【前回までのあらすじ】→日本を旅立ったライター中山は、タイ、ラオス、南アフリカ、ジンバブエ、ドイツ、クロアチア、ハンガリーを経て、今度はウィーンをめざし、美しき青きドナウ川を上ります。
※レポートは9月24日~9月25日時点のものです。
ブダペストの温泉で旅の疲れをいやしたところで、次なる目的地、オーストリアのザルツブルグを目指します。
いちばん簡単なルートは鉄道なのですが、それではつまらないなぁとGoogleマップを見ていると……ん? ブダペストからウィーンまではドナウ川でつながっていますね。
ウィーンもドナウ川流域 |
↑ブダペストからドナウ川をたどっていくと、ウィーンにつきます。 |
調べてみると、ブダペストとウィーンを結ぶ航路がありました。しかもこれなら、スロバキアの首都ブラチスラヴァも経由していきます。シーズンオフのため1日おきの運航でしたが、幸いにも運航日。荷物を持って、ドナウ川河口の船着き場に向かいました。
ちょっとサイバーな船体 |
↑イメージと違ってだいぶ近未来的デザインの船。浅草~お台場間を走る松本零士先生デザインの高速船“ヒミコ”ほどではないですけどね。 |
ブダペスト-ウィーン間は片道89ユーロ(約9000円)。船着き場では、国際航路ということでパスポートチェックも行なわれます。
進め! 進め! ドナウ川 |
↑天候が良かったので波もなく、実に穏やかなクルージング。船内には簡単な売店もあり、サンドイッチなど軽食も食べられます。 |
船での全行程は約6時間半。とはいえ途中観光スポットを通り過ぎるときに、英語ですがアナウンスもあり退屈しません。4時間ほど乗っていると、ブラスチラヴァに到着……とはいえ、降りる人以外は、船外に出ることができないみたい。
ブラスチラヴァは見るだけ |
↑下船できないので、船から写真を撮るしかできませんが、ブラスチラヴァもなかなかフォトジェニックな街のようです。今度は滞在してみようっと。 |
ちなみに、ブラスチラヴァ直前まではブダペストで購入したSIMで電波を拾うことができました。
ブラスチラヴァを過ぎてしばらく走ると、あれ……水門の中に閉じ込められ……!?
あれれ、行き止まり! |
↑水門前が閉っていて、行き止まりになっています。停船して舫いロープで船は固定。 |
うしろも閉まりはじめた! |
↑うしろを振り返ると、入ってきた所の水門が徐々に閉まりはじめます。 |
水位がじわじわ上昇 |
↑しばらく待っていると、だんだんと水位が上がってきて、船が上の方へ登っていきます。 |
どうやらこの航路の最大の見せ場、閘門(こうもん)の通過でした。ドナウ川で水位調整をしながら船を通過させる、川のエレベーターみたいなもののようです。
水位調整完了 |
↑水門の向こう側とほぼ同じ水位まで上がってきました。これで水門を開けば先に進めます。 |
ブラスチラヴァ←→ウィーン航路では、こうした閘門の通過が2回あります。なかなか見られるものではないので、機会があればぜひ乗ってみてください!
ただ、私はあまりに夢中で見ていたため、座席にカバンを置きっぱなしに……。どうやらここで、愛用のPSPを盗まれたようです……。写真撮ってる場合じゃなかった……。
(´;ω;`)船の中だからといって、気を抜かないようにしましょう。
もうしばらく川を上ったところで、ウィーンに到着。下船して地下鉄の駅に向かっていたところ、ケータイショップを発見。飛び込んでSIMをゲットです!
オーストリアのT-Mbile |
↑ここでもやはりT-Mobile。欧州各国で展開しているビッグブランドです。価格は10ユーロ(約1020円)。 |
接続に必要なAPNの項目は下記のとおり。
APN : gprsinternet
ユーザー名:空白
パスワード:空白
インターネットパッケージは、1GBで10ユーロ(約1020円)。申し込みはSMSで0676 2222 あてに“smart”と記入して送信します。
SIMも手に入れたので、そのまま地下鉄に乗り、ウィーン西駅に到着。お腹が空いたので売店で食べものと飲みものを買って、列車に飛び乗ります。
しかしここまで、現地の料理ばかり選んでいたのですが、さすがに飽きた……というか、もうアゴが疲れて、フランスパンを噛みたくない(切実)!
というわけで、お寿司! |
↑売店で売っていた寿司に飛びついてしまいました。意外とちゃんとした寿司で大満足。 |
特急列車に飛び乗って…… |
↑寿司とビールをかかえて特急列車に乗り込みます。100km以上のスピードで走るのでかなり高速。 |
夕暮れをひた走ります |
↑田舎の風景のなかをかっ飛ばして走る特急列車。田舎なので、電波は途切れがち。 |
ウィーンから約3時間列車に乗って、到着したのが本日の目的地ザルツブルグ。すでに日は暮れていたので、急いでホテルに向かいます。
ところで、こういった初めての土地をウロウロするのに便利なのが、やはりGoogleマップ。特にAndroidのGoogleマップは秀逸で、PC版とスター付きの場所を連携させられるので検索がラク。
PCでチェックして…… |
↑まずは、PC版のGoogleマップで、行きたい場所を探して、スターをクリックしておきます。 |
Android版に自動リストアップ |
↑Android版Googleマップのマイプレイスを見れば、“スター付きの場所”にリストアップされています。 |
目的地を探すときは、画面の大きなPCで。現地に着いたらAndroidでマイプレイスから経路検索といったことが簡単に行なえます。iPhone版はこのマイプレイスの連携機能がないので、イマイチ使いにくい。私が旅先でAndroidを愛用しているのは、これが最も大きな理由です。
そんなわけで、迷いもせずにホテルに到着。移動に丸一日を使ってしまいました。翌日は午前中にホテルを出て、ミュンヘンに移動します。つまり、オーストリアは何もせずに通過するだけ……(ここも今度来るときはじっくり滞在したいなぁ)。
ということで、次はロンドンに飛びます!!
●関連リンク
T-Mobile
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