Googleは、YouTubeの映像クリエーターを支援する撮影スタジオ“YouTube Space Tokyo”を六本木ヒルズ森タワー29階に2月15日に開設する。ロンドン、ロサンゼルスに続き、世界で3ヵ所目となる。撮影スタジオから、グリーンスクリーン、レコーディングスタジオ、編集室には最先端の映像制作機器を用意し、無料で利用できる。また、セミナーに使えるトレーニングルームからラウンジ、ミニキッチン、景色の良いミューティングルーム、ゲストルームなどを備える。
利用条件は、動画の制作者であることと、無償で行なえるYouTubeパートナープログラムへの申し込みが必要。さらに事前にYouTubeスタッフとの企画、スケジュール、撮影内容の調整を行なって決める。申し込みページは2月15日にオープン予定。企画はほかのクリエーターとコラボレーション、シェアできる企画が大切とのこと。
スタジオの中の施設をひとつずつ見ていこう。豪華そのもので、ここで映像制作できるクリエーターが何を生み出してくれるか今から楽しみになる。週アスの動画もここでつくらせて貰えないかな……。
↑訪問者が入館登録をする29階の受付。壁にはYouTubeのカラーが目立つ。入ってスグに、ミーティングできるエリア。コラボを推奨しているだけあって、クリエーターどうしが交流できるスペースも充実している。
↑大きな撮影スタジオは2つ。スタジオ1は118.6平方メートルで、本格的な大きなセットも組める多目的なスタジオ。
↑実際にスタジオ1につくられたセットの見本。ここまでつくり込まれた古い家屋が見事。さすがにセットの制作費は、動画クリエイター側が負担する。
↑64.8平方メートルのスタジオ2には半円形のグリーンスクリーンが設置され、クロマキー合成やモーションキャプチャーなどが行なえる。クリエーターは専門のスタッフに、使い方などを指導してもらえる。
↑映像が集約されるコントロールルームと、レコーディングスタジオ。
↑大きなオープンスペースのとなりには、カフェとともにミニキッチンも配置。交流のほか、キッチンをつかった撮影も行なえる。
↑デュアルディスプレーにつながれた6台の『Mac Pro』がある編集ルーム。編集ソフトは、『Final Cut X』、『Adobe CS6』、『AVID』 を搭載する。
↑セミナーや上映会も行なえる、トレーニングルーム。映像制作者向けの勉強会なども実施する。
↑東京タワーから、スカイツリー、お台場までも見渡せる、まさに絶景なルーム。インタビューなどプライベートな打ち合わせに使えるミーティングルームもある。
2月14日に行なわれた記者会見でYouTubeコンテンツオペレーションズアジア太平洋統括部長のデービッド・マクドナルド氏によれば、この施設は3つの単語に特徴が込められているという。“LEARN”、学ぶこと。セミナーに参加し、制作のスケールをアップし、よりよい動画をつくる勉強ができる。“SHARE”、コラボレーションをお願いしたい。最後はもちろん、本格的なスタジオと設備で、本格的なコンテンツをつくれる“CREATE”だ。
ゲストで登場した都内で活動している“劇団スカッシュ”は、もともと宣伝のためにドラマをYouTubeでアップしていて、それがきっかけで“YouTube パートナー プログラム”に参加し、映像クリエーターをGoogleが支援するプログラム“YouTube NextUp”で動画制作を学んだチーム。
今回この施設で動画制作を行なった。「個人ではできないセットを組ませていただいて、専門の人に教わりながらプロの機材を使い、編集の仕方までサポートしてもらえるのがいい。専門家がいるので、聞きにいけば教えてくれる」と、プロが支援する“YouTube Space Tokyo”の利点を語っていた。劇団スカッシュが、同施設を使って作成した動画『恐怖動画!古民家に現れた隙間男! Stalking Vampire 1』が公開中だ。
■関連サイト
YouTube パートナー プログラム
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