減少した。(関連サイト)
■YouTube、有料チャンネルの試験サービスを開始
YouTubeは月額課金で映像コンテンツをPC、スマートフォン、タブレットなど対応デバイスで見放題になる有料チャンネルのサービスを試験的に開始。料金は月額0.99ドルからで、ナショナルジオグラフィックやUFC(格闘技)など、53個のチャンネルがラインナップされている。すべてではないが日本で視聴可能なチャンネルもあり、以後順次追加されていく模様。(関連サイト)
■Facebook、モバイル向け衛星ナビゲーション企業ウェイズを買収交渉
Facebookはイスラエルでモバイル向けの衛星を使った地図や交通情報などのナビゲーションサービスを提供する新興企業ウェイズの買収交渉を行なっている。買収金額は8億~10億ドルとの報道もある。
■グリー、新しい成果報酬型スマホ向け広告商品を提供開始
グリーはアプリ開発メーカーなどに向けた広告商品“GREE Ads Non-incentive”の提供を開始。従来のリワード型広告のようにインストールユーザーに仮想通貨などのインセンティブを提供せず、SNS『GREE』や同社が提携する有力メディアに成果報酬型で広告出稿ができる。また、広告主に対し効果的な掲載方法のコンサルティングなどマネタイズの最大化を支援するとしている。
■mixi、スマホ版mixiゲームをリニューアル
2012年11月に業務提携を行ったmixiとDeNAは、mixiのスマホ向けゲームポータル“mixiゲーム”をリニューアルオープンした。『ガンダムカードコレクション』、『スーパーロボット大戦Card Chronicle』、『戦国コレクション』など30タイトルのゲームを新規配信する。また、現在Mobageで展開している『ONE PIECE グランドコレクション』などの人気タイトルや、独自タイトルの配信も予定しているという。(関連サイト)
■日本版ハフィントンポストに安倍首相がブロガーとして参加
5月7日に日本版がスタートしたブログニュースメディア“ザ・ハフィントン・ポスト”に、ブロガーとして安倍晋三首相が参加すると発表された。訪日中の同サイト創立者のアリアナ・ハフィントン氏が首相官邸を訪れ安部首相と会談した際にブロガー参加を依頼、首相も快諾したという。(関連サイト)
■著者紹介-田口和裕
ソーシャルの話題を常に追いかけている“ソーシャルライター”。Facebookで、ソーシャルの関連の話題を追いかける“ソーシャルメディアニュースクリップ”(関連サイト)を運営。
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