【前回までのあらすじ】→日本を旅立ったライター中山は、最初の国、タイのバンコクから寝台車に乗り、隣国ラオスにやってきた。メコン川沿いの屋台でビールを飲んでダラダラ過ごすつもりが……。
※レポートは9月6日~9月8日時点のものです。
27日間世界一周2番目の訪問国はラオス。寝台車を使ってタイとラオス国境まで来たので、そのまま陸路でラオス入国となります。
タイ・ラオス国境 |
↑タイ側の管理事務所。この先が約1.1KMのタイ=ラオス友好橋。 |
友好橋をバスで渡ります |
↑友好橋は徒歩での移動は禁止。10バーツ(約30円)を払い、専用のバスに乗りラオス側へ移動。 |
ラオス入国しました |
↑ラオス側の管理事務所を出たところ。ビザは必要ないので、入国カードを書くだけですんなり入国。 |
ラオスの入国審査を抜けてタクシーを拾い、10キロほど離れた首都ビエンチャンへ。ラオスは日本の通信会社の海外パケット定額の対象外。現地のSIMを手に入れるまでは、スマホでの通信ができないかな~と思ってましたが、川を渡った向こう側はタイという地理的状況から、タイで購入したSIMでタイの電波をキャッチ!
今回はビエンチャンのみの滞在でしたが、ほぼタイの電波を拾い続けました。ビエンチャンにいるだけなら、タイのSIMさえあればラオスのSIMを購入する必要はないかも。ただし、3Gではなく2Gでの接続なのと、川(国境)から数キロはなれると圏外になります。
部屋は格安で快適 |
↑バスタブ付きでダイニングテーブルもある広い部屋が1泊 約3900円。これでも高いほうの部類。(編集部注:ベッドに寝ておられるのは中山氏の分身) |
ラオスは物価が安いということもあり、最近はタイ(物価高)から多くのバックパッカーがラオスに移ってきている状況。宿泊料も安く、3000円以上なら無線LAN付きの大きな部屋に泊まることができます。今回利用したホテルも、無料の無線LAN付き。回線速度は下り数MbpsとADSLクラスでした。
さて。タイの電波が届くとはいえ、2Gで回線が遅く、まれに圏外にもなるので、現地のSIMも購入することに。ホテルのまわりにはそれらしきショップが見当たらなかったので、タラート・サオ市場に併設されている公営デパートへ向かいます。
SIMを買いにデパートへ! |
↑ビエンチャンで一番大きな市場『タラート・サオ』に併設されているデパート。 |
SIMがいっぱーい! |
↑ラオスも複数の通信会社があり、それぞれのSIMが購入可能。 |
デパートの1階にはケータイショップが複数出店しており、SIMも扱っていました。購入時に、パスポートなどの提示は不要です。ちなみに、同じ通信会社で同じデザインのSIMでも価格が違います。理由は、同じ数字が続くなど、“良番”のSIMが人気で割高であるため。東南アジアは全般的に“良番”が割高という国が多いです。
お目当てのSIMをチョイス |
↑今回は『Unitel』のSIMを購入しました。 |
いくつかの通信会社があるなか、事前の下調べの際に、サイトに英語表記が用意されており、説明がわかりやすそうだった『Unitel』のSIMを選択。SIMの価格は2万キップ(約190円)ですが、チャージは空の状態なので、リチャージカードもあわせて購入しました。
SIMを利用するには、アクティベート(開通作業)が必要です。SIMを端末に挿したら、“121”へとコール。自動応答の内容を聞きながら、言語設定を英語にすれば開通作業完了。
次に、インターネット接続の申し込み。SMSアプリを開いて、209あてに“3G”と記入して送信します。
この返事が来ればネット接続オーケー |
↑209宛に送ったSMSに返信があれば、インターネット接続の開通成功。 |
ただしこのままでは、パケット定額にはなっていないので、あわせてパケット定額サービスにも申し込みます。プラン内容は下記のとおり。
●MI15 100MB/15000キップ(約145円)
●MI40 500MB/40000キップ(約385円)
●MI150 2GB/150000キップ(約1440円)
●MIday 50MB/5000キップ(約50円)
“MIday”は有効期限1日。それ以外のプランは有効期限1ヵ月となっています。申し込み方法は、SMSアプリから、209あてに“MI15”などプラン名を記入して送信。するとプラン内容の確認メッセージが届くので、問題がなければ“YES”と記入して送信。
内容を確認して返信 |
↑申し込んだプラン内容に間違いがないかどうか確認したら、“YES”と書いて返信しよう。 |
最後にAPNなどの通信設定を行なえば準備完了。入力する項目は下記のとおりです。
APN : unitel3g
ユーザー名:mms
パスワード:mms
以上の設定で、ラオスでも無事SIMフリースマホでの定額接続が可能に。ビエンチャン市内は3G接続で速度も快適~!
