これまでにもiPod touchを携帯電話化してしまったり、無線ルーター化してしまう怪しいジャケットを紹介してきましたが、ついに究極の製品が登場!
iPhone4をデュアルSIMカード対応にしちゃうジャケットが出てきました。しかも2回線同時待ち受け可能!
もちろん怪しい中国製、しかもちょっとアレしなくてはならないのですが結構使える製品ですよ。
ネーミングは安易な『2Phoneジャケット』 |
iPhone4でSIMカードを2枚使えるアダプターなんてのは、単純に2枚を切り替えて使えるだけであり、この手の製品はもう何年も前から他の機種用として海外では売っています。
ところが今回紹介する『2Phoneジャケット』はそんな単純な製品じゃありませんよ。なんてったって2回線同時待ち受け可能なんですから。
なんでジャケットなのにSIMカードが入るんですか? |
パッケージを開けてみると、iPhone4の背面に装着するジャケット、そしてバッテリー、ジャケットを固定するための外枠が入っています。
これだけだと外付けバッテリー型ジャケットに見えなくもないのですが、ジャケットの中にはSIMカードスロットがあるのがすごい謎! しかも下部には緑と赤の発着信ボタンまで備わっています。これってどーゆーことなの?
ジャケットにSIMカードとバッテリーをセット |
SIMカードとバッテリーが入るということは、このジャケット部分は実は携帯電話そのものなんですね。
iPhone4の背面にもう1台携帯電話を装着しちゃうってことなんですが、発着信もiPhone4からできちゃうってのがミソ。ジャケットに携帯電話が埋め込んであるだけじゃないのがスゴイところです。
なお携帯電話部分はGSM方式のため残念ながら日本では利用できません。またデータ通信もNG。しかし海外に行って現地のプリペイドSIMカードを入れて格安通信したい、なんて場合に便利でしょう。
iPhone4をジャケットにセットします |
外枠をはめてからアレが必要なのです |
あとはiPhone4を装着すればOK、と言いたいところですが、この手の製品は当然そのままでは動きません。Jailbreakが必要となります。
Jailbreakするとメーカー保証が受けられなくなりますし端末の動作に不具合が生じる場合もあります。筆者やアスキー・メディアワークスはそれによって生じた問題に一切の責任は持てませんので自己責任で利用してください。
美しき一体感……フツーのジャケットに見えます |
背面はカーブがあるので持ちやすそう |
装着してみると違和感はありません。よーく見ると本体下部に余計なキーが増えましたが(笑)、普段から装着していても問題なさそうです。また背面は軽く湾曲しているので持ちやすいです。
厚みがちょっと増したかなってくらい |
マイクロUSBで充電&シンクロもできちゃう |
最近はiPhone4の背面に装着する外付けバッテリージャケットも出ていますが、それと似たようなサイズでしょうか。またジャケット下部にはマイクロUSB端子があり、この端子経由で本体とジャケットの充電、そしてPCとの接続・同期も可能です。
アプリを入れて使おう |
ジャケット装着後はマニュアルに従ってアプリ『2Phone』を導入します。
ジャケットの電源を入れるとアンテナマークが2つキター! |
これでようやく全ての準備が完了。2Phoneジャケットの赤キーを押して電源を入れましょう。
でもそれだけではiPhone4の画面を見ても何も変化がありません。そこで2Phoneアプリを開いてみましょう。ちゃんとアンテナマーク、キャリア名、そしてバッテリーが2つ表示されています。
スクショで見るとまともなアプリに見えます |
ジャケット側の携帯電話機能は2Phoneアプリを閉じていても常にバックグラウンドで動いています。
とはいえiPhone4の電話機能からはジャケットを利用できません。そこでジャケットに入れたSIMカードから発信したい場合は、2Phoneアプリを利用するわけです。
なおコンタクトはiPhone4内部のものがそのまま利用できるのが便利です。
SMSの利用や各種設定も可能 |
ジャケットに入れたSIMカードでのSMSの利用もこの2Phoneアプリを使って発着信します。また細かい設定もできますが、まだアプリがベータレベルの部分もあり設定が上手くいかないものもあるようです。
ま、製品が製品だけにこのあたりは今後の改善に期待しましょう。
どちらに着信があるかもわかるのがナイス |
2Phoneジャケット側に着信があると、iPhone4の画面にも“2Phone”と表示されるためどちらにかかってきたかがわかるようになっています。
なおジャケットの携帯電話機能は独立しているために、かなりトリッキーなこともできてしまいます。たとえばiPhone4とジャケット両方に着信があると、どちらも同時に受けることができます。さらにジャケットからiPhone4本体へ、あるいはiPhone4本体からジャケットへ、という“1台双方向通話”なんて無駄なこともできるんですよ。
日本では使い道がなさそうですが、海外に出て現地のプリペイドSIMカードを利用したい場合などには便利に使えそうな『2Phoneジャケット』。
アレしないと使えないものの2台の携帯を1台にまとめることができるあたりは意外と便利かもしれません。電脳中心買物隊でも売ってますので、興味ある方は自己責任で入手されてみてはいかがでしょう?
著者および編集部は、Jailbreakを勧めるものではございません。もしJailbreakに類する行為を行なっても、著者および編集部は一切責任を負いません。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります