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【BUILDレポートDay1】5000人の開発者が興奮! 基調講演は拍手が雨あられ

2011年09月14日 14時45分更新

BUILD

 さて、いよいよWindows8のリリースに向けた第一歩、BUILD Windowsが始まった。現地ではWindows & Windows Live部門プレジデントのスティーブン・シノフスキー氏の基調講演が行われた。会場には世界中から5000人の開発者が駆けつけたが、新たなアプリケーションを生み出す環境を目の当たりにして、自然発生する拍手の雨あられ。

 これほど熱く熱狂的に開発者たちから迎えられたマイクロソフトの新OSは、本当に久々かもしれない。Windows8のMetroスタイルアプリケーションは、新しいAPIを使ってアプリケーションを書くだけで、流れるようにスムースで美しいアニメーションで彩られるユーザーインターフェースが実現できる。

 基調講演の詳細は後ほどお伝えしたいが、ここでは写真を中心に初日の様子を簡単に紹介しておきたい。

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 Windows8の概要はすでにお伝えしたとおりだが、基調講演で紹介されたメールやカレンダーの統合画面をまずは見てほしい。フルスクリーンで美しく描かれるこれらの画面は、解像度やサイズに合わせて最適に調整され、可能な限り美しく表示される。画面は小さいけれど画素数が多い、iPhone4のようなディスプレーも、Metroスタイルのアプリケーションならば大丈夫だ。

 また基調講演の中では携帯電話のように、常に携帯電話網に接続しつつも、超省電力で待機する制御に対応している様子が紹介された。これはクアルコムのSnapDragonとGobiを用いたWindows8対応の試作パソコンで行なわれたデモなのだが、そもそもスナドラことSnaoDragonはスマートフォン向けのプラットフォーム。

 Windows8は一方でマルチコアのワークステーションまでをサポートしているわけで、その適応範囲の広さが興味深い。ARM系コアに関しては、ほかにもNVIDIAのTegra 3やTIのOMAPを採用したスレートPCも紹介されていた。基調講演のなかでのスナドラのデモを見ると、WindowsPhoneの次の次がWindows8ベースという噂も、決してリアリティーのない話ではないと思えてくる。

 なお、開発者向けプレビュー版のWindows8が、サイト上(関連サイト)で13日の20時(太平洋時間)から公開される。開発者向けプレビュー版なので、まだ品質はよくないうえ、ユーザーインターフェースもファイナルではない。デモで行なわれた機能のうち、入っていないものも多い。これは不安定な要素を取り除くことで、開発者がアプリケーション開発をスムースに行なうためだ。

 たとえばメール、カレンダー、ピープル、フォトなどのMetroスタイルアプリケーションは、開発者向けプレビュー版には含まれておらず、スタートスクリーンの拡大縮小などもない。そうした点を承知で余っているパソコンにインストールしたいのであれば、アクティベーションなしで自由にインストールできるようだ。

 リリースまで1年程度と思われる時期だというのに、サクサク度のとても高いWindows8が、どれほど期待できそうなものか。評価環境を用意できるなら、まずはインストールしてみるのもいいだろう。

 さて、では初日レポートの詳報を待たれよ!

●関連サイト
BUILD公式サイト

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