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MX Master 3とMX KeysでMacの操作が変わる!

MacユーザーがMacの操作が劇的に変わった「MXシリーズ」の良さを本気でレビュー

2019年11月11日 11時00分更新

日本語入力もしやすいキー配列
上質なキータッチのMX Keys

 MX Keys(Amazon商品ページ)は、ひとことで言えば、フルサイズだが薄型のワイヤレスキーボード。厚さ以外のサイズ、キーピッチは標準的なもので、机の上ではそれなりの面積を占める。テンキーはもちろん、標準的な配置のカーソルキーもあるので、横幅は約43cmもある。また重量も810gほどあるので、持ち運びにはまったく不向きだ。

 ノートパソコン用のカバンやリュックサックなどにも、横幅が大きくて収まらない。使い込むと、キータッチやその他の操作感覚、機能に愛着が湧いて、MacBook Proなどと一緒に持ち運びたくなるが、それなりの苦労を強いられるのは必至なので、諦めたほうがいい。据え置き型と割り切って使うべきものだ。

 MX Keysは日本製だと「かな」やJIS配列の記号など、キートップの刻印が記載されている。また、enterキーの形状や、その周辺のキーが違うだけでなく、スペースバーの左右には、「英数/無変換」と「かな/変換」キーが用意されている。

 これは日本語入力にとって重要、というよりも、むしろ半角英数字と全角の日本語を切り替えながら入力することが多い人にとっては必須のキーと言ってもいい。これらが、かな漢字変換の変換キーとして使う短めのスペースキーの近くにあるのは理にかなっている。

上質なキータッチに静音性を両立
「アコースティック」な打鍵感が◎

 マウスには、多彩な機能性が求められるが、個人的にはキーボードの生命はなんといってもキータッチにあると思っている。その点、このMX Keysのキーは上質なタッチと静音性を両立している。

 本体が薄型だけに、ストロークはけっして深くない。しかし、最近のノートパソコンのキーボードが、本体が薄型になるのに合わせて、どんどんストロークが浅くなり、ほとんど押しボタンのような操作感覚になってしまったのと比べると、むしろ深く感じられるかもしれない。

 また、薄くなるのと同時に、やたらとパチパチという音のうるさいキーボードが増えてきたが、それとは比べるべくもなく静かだ。一般にキーは、押したときと離したとき、2回音が出る。押すときの音は静かでも、離すときの音が耳につくキーボードも少なくない。その点、MX Keysは、押しても離しても静かだ。

 もちろん、肝心の打鍵感は音だけでは判断できない。このキーボードの場合、分解して確かめたわけではないが、本体の重量から考えて内部に厚めの鋼板が使われているのは間違いないと思われる。

 キースイッチの方式はパンタグラフ式なのだが、キーを押したときに、何となく、鋼板の重量感と振動がキーから指に伝わってくる。いわば、アコースティックな打鍵感なのだ。このあたり、単なる薄型キーボードではけっして得られない、ある意味深みのあるキータッチと言える。

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