週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

SIMロック解除したGALAXY S IIで海外格安パケット通信に成功

2011年07月08日 21時00分更新

 今年4月以降に発売された携帯電話は、すべてがSIMロック解除対応になったドコモ。フィーチャーフォンではロックを外してもあまり使い道がないかもしれませんが、スマートフォンの場合は海外に出た際に現地のSIMカードを入れて、格安パケット通信を思うぞんぶん楽しめるようになります。

 ドコモでSIMロック解除を頼む場合、手数料3150円がかかります。新規契約購入時にも依頼できるので、購入後すぐに海外で使うことも可能です。筆者は6月末にドコモショップでGALAXY S II SC-02Cを新規一括で購入、その場でロック解除をお願いしました。なお、作業を見ていると、まず見慣れぬ黄色いSIMカードを入れて端末を立ち上げ、その後でカウンターにあるPCの画面を見ながら特別なコードを入れることでSIMロックが解除されていました。

手数料3150円でSIMロック解除
SIMロック解除で海外SIMを使う
↑ドコモでGALAXY S II SC-02Cを契約、同時にロック解除も依頼。


 その場でも海外SIMカードを入れて電波をつかむことは確認しましたが、実際に海外に出て現地のSIMカードを入れてみました。筆者の居住地、香港はプリペイドSIMカードが身分証明書不要で誰でもカンタンに買えます。さてどれを使いましょうか?

海外の現地SIMを用意
SIMロック解除で海外SIMを使う
↑香港でどのSIMカードを入れようか?


 ということでSIMカードを入れ替えます。もちろん入れるのはデータ定額対応な、プリペイドのSIMカード。これで、1日数百円でパケット使い放題が実現するんです。

さあ、SIMカードを入れ替えよう
SIMロック解除で海外SIMを使う
↑ドコモのSIMを抜いて、香港のプリペイドSIMを挿し込む。


 ロックがあれば「SIMカードが無効です」などの表示が出てしまうのですが、ロック解除したGALAXY S IIは何事もなかったように海外SIMを認識し、現地の電波を拾っています。また現地のSIMカードを入れているので、アンテナマークのところに国際ローミング中である“R”の表示も出ません。

海外の現地SIMを無事に認識
SIMロック解除で海外SIMを使う
↑左はドコモSIMが入っている状態。現地キャリア“3HK”とドコモが二重で表示される。またローミングを表わす“R”がアンテナのマークに出る。右は香港のCSLのSIMを入れた状態。


 この状態で通話はできますが、データ通信を行なう場合はアクセスポイントの設定が手動で必要となります。SIMカードを入れ替えたGALAXY S IIで“設定”→“無線とネットワーク”→“モバイルネットワーク”→“アクセスポイント名”と開くと、そこには今まであったドコモの情報が消えています。なおドコモのSIMカードに入れ戻せば、最初のドコモ設定が復活するのであわてる必要はありません。

 ここの設定は、入れるSIMによって何もない状態になるか、入れたSIMのAPN情報が自動でセットされます。今回入れたCSLのSIMは、自動でAPN設定がされたようです。なお何もない状態の場合はSIMカードのマニュアルを参照して手動で設定します。

アクセスポイントを自動認識
SIMロック解除で海外SIMを使う
↑データ通信の設定は自動的に現地SIMに入れ替わった。手動で設定が必要な場合もある。


 ところで、ロックを外して気になるのが留守番電話の設定です。たとえば日本でロックを外したGALAXY S IIにソフトバンクのSIMカードを入れると想定しましょう。ソフトバンクの端末には留守番電話の設定メニューがありますよね。GALAXY S IIは標準では設定画面なしですが、ロック解除してソフトバンクのSIMを入れたら留守番電話の設定メニューが出てくるかも? ……そう考えて設定画面を見てみましたが、ロック解除に関係なく、留守番電話の設定メニューは出てきませんでした。

留守番電話は使用できない
SIMロック解除で海外SIMを使う
↑留守番電話の設定メニューは出てこないのね……。

 留守番電話のことはさておき、このように日本で買ったスマートフォンであっても、海外のSIMカードを現地で使えるようになるのは非常に便利です。飛行機に乗って海外に到着したら、まずはドコモの海外パケ・ホーダイでデータ通信して、地元のお店でプリペイドSIMカードを見つけた次第入れ替える。そんな使い方が理想的かもしれませんね。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう