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マジックミラー機材も設置 1周年のGoogle豪華撮影スタジオYouTube Space Tokyo

2014年02月14日 23時00分更新

 六本木ヒルズ29階に設置されたGoogleのYouTubeクリエーター向けの超豪華撮影スタジオ“YouTube Space Tokyo”が2014年2月15日にオープンから1周年を迎える。YouTubeをとおして、クリエーター支援のためにつくられたスタジオで、その内装は豪華のひと言。実際の詳しい設備は昨年の記事(関連リンク)を見てもらいたい。この1年間どのような成果を上げたのか、また今後の展望などを話す記者説明会が行なわれた。

YouTube Space Tokyo1周年

 すでに複数の特徴あるスタジオや、グリーンスクリーンの撮影などクリエーターを支援する設備が設置されているが、今後も新しい設備を積極的に導入していくとする。

 そのひとつがマジックミラー仕様のメイク動画撮影セット。メイク動画は人気のコンテンツのひとつだが、カメラを正面にして撮影すると鏡がうまく見られないなど、なかなか難しいもの。そこでカメラをマジックミラー越しに設置して、撮影を支援するセットを作成した。

YouTube Space Tokyo1周年

 デモンストレーションをしているのはKim Dao(キムダオ)さん、オーストラリア在住の23歳。たまたま日本に旅行に来ていたところ、今回の1周年のタイミングとあったため参加したという。3年前に動画を公開しはじめ、メイク動画で米国などでも人気があるクリエーターだ。

 一方、日本のクリエーターは、海外でもそのまま活躍できるケースは少なく、Googleも海外で受けているフォーマットを日本のクリエーターに伝えて、海外進出の支援を行なえればとしている。

YouTube Space Tokyo1周年

 また、新しい技術もどんどん取り入れたいとして、Phantomというスーパースローカメラも導入予定だ。

YouTube Space Tokyo1周年

 スタジオのセットも和風のセットから、トーク番組、ニュース番組で使えるようシチュエーションを考えられたものが組まれている。

YouTube Space Tokyo1周年
YouTube Space Tokyo1周年
YouTube Space Tokyo1周年

 この1年間で“YouTube Space Tokyo”で作成された動画は1000本以上、2014年2月13日時点でのべ4700万再生以上。クリエーターどうし350組以上のコラボ作品が生まれた。昨年、開会式に参加した4人組のクリエーター劇団スカッシュの動画は、シリーズで12組とコラボ、全36話のストーリーを生み、ネットCMの作成も請け負うほどに成長した。

YouTube Space Tokyo1周年

 YouTubeだけでも生計を立てられているクリエーターはいるが、ポートフォリオのひとつとしてそこで多くの収入はあってもいいが、ほかの活路もあっていいとYouTubeコンテンツオペレーションズアジア太平洋統括部長のデービッド・マクドナルド氏は話す。このような企業との依頼をつなげるような後方の支援も行なっていきたいという。

“YouTube Space Tokyo”の利用条件は、動画の制作者であることと、無償で行なえるYouTubeパートナープログラムへの申し込みが必要だ。

■関連サイト
YouTube パートナー プログラム

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