ウェブブラウザー『Firefox』の最新版8.0がリリースされました。新たにツイッター検索エンジンが搭載され、サードパーティーによって勝手に追加されたアドオンを無効化し、必要なものだけ選べる機能が搭載されています。以下、Mozilla Japanのリリースです。
[これは米国 Mozilla のブログ記事 Mozilla Firefox Adds Twitter Search and New Features that Make Web Browsing Easier の抄訳です。文中リンク先の一部は英語となりますのでご了承ください]
インターネットをより良いものにするため、世界規模で活動している非営利法人の Mozilla は本日、Windows、Mac、Linux、Android 向け Mozilla Firefox ブラウザ の最新版を公開しました。今回のアップデートでは、Web ブラウジングの利便性を高める新機能を追加するとともに、ユーザや開発者が自分自身の Web 体験をより柔軟に管理できるようにしました。
●Windows/Mac/Linux 版
Windows/Mac/Linux 版 Firefox の検索エンジンとして新たに Twitter を同梱しました。この Twitter 検索を使うと、旬の話題や #ハッシュタグ、@ユーザ名 をより簡単に見つけ出すことができます。今のところ、英語版、日本語版、ポルトガル語版、スロベニア語版の Firefox で利用可能です。その他の言語版にも今後のバージョンで追加していく予定です。
たくさんのタブを開いているときにすばやくウィンドウを復元できるよう、タブを選択してから読み込みを開始することが可能となりました。この設定を有効にするには、オプション (環境設定) 画面の一般パネルを開いてください。
他のソフトウェアをインストールした後、いつの間にか Firefox へアドオンが追加されて驚いたことはありませんか? Mozilla では、ユーザが自分自身のブラウジング環境を管理できるようにすべきと考えており、今回のバージョンで、サードパーティによって許可なく追加されたアドオンを無効化し、必要なものだけ選べる仕組みを備えました。
Mozilla は WebGL を開発し、今年初め Firefox へ取り込みました。WebGL は、Web サイトがプラグインを使うことなくハードウェアアクセラレーションを活用して、3D グラフィックスをモダンブラウザ上で表示できるようにする新たな Web 標準規格です。クロスオリジンリソース共有 (CORS) への対応 により、開発者が WebGL テクスチャを他のドメインから安全に読み込めるようになりました。WebGL が実際に使われている例は Google MapsGL で見ることができます。お使いのパソコンでグラフィックスドライバが WebGL に対応していれば、Firefox 上で 3D 地図を体験できます。
Mozilla は、HTML5 の業界リーダーとして、開発者がより簡単に素晴らしい Web 体験を構築できるようにしたいと考えています。これまで、ユーザがページ上で右クリックしたときに表示されるコンテキストメニューを変更するには Web サイト側で独自実装を行う必要がありましたが、簡単な HTML5 マークアップだけで、ブラウザ自体のコンテキストメニューへ任意の項目を追加できるようになりました。具体的な例は、先日このブログで紹介した 英辞郎 on the WEB をご覧ください。
※この最新版には、前バージョンで見つかったセキュリティ問題の修正も含まれます。
※現在 Firefox 4 以降のバージョンをお使いの方には、自動更新機能を通じて数日中に最新版をお届けします。
●Android 版
Android 版 Firefox には、ユーザがモバイル Web 体験を自分自身で管理できる機能を追加しました。マスターパスワードを使うと、Firefox に保存されているすべてのユーザ名とパスワードを保護できます。これによって、Android 端末を共有したりなくしたりした場合でも大切な個人情報を守れます。
また、HTML5 ベースの Web アプリをネイティブアプリと区別せずに簡単に使えるよう、ブックマークした Web サイトや Web アプリのアイコンを Android のホーム画面へ追加し、ワンタップで起動できるようにしました。
※この最新版には、前バージョンで見つかったセキュリティ問題の修正も含まれます。
※現在 Thunderbird 5 以降のバージョンをお使いの方には、自動更新機能を通じて数日中に最新版をお届けします。
PC版の主な新機能
最新版8.0では、以下の変更が行われています。
●新しい Mozilla Gecko 8 エンジンを搭載しました。
●外部プログラムによってインストールされたアドオンは、ユーザが明示的に選択しない限り無効化されます。
●アドオンの管理機能が強化。
●インストールされているアドオンの確認。
●タブを選択するまで読み込まない設定が追加。
●デフォルトのサイトアイコンが変更。
●使用メモリの削減。
●Web 開発者向けの新機能・改良点としてinsertAdjacentHTML()とWebGL でのクロスドメインテクスチャをサポート。
Androido版の主な新機能
●マスターパスワード機能をサポート
●ホーム画面に Web ページのショートカットを作成可能
●スマートバーで「貼り付けて移動」ができるようになった。
●関連サイト
Firefox
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