Appleからようやく発売になったiPad2は3G搭載モデルよりもWiFiモデルのほうが人気が高いという話を聞きます。
たしかに3GのWiFiルーターやスマホのテザリング機能を使えば、iPad2側に通信機能がなくても困らないかもしれません。そう言えば日本ではauから発売になったMotorolaのXOOMもWiFiモデルですよね。
フランスのAndroidタブレット『ARCHOS 70』と同101 |
海外でも3G機能を省いたタブレットの種類が増えています。ほとんどの製品がAndroid OSを搭載していて、中国や台湾メーカーの製品が多いようです。でも実は老舗の家電メーカーからもタブレット製品が最近は出てきています。
そんなメーカーのひとつがフランスのARCHOS。同社は元々メディアプレーヤーを得意としていましたが、昨年にはAndorid製品を5機種も市場に投入しています。
海外の家電量販店では結構有名なブランドとして取り扱われているのですが、WiFiモデルのみであるためキャリア販売がなく、日本ではあまり知られていないようです。
ARCHOS 70はGALAXY Tabとほぼ同じサイズですね |
2011年の主力モデルは7インチの『ARCHOS 70』と10.1インチの『ARCHOS 101』。どちらもOSは2.2を搭載しています。本体のデザインはGALAXYやOptimus、Flyerなどアジア勢の製品とどことなく違うのはフレンチテイストなのでしょうか。
7インチのARCHOS 70は201×114×10ミリ/300グラムとGALAXY Tabに近いサイズ。そのため手に持って使ってみると操作性はどちらも似たような感じを受けます。
ただし画面解像度が800×480ピクセルとスマホサイズのためWebブラウジングなどはちょっと窮屈な感じを受けます。
なおARCHOSのタブレットはアジアでも販売されているため多言語に対応し、ロケールには日本語もあるので、メニュー表示などもすべて日本語にできます。
背面にはスタンドを用意 |
背面を見ると折りたたみ式のスタンドがあるため、机の上に置くときに使いやすそうです。またカメラは背面ではなく前面にあります。
この大きな本体で写真撮影をするのはちょっと持ちにくいという理由で、自分撮り用と割り切ってカメラを前面に持ってきているのかもしれません。
さてタブレット製品の値段というと、3G内蔵版のものは4~5万円と高いですよね。とは言え無名メーカーの中華パッドは1万円くらいと安いものの品質がイマイチです。
一方このARCHOS 70はWiFiのみ搭載ということもあってか日本円で2万円くらい。しかも質感がしっかりしていますから毎日使っていてもすぐに壊れる心配がありません。画面解像度がやや低いもののサブ用途として考えれば悪くないかも。
ARCHOS 101はiPadよりも縦に長い |
画面サイズが10.1インチと大型のARCHOS 101は形状が他社の10インチタブレットとちょっと異なります。
iPadと比べると一目瞭然なのですが、かなり縦長なデザインをしています。画面解像度は1024×600ピクセル、本体サイズは270×150×12ミリ、重量は480グラムです。
フランス人はスタンドが好き? |
本体が大きいARCHOS 101ですが、こちらにも本体背面の中央部に折りたたみ式のスタンドが内蔵されています。フランス人ってタブレットをテーブルの上に置いて使うのが好きなんでしょうかねぇー?
なお10.1インチモデルのほうは日本円で2万5000円前後で売られています。
満員電車で使いやすいかも |
縦に長いサイズはちょっとバランスが悪いようですが、満員電車をイメージして持ってみると結構いい感じです。毎日の通勤通学の際に電車の中でこうやって縦に持つと横の人にも邪魔にならず、しかも10.1インチの大きい画面のため電車が揺れても細かい文字も読みやすいかもしれません。
コネクター類は一般的 |
どちらのモデルもマイクロSDカードを外部ストレージとして利用可能で、マイクロUSB端子とACアダプター端子、そしてHDMI端子を備えるなどタブレットとしては標準的な構成。10.1モデルはUSB端子も備えています。
Andoridマーケットがないのが残念無念 |
2万円台でちゃんとした製品なARCHOS 70/101ですが、残念な点がひとつあります。Androidマーケットを搭載していないんですね。
独自のマーケットを搭載しているのでメジャーなアプリは入れられるのですが、やっぱりAndroidマーケットは欲しいところ。次のモデルではぜひお願いしたいです。
お手軽パッドとしてオススメ |
お値段安いし品質もよさげなARCHOSのタブレットは、日本でもぜひ発売して欲しいものです。WiFiモデルのみですが日本通信から3Gルーターとセットで……なんて売り方もありかもしれません。
海外ではわりとメジャーな製品なので、興味を持った人は現地の家電店を訪れて実機をいじってみるのもいいでしょう。
また海外通販大手のEXPANSYSでも主力製品として売ってますので、海外に出れない人でも入手は容易です。大手の携帯メーカー以外のタブレットもこれからは注目ですよ。
著者および編集部は、技適マークの付いていない海外端末の“日本国内での使用”を勧めるものではありません。海外3G端末は日本国内では海外SIMカードを使用するなど、各国の法律に従って無線機器を利用しましょう。
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