日本マイクロソフトは‟新Office”(Office 2013)発売記念の記者発表会を、2月6日、六本木のニコファーレで開催。
最初に壇上に現われたのは樋口泰行社長だ。まず発売から3ヵ月が経過したウィンドウズ8について触れ、新しいOSがすでに6000万ライセンス提供され、8アプリの数も1億以上のダウンロードが行なわれていると発表。さらに新しいOfficeは、ウィンドウズ8にとって大きなマイルストーンになると主張した。
まず、新しいOfficeは今の時代に非常にマッチしている。「PC、タブレット、スマートフォンなど多様化するデバイスごとに最適化され、クラウド連携によって、オフラインで作業途中でもデバイスを切り替えて途中から続けて作業できる。さらには、新しいウィンドウズ8UI、従来のUI、ペンにも対応し、デバイスに合わせてOfficeサイドが使いやすく変化してくれる。SkyDriveをつかった共同編集や、SNSの強化もある。もとともビジネスの生産性向上のために開発されてきたが、今後は家庭の教育的目的に使われるスタンダードとなるだろう」と、魅力を大々的にアピールした。
その後、カスタマープレビュー版を使っているユーザーの声を紹介し、サークル活動にOneNoteを役立てている学生、パワーポイントで紙芝居をつくる子供や、環境活動レポートを共同制作している還暦世代を紹介し、仕事だけにとどまらず趣味などの生活にも十分に活用できると紹介。
続いて登場したのは、Officeビジネス本部 本部長のロアン・カン氏。現代は皆が時間に追われ、仕事と家庭の距離が曖昧になり、結局はプライベートな時間を減らすことになると、日本の“ワークライフバランス”についての実態を代弁した。そこで「技術こそが生活を変える、よりスマートに変える、これこそが我々の基本的なビジョンである」と語り、より効率的になった新しいOfficeを使って、もっと自由な時間を増やしてほしいと説明。新しいOfficeは、そのための最高に生産性を上げるコラボレーションツールだと強調する。
また、新しいOfficeの省電力性についても触れ、何も作業していない場合に点滅することなくカーソルが消えるなど、小さなことではあるがそういった細かい設定変更を重ねてつくられた最良のものに仕上がっているという。
さらに会場にはNECの代表取締役社長 高塚栄氏、ソニーの業務執行役員 SVP VAIO&Mobile事業本部本部長 赤羽良介氏、東芝のデジタルプロダクツ&サービス社 DS 第一事業部 事業部長 長嶋忠浩氏、富士通の執行役員 常務 大谷信雄氏と、PCハードウェアメーカーが勢ぞろい。
「日本メーカーのPCにはほぼ100%オフィスが搭載されており、パソコンにはオフィスが入っているものだというのがほぼ当たり前。待ち望んでいるものが、明日から発売される」と語ったNEC高塚氏は、世界最軽量875グラムの新Office搭載LaVie Zは今得られる最速のCPUで発売し、世界最薄のLaVie XにもOfficeを載せたと力強く自社製品を紹介。
各社それぞれ自社製品をアピールするなか、ソニーの赤羽氏は「元気がないPC業界の流れを変えたい、お互い協力してPC業界を変えていきたい」と、タッチPC+パワーポイントで簡単に作成したというスライドを作成、披露し、会場の笑いを誘う場面も。
最後に樋口社長は、「これでウィンドウズ8と新しいOffice、新時代の両軸が揃った」と説明。新機能はもちろん、クラウド連携によるマルチデバイス対応、8搭載PCへの強力連携で、日本のPC業界、“日の丸パソコン”をポジティブに盛り上げていきたいと宣言した。
海外ではすでにスタートしているOfficeストアに関しては、日本では半年くらいの間にはオープンできるようにするとのことだ。
↑お祝いにかけつけたチュートリアル徳井さん、体操競技 日本代表の田中和仁さん、田中理恵さん、加藤凌平さんは、自分なりの新Officeの使い方を紹介して会場を盛り上げていた。
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