現地での快適通信環境にを気をよくして、そのままメコン川沿岸へ。実は旅仲間や旅行雑誌からの情報を頼りに、「ビエンチャンのメコン川沿いに立ち並ぶ屋台で、現地のビール『ビアラオ』を飲みながら夕日を見てまったりする」というのが、ラオス訪問の目的でした。ところが……。
荒川の沿岸みたい |
↑無機質な堤防が延々と続くメコン川沿岸。なにもねぇ!! |
メコン川沿岸に行っても何もありません。つまらないコンクリートの堤防があるだけ。
夕方になったら出店されるのかと思ったら、変わらずです。堤防の手前の道路にはいくつか屋台が出ていましたが、そこからでは堤防が邪魔で川が見えません。
慌てて手元にあるスマホで検索してみると、昨年から護岸工事が開始され川沿いの屋台はすべて撤去されてしまったとのこと。こんな悲しい情報をしらべるために、パケット定額を申し込んだんじゃないのに。……ラオスに来るのが遅すぎた!!(泣)
しょうがないので青空エアロビ見学 |
↑川沿いの広場では、ラジカセから音楽を鳴らして、青空エアロビ教室が開催されてました。 |
しかし道路沿いには屋台がある |
↑一応道路沿いには屋台はあります。でも堤防で川は見えません。 |
ビエンチャン市内は、観光スポットがあまり多くありません。半日もあれば十分。ただし、ガイドブックを見ると地方には見応えのある遺跡や寺院などがいろいろとあるようです。次回訪問することがあれば、地方に足を伸ばそうと決めました……。
というわけで、失意のうちにラオスから撤収。
いったんバンコクへと戻ります。往路は寝台車で12時間でしたが、復路は空路で約1時間半。ビエンチャンのワットタイ国際空港では『Unitel』のショップが出店しており、空路で入った場合はここで購入できます。
ビアラオもある |
↑川沿いの屋台はないけど、ビアラオはちゃんとあります。東南アジアのなかではトップクラスの美味さ。 |
名物カオチー・パテー |
↑フランスパンをつかったサンドイッチ“カオチー・パテー”。パクチー山盛りでウマウマです。 |
ふたたびバンコクに滞在したあとは、3ヵ国目、南アフリカを目指します!
空港でもショップを発見 |
↑1階に『Unitel』のカウンターが。狭い空港なのですぐに見つけられるはず。 |
プロペラ機にのりますよ |
↑ラオス国営航空は現状プロペラ機のみ。機内食はツナサンドとロールケーキでした。 |
●関連サイト
Unitel
※現在、タイ、ラオスに関して外務省から危険情報が出されています。洪水被害の拡大により、外務省では10月24日現在、首都バンコクの危険情報を“渡航の是非を検討してください”に引き上げました。また、多くの旅行会社もアユタヤ方面へのツアーを中止しています。渡航はご自身の判断によりご判断ください。
